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この日『勇者』の称号を奪われた俺は世界を自由に旅してみた  作者: ライズさんは異世界に恋焦がれる
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第一話 少年の夢

初めまして、ライズさんです!

初めて作ったので暖かい目で見てくれると幸いです!

この世界には魔王と呼ばれ人々から恐れられる存在がいる世界。

ここはそんな魔王からの影響を受けない小さく名前もない平凡な町。


町の外れにあるここらで一番でかい大樹の下でとある三人の子供が絵本を読みながら会話していた。


「やっぱかっこいいよな〜」

「うん、僕もそう思うよ!」


かっこいいと言ったのはこの世界では珍しい黒髪の少年ーーデイル・プロトメトールとそれに同意したのは青髪の少年ーーラント・タイタロス。


「何がかっこいいの?」


白のワンピースを着た白髪の少女ーーエイミー・メーディンがデイルとラントの二人にそう聞いた。


「それはもちろん…」

「うん…」

「「勇者!!」」

「勇者ってこの本に出てくる人物のことでしょ?こんなの作り話だよ」

「でもこの世界には魔王が存在しているじゃないか!なぁ、ラント!」

「うん、僕も勇者は存在すると思う」

「じゃあ、二人は勇者になりたいの?」


そうエイミーが言うと、デイルとラントは向き合って満面の笑みで笑い合ってからエイミーの方に向き直ってからこう言った


「当たり前だろ!」

「もちろん!」

「そうなんだ…」

「エイミーは何かなりたいものとかないのか?」


そうデイルに言われてからエイミーは少し考える素振りを見せてから数秒後考える素振りをやめてこう言った


「私は聖女になりたい!」

「せ、聖女?」

「なんで聖女なんだ?」


そうデイルに言われてエイミーは満面の笑みを浮かべて言った


「だって、二人は勇者になりたいんでしょ?だったら私はそんな二人が怪我をした時にその怪我を治せる存在になりたい」


その笑顔は、あまりに美しくて二人は見入ってしまった


「どうしたの?二人とも」


そうエイミーに言われて二人は顔を赤くして俯いた


「な、なんでもない!なぁ、ラント!」

「うん、なんでもないよ」

「そ、それならいいんだけど」

「でも、それならどっちかしか勇者になれないんだよね?どうするの?」

「た、確かに」

「だったら僕には無理だよ、だって僕勇気がないし、力だって強くないもん」

「何言ってんだよラント!俺たちはまだ11じゃないかまだまだ時間がある」

「で、でも…」

「でも、じゃねぇ今日から俺とお前はライバルだ!互いに高め合っていけばいいじゃねぇか!」

「そ、そうかなぁ」

「いいのか?やる前から諦めて」

「そ、そうだよね、やる前から諦めたらダメだよね!」

「おう!俺も諦めないからラントも諦めるんじゃねぇぞ」

「うん!」

「全く二人はいつもそうなんだから」


そうして三人は笑い合った。


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