実は周りが大きくなったわけではなかったらしい
S→スキル
US→ユニークスキル
となっています。
国王「よくぞ魔王を討伐することを了承してくれた早速だが、先は自分達の現在の強さを把握してもらいたい。『ステータス』と唱えると、見ることが出来るから唱えてみるといい。また、他人に見せる場合には『ステータスオープン』と唱えれば見せる事が出来る」
クレヴァス国王の言葉を聞いたクラスメイト達は一斉に「ステータス!」と唱え、自分の今の強さ……………ステータスを確認しだした。
その少し後、クラスメイト達が自分のステータスを見て歓喜の声を出した。
天ヶ「僕の職業は勇者だったよ!」
朝野「まじか!」
海原「凄いね!!」
流石クラス一の人気者だな。
天ヶ「これが僕のステータス!ステータスオープン!!」
[名前:天ヶ崎藤也
種族:人族
性別:男
年齢:18
職業:勇者
Lv :1
HP :800/800
MP :500/500
攻撃:303
防御:284
魔攻:251
魔防:227
精神:198
知力:271
俊敏:188
幸運:52
US :異世界言語理解Lv.1(常時発動)・断魔の剣Lv.1・限界突破Lv.1
S :剣術Lv.1・炎魔法Lv.1・光魔法Lv.1
称号:異世界転移者・勇者]
あれが勇者か…………というか別に大きくなったわけでもないのか………………?
………………もしかしてこれ、僕が小さくなってるパターンか?
朝野「流石だな!」
天ヶ「あはは、ありがとう!」
海原「あ!私は聖女だったよ!!」
朝野「聖女だと!?」
海原「うん!私のステータスを見せるね!ステータスオープン!!」
今度は海原が見せるようだが特に興味もない為自分のを確認する。
まずは現状把握が第一だ。
「ステータスオープン」
[名前:蒼穹守聖夜
種族:人族
性別:女
年齢:18
職業:織物職人
Lv :1
HP :15/15
MP :20/20
攻撃:1
防御:10
魔攻:1
魔防:10
精神:200
知力:400
俊敏:800
幸運:700
US :小人化Lv.1(常時発動)・異世界言語理解Lv.1(常時発動)・
S :採集Lv.1・組紐作成Lv.1・織物作成Lv.1・昆虫使役Lv.1
称号:異世界転移者]
うん、これはひどい。
と言うかやはり僕の方が小さくなってたのか………………
そう思っていると天ヶ崎が話しかけてきた。
天ヶ「え、もしかして蒼穹守さん?」
「あ、どうも……………天ヶ崎さん」
どうやら視認してもらえたようだ。
天ヶ「なんでそんなに小さくなってるの?」
「あー………………スキルです」
天ヶ「え、見たい!見せて!」
「でも……………」
正直言って見せたくない………………!!
海原「藤也!何見てる………………って、あれ?蒼穹守さん?」
「あ、海原さん………………どうも」
海原「え、すっごいちっちゃい!どうしたの?」
「あー………………まぁ、色々………………?」
そんな感じで2人に見られていると他のクラスメイト達も寄って来た。
小田「蒼穹守さんじゃん!」
山口「小っちゃくてウケるww」
朝野「ステータスどうだったんだよ!」
………………見せないとこのままだろうなぁ………………
「…………ステータスオープン………………」
[名前:蒼穹守聖夜
種族:人族
性別:女
年齢:18
職業:織物職人
Lv :1
HP :15/15
MP :20/20
攻撃:1
防御:10
魔攻:1
魔防:10
精神:200
知力:400
俊敏:1800
幸運:700
US :小人化Lv.1(常時発動)・異世界言語理解Lv.1(常時発動)
S :採集Lv.1・組紐作成Lv.1・織物作成Lv.1・昆虫使役Lv.1
称号:異世界転移者]
【………………あははははははっ!!!】
僕のステータスを見たクラスメイト達が一斉に笑い出し、罵倒してきた。
佐藤「お前のステータス雑魚すぎて面白いんだけど!!」
富樫「流石に雑魚すぎんだろww」
伊藤「生きていく価値ないんじゃない?」
三上「そんなこと言ったら可哀想だよ~!!あっははは!!」
まぁ、そうなるよなぁ………………
天ヶ「ちょっと!そんなこと言っちゃだめだよ!蒼穹守さんの気持ちも考えて!」
海原「ちょ、ちょっと数値が低いだけだもんね!大丈夫だよ!」
優しさと善意から来てるのは分かるが、中途半端なフォローは要らない………………
これまで静かに見ていたクレヴァス国王が口を開いた。
国王「その〈織物職人〉とは、織物をする人間のことか?」
「え、あ………………はい」
その通りだけども………………
国王「はぁ……………織物など、職人でもなくともできる。そんなスキルなどなくともな。それに、そのような職業は聞いたことも見たこともない。どうやら君は召喚されるべき人物ではなかったようだ。そんな職業になってしまった君を勇者として認める訳にはいかぬ。しかし、余も鬼ではない。他の勇者達と同行はできぬが、我が城での生活を保障しよう」
三上「王様優し~!」
国王「おい、案内しろ」
??「はい。ソラカミ様。こちらへどうぞ」
綺麗なドレスを着た女性の後を早歩きで付いて行った。