野生の斉藤が現れた!
日本中の斉藤さんすいません!
俺がさぁやるぞ、と思った矢先フレンド申請が来た。
このフレンド申請機能は会った事が無くてもIDさえ知っていればフレンド登録をすることが出来る。
今のところIDを教えたのは斉藤だけなので多分彼からだと思う。
〈アヒージョ様からフレンド申請が来ています〉
あいつ、そんなにアヒージョ好きじゃなかった気がするが。
〈NARU様がフレンド申請を受諾しました〉
『ヤァ、NARU君や』
『なんだよアヒージョ君や』
『レベル上げ手伝って!!』
『なんで?めっちゃレベル上げ易いぞ』
『上げずれぇよ!……そういやお前レベル1位じゃねぇか。どうしたよ』
『どうしたもこうしたも、レベル上げですよ』
『まぁいいや。とにかくレベル上げ手伝ってね』
なんて一方的な!
『ハァ……今どこだ』
『近くの森』
『今行くよ5秒待ってな』
『5秒?そんな近くにいるのか?』
『いや、初めの草原だぜ』
『そんな疾く着くわけないだろ』
『まぁ待ってな』
転移石を使って近くの森に転移。
奴の前に転移するとひどく驚いてたぜ。
「お、お前今どうやって」
「どうでもいいだろ。レベル上げに行くぞ」
「そう言えばお前何狙ってるんだ?」
「初心者の君にはホブゴブリンを狩ってもらうぜ!」
「ヱ?ステータス平均200の化け物を?」
「そうですよー……おっ早速みっけ」
「あの緑のゴツい奴?」
「そうだぜ。そういやお前のプレイスタイルってどんな感じなんだ?」
「剣士を取っててスキルは『カウンターLV、1』を取ってるぜ」
確か『カウンターLV、1』はもし攻撃を喰らったときに、2秒間だけ攻撃力が2倍になるスキルだったかな
「じゃぁ、攻撃しにいきな!」
「はっ!?おい!押すなって!うぉい!」
俺がそこそこに力を入れて、ホブゴブリンに向かって押してあげた。
攻撃をしに行くときに大声をあげるのはダメですね〜。おかげで気づかれてるじゃないですか。
ホブゴブリン(長いしホブゴブと呼ぼう)がアヒージョに向かって上段から切りつける。
彼は剣を前にしてガードをした。その瞬間、アヒージョが新しい剣を出して、ガラ空きだったホブゴブの腹を横なぎに切り裂いた。
多分、少し高い剣を買っておいて二刀まがいなことをやっているのだろう
こっち見てドヤ顔すんな!…おい後ろ!後ろを見ろ!
「ぎゃっ」
こっち見ながらドヤ顔するから、後ろにいた取り巻きのゴブリンに気づかず攻撃されてやんの。
幸い普通のゴブリンだったから一撃でやられるわけで無く重症程度で済んだ。
サクッと近づいてサクッと倒す。
アヒージョは……一応回復させてやるか
スキル所得画面から回復魔法を取る。
『ヒール』
「た、助かった」
「感謝せいよ」
「どうも、有難うござんした〜」
「どうするよ、もう少し続けるか?」
「勿論さ!」
結局1時間ほどホブゴブ狩りをして、アヒージョは25レベになり、称号に『ホブゴブリンスレイヤー』を獲得した。
『ホブゴブリンスレイヤー』の効果は対人(ゴブリンなどを含む)の時、攻撃力+100、速度+100と序盤にしては強めの称号を取っていた。
すると障壁の耐久力があと1割を切った効果音が鳴った。
「ッ!?」
冷静に辺りを見渡すとまたアラクネスがいた。
またかよ…
『小ボスが現れました』
アヒージョの方を見てみると、結構ヤバめの顔をしていた。
「おい!どうするんだ!小ボスなんて序盤であって良いもんじゃねぇ!」
「じゃぁ、俺が倒しても良い?」
「えぇどうぞ。倒せるならな」
「じゃっ、遠慮なく」
上級魔法『焔獄灯籠』を遠距離から解き放つ。
この魔法は一点に集中させた焔をレイピア状にし、音速並みで飛ばす魔法。
アラクネスは氷の盾を魔法で出現させようとしたが呆気なく溶かされ貫かれた。
「(´⊙ω⊙`)」
「終わったよ」
「……」
「もう少しレベル上げする?」
「イイエ、ケッコウデス」
こうして俺たちは別れた




