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プロローグ
人気格闘ゲーム【インフィニティ・ジャスティス】の
世界大会最終日
「優勝は!大橋たける選手!」
優勝者が決まり観客の大橋コールで会場は揺れる
大橋たけるも手に持っていたコントローラーを置き
会場を見渡して自分の優勝が現実だと実感する
涙を流しながら、観客に向かってガッツポーズをしていると
「バン!」
「バン!バン!バン!」
音の方向を見ると対戦相手が銃を持っており、
銃口はたけるの方に向いていた。
「あぁ、なんでだよ。」
恐る恐るたけるが下を向くとシャツは血まみれで、
優勝した時のアドレナリンが落ち着くと共に痛みが全身に走る。
そのまま地面に倒れたたけるは、
警備員に押さえられる対戦相手を見ながら死を覚悟した。