表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/25

第二十五話 そして高校卒業(完)

卒業式当日、聖にとっては女生徒としての最後の日だ。


俺たちは、いままで通り、手を繋いで登校した。

―――今日が最後か…こうやって聖と手をつなぐのも…


俺は少し黄昏ていた。

そんな俺の気配を察したのか聖が言った。

「これからデートするときは、オレまた女になってやるから

 こうやって一緒に歩こうな!」

「うん…」


―――やっぱ男同士で手を繋いで歩くのは世間の目があるよな…

    かといって、聖は女装の趣味はないから卒業してからも女にさせるのは

    かわいそうかなぁ。

そんなことを考えているうちに学校に着いた。



最後のHRでサエドンはすでに泣いていて、女子も男子も目が潤んでいた。


式の最後に3Bはみんな大泣きし、校庭に出てサエドンを胴上げをすると、

下級生や他のクラスの生徒から少し羨ましがられた。

それだけ俺たち3Bは一つになっていたと言うことだ。



卒業式を終え、「俺の彼女」は「俺の彼氏」になり、

「俺」と「彼女」の10ヶ月はこうして幕を閉じた。




                       完






ちなみに、卒業してからも3Bはサエドンを含め定期的に会っていて、

聖が男だとみんなにバレたのは卒業して間もなくのことだった…




そして…俺は4月から楽しい大学生活が始まる…予定…だった。


−−−日野が…

   登戸くんが…

   だ、だれか、誰か助けてくれ~~~~~!








一応、高校編はこれでおしまいです。

読んでくださり、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ