第八十三話 「ゆきの居場所」
デリンジャーはゆきを後ろに、バレルと撃ち合う。バレルとデリンジャーの戦いは壮絶なものだった。弾数を気にしながらも両者、まったく隙をみせない。片方が隙を見て撃つが、もう片方は避けるか撃ち落とす。そして、残りの弾数も両者つきそうになっていた。
「次で決める!」
バレルの宣言と共にデリンジャーへと詰め寄るバレル、デリンジャーはそんなバレルに狙いを付けて打とうとする。突っ込んできたバレルへデリンジャーの銃弾が着弾した。かに思われた。
「バレル君!!」
「「?!」」
ゆきは向かってきたバレルへと走り、バレルを突き飛ばす。
カチャッ
「ちっ」
デリンジャーの銃は弾が無くなり、デリンジャーは舌打ちをした。
「お前……」
「バレル君大丈夫?」
「ああ、?!」
バレルがデリンジャーを見ると、デリンジャーは別の銃をかまえてこちらを狙っていた。
「ゆき!」
「ほへ?!」
バレルがゆきを庇い、最後の1つをデリンジャーへ向けて撃つ。
「その程度……っ!?」
デリンジャーは先程打たれた傷が痛み弾道がそれる。そして、バレルの弾は見事にデリンジャーを捉えてしまったのである。
「ぐっ」
弾はデリンジャーの右腕を貫通していた。
「デリンジャー様!?」
打たれた事などお構いなしにデリンジャーはバレルへと照準を合わせる。
バンッ
ゆきとバレルは最後を覚悟した。しかし、
「これも貸しにしてやるよ!」
「「「?!」」」
デリンジャーの打った弾はバレルやゆきに当たらず、撃ち落とされたのだった。撃ち落としたのはそう、
「よぉ、おもちゃ。さっきぶりだな。」
キャノン、もといコルトだった。
デリンジャーはぶがわるいと逃げようとしていた。
「デリンジャー様!待ってください!!」
そんなデリンジャーをゆきはおってゆく。
「待てって……!?」
「?!」
驚くバレルとコルトを背にゆきは必死にデリンジャーを追いかけて行った。
「おいっ!」
追いかけようとしたバレルを止めたのはキャノンだった。
「ここはもうすぐ爆破する。一旦引くぞ。」
「……?!わかった。」
バレルは撤退を渋々承諾した。
☆☆☆☆☆☆☆
「おい」
「はーい!」
本部から逃げるデリンジャーは追ってくるゆきを林で向かえた。
「何故ついて来る?バレット達の仲間じゃねーのか?」
「違いますよ!私はデリンジャー様の味方です!」
「ほー、ファンだからとか言うんだろ?んなもん信じられ……」
「私はデリンジャー様がなんと言おうとデリンジャー様の味方なんです!!」
「けっ、そうかよ。ついてくるなら好きにしろ。ただし、」
グリっ
ゆきは顎に拳銃を突きつけられる。
「命の保証はしねぇ。」
「はーい!」
もうすぐ最終回です。よろしくお願いします。




