第四十三話「人質」★
文末にイラストがあるので苦手な方はお避けください。よろしくお願いします。
「「?!」」
ゆきの袖を掴んだコルトと、ゆきはバランスを崩した。そして、コルトが、もっていた銃が地面に落ちて暴発してしまった。
「「?!」」
銃弾はコルトの腕を掠める。
「コルト君大丈夫?!」
「……くっ。うるさい!」
怪我をしたコルトの傷口を、ゆきは自らのハンカチで止血した。何とかちは止まりコルトも少しおとなしくなった。
「余計な事しなくていいのに…」
「余計じゃないよ!怪我してる人を治療するのは当たり前だよ!」
「デリンジャーの連れとは思えない台詞だな。」
「そうかな?」
「ああ……」
「コルト君、死なないでね。」
「なんだよ。急に…」
「一人でアジトへ向かうなんて無茶だよ。」
「一人じゃないだろ?」
「え?」
「お前と言う人質がいる。」
「ひどっ!」
★★★★
「この女を新しいおもちゃにする。」
「?!デリンジャーさん、じゃああいつは…」
「ここに来てないなら死んでる可能性の方が大きいだろ?普通救護所見つけりゃよってきて知り合いを探すもんだ。」
「確かに…じゃあ、あいつは
…」
「なんだ、そんなに気に入ってたのか?」
「いえ、そう言うわけでは……」
「とりあえず本部へかえる。この女は使える。」
それを影から見つめるものあり。
「ピストレットが…」
バレットは救護所を見つけた。そしてピストレットも見つけた。だが、……。
ピストレット、必ず助けるからな……。
バレットはバレルとデリンジャーに連れていかれるピストレットを遠くから見ているしかできなかった。
デリンジャー




