008 すすきミミズク
仁「こんにちは、魔法工学師の二堂仁です」
礼子「お父さまに作っていただいた自動人形でアシスタントの礼子です」
仁「作者が実際に作ったあれやこれやを、俺の解説で紹介するっていう企画の第8弾です」
礼子「今回はススキですか?」
仁「そう。秋だしな」
礼子「お月見の季節ですしね」月見だんご
仁 (スルー)「川原とか空き地とか公園とか探せば結構生えているものだ」
礼子「作者さんは田舎住まいですしね」
仁「ちょっと山の方へ行くとそこら中に生えてるそうだ」
礼子「お月見の頃には近所のスーパーでススキを無料で配っているそうですしね」
仁「都会住まいの方にはちょっと申し訳ないかもな」制作過程をお楽しみください
* * *
礼子「で、ミミズクを作るんですか」
仁「東京だと、雑司ヶ谷の鬼子母神で売られているな」ちなみに『鬼』の頭の『´』がないのが正式です
礼子「改心して鬼じゃなくなって『元』鬼だからでしたっけ」
仁「そうらしい。それからあと、日本橋の小網神社にもあるそうだ」どちらも季節限定です
礼子「材料は当然ススキですね」
仁「そう。あとは縛るための凧糸かな」作者は昔買ったビニール結束線というやつを使っている
礼子「引っ張ると少し伸びるのでススキが枯れてきて縮んでも緩みにくいんですね」
仁「そういうことだな」
仁「で、頭だな」
礼子「ススキは6本くらいですね?」
仁「うん。そこは穂の大きさとも相談だな。多めの方がふっくらするかも。……で、左右に分けたときに均等になるようにするのがコツです」
礼子「胴体作りですね」
仁「こうして頭と一緒に束ねて……」
礼子「下へ曲げて束ねて縛る、と」
仁「そう」簡単だけど奥が深い
礼子「バランスですね」
仁「そうそう」
礼子「完成ですね。耳と目は紙ですか」
仁「うん。南天の赤い実と緑の葉っぱを使う、という手もあるんだがな」今回は手に入らなかった
礼子「目はほんのちょっとより目にすると可愛いと思います」遠い目にすると怖いです
仁「下を切り揃えるときに長めにしておいて花瓶に立てたり、束ねた紐を長く残しておいてぶら下げたりして飾るんだ」
礼子「ススキの穂ですから、種というのですか、あのふわふわの粒が落ちませんか?」
仁「それが落ちないんだな。ドライフラワー的になってくれるんだ」もちろん手でしごけば落ちるけどさ
* * *
仁「というわけで、第8回は『すすきミミズク』の解説でした」ススキの採集にはお気をつけください
礼子「採ってはいけない場所で採集してはいけません」土手などで転んで怪我をしないよう気を付けましょう
仁・礼子「「それでは皆様、ごきげんよう」」
ごらんいただきありがとうございました。
20210927 修正
(誤)俺の解説で紹介するっていう企画の第7弾です」
(正)俺の解説で紹介するっていう企画の第8弾です」