056 CTXー6 ボディ
仁「こんにちは、魔法工学師の二堂仁です」
礼子「お父さまに作っていただいた自動人形でアシスタントの礼子です」
仁「作者が実際に作ったあれやこれやを、俺の解説で紹介するっていう企画の第56弾です」
礼子「今回は、053 CTXー6 用のボディですね」やっとですか
仁「寒い日が続いているが、なんとか完成させたようだ」
* * *
仁「まず、シャーシを追加工した」
礼子「フロント部分が少し斜めになるようにしたんですね」
仁「真四角だとやっぱり不格好だからな」
仁「で、まずは試作のための素材だ」
礼子「……またティッシュの空き箱ですか」
仁「惜しげがない、ってところが気に入ったらしい」
仁「で、まずはシャーシを囲むように作る」
礼子「シャーシにハマらないと悲しいですからね」せっかく作っても
仁「そうだなあ……」
仁「で、ボンネットを貼っていく」
礼子「まっ平らだとカクカクしすぎますね」
仁「うん。あまりにもリアルさがないから、ボディの横に斜めの部分も追加した」それが次の画像です
仁「これならかなりマシになっただろう」
礼子「そうですね。車らしい感じになりました」
仁「今回はテール部分の形状にちょっとだけ凝ったみたいだ」
礼子「スポイラー風になってますね」
仁「で、フロントガラスも曲面にしてみるらしい」
礼子「前回のCTXー5は平らでしたから違和感がありましたものね」
仁「うん。他の部分はともかく、フロントガラスがまっ平らだと違和感があるものだな」
仁「軽く曲げたボール紙を当てがってみている」
礼子「図面上で求められませんか?」
仁「3DのCADがあればできそうだな」図学のベテランでもできそうですが作者にはできませんでした
礼子「で、試行錯誤で決めていったんですね」
仁「そうなる」
仁「ということで、アール(曲線)用のテンプレートを作ってみた」
礼子「ボール紙に、長〜〜〜いコンパスで円弧を引くんですね」
仁「作者は、棒状のボール紙に穴を空けたものをアームにした自作コンパスで作ってるみたいだ」
仁「それを使ってフロントガラス部分を作ったものがこれ」
礼子「まあまあ……でしょうか」
仁「紙なので誤魔化しがきいているかもなあ」
礼子「実際に作ったら隙間が空くかもですね」
仁「その場合はパテで埋めることになる」一品生産だしな
仁「で、展開した」マスキングテープを切っただけですが
礼子「これを元に、本番用のボール紙を切っていくんですね」
仁「そうそう」
仁「まずはサイド部分」
礼子「紙の目を考慮して部品どりしてくださいね」画面内では水平方向です
仁「上面だな」ボンネットや屋根
礼子「これも、紙の目を考慮しています」画面内では垂直方向です
仁「フロントとサイドの窓だな」
礼子「紙の目は画面内では水平方向です」
仁「で、まことに申し訳ないことに、一気に飛びます」
礼子「部品を切り取って、外側からマスキングテープで仮止めし、中からエポキシ系接着剤で固定しています」
仁「その際、合わせ目にラッカーシンナーを塗って染み込ませ、接着剤が染み込んで馴染みやすくしている」053 CTXー5 を参照してみてください
礼子「ウレタンはいつもの『木固◯エース』です」シンナー臭いので換気にはご注意を
仁「ウレタンが乾いたら、まずグレーのサーフェイサーをスプレーする」
礼子「こうすると、隙間や段差が見やすくなるんですよね」
仁「そうそう」
仁「で、目に付く隙間はパテで埋める」
礼子「プラパテですか?」
仁「なんでもいいだろうが、作者はプラ用のパテだな」
仁「で、また『キャンディ塗装』をやってみるらしく、黒サフを吹いた」合計3回
礼子「CTXー5 の時も言ってましたね」
仁「あの時は、ボール紙のグレーの面を外にしたら、やや凹凸が目立ってしまい、平滑にならなかったんだよな」
礼子「だから今回は、方眼目盛りのある側を外にしたんですね」
仁「そういうことだな」
仁「で、シルバーを吹いた」ソ◯ト99のホイール用のやつ
礼子「これにした理由はあるんですか?」
仁「うん。手に入る塗料の中では、一番粒子が粗めでギラギラしていたんだ」
礼子「粗めがいいんですか?」
仁「メタリック感が出ることと、粗いほうが反射が強いことかな」
礼子「なるほど」
仁「粒子が細かいと、メタリック感が弱くなる気がしてな……」
仁「で、クリアレッドを吹く」透明感のある赤です
礼子「きれいになりますね」
仁「一応、2回吹いた」寒いのでスプレーを温めてから
礼子「アップで見るとメタリック感がわかりますね」
仁「さらに、クリアーなトップコートを3回」
礼子「平滑にするわけですね」
仁「うん。だがな……」
仁「下地が紙だと、この辺が限界かな」もちろん、下地を分厚く塗ればプラと変わらない仕上げになると思います
礼子「走らせて遊ぶ模型自動車用のボディですものね」
仁「飾るモデルじゃないからな……」そのへんの手間のかけ具合が微妙なところ
仁「で、仕上げに線を引いたりライトっぽいシールを貼ったりする、そのテンプレート」
礼子「これがないと線は曲がりますし、シールも歪みますからね」
仁「フロントガラスとサイド、リアウインドは今回も黒くする」
礼子「カッティングシ◯トですね」
仁「こうやって、マスキングテープで仮止めしてからマーカーで線を引く」顔料系がくっきりした線になります
礼子「ガンダ◯マーカーの黒なんかもいいでしょうね」
仁「シートの方も、型紙に合わせて切り抜くわけだ」
礼子「フロントもサイドも、ボディの型紙より二回りくらい小さく作っておけばいいでしょうね」
仁「サイドの方は少し形状を変えているけどな」後部の方
仁「カットした」
礼子「貼る前にあてがってみておかしくなければOKです」
仁「で、貼った」
礼子「一気にそれらしくなりましたね」
仁「で、ライト類の作製用素材」
礼子「油性のカラーマーカー、アルミテープ、それに透明なPPテープですね」
仁「シルバーベースのコピー用紙にライトやウインカーをプリントした方がカッコいいんだろうけどな」
礼子「そんな用紙を持っていませんでしたしね……」
仁「赤とオレンジを使ってテールランプを塗る」赤はブレーキ、オレンジはウインカーだな
礼子「プリンターが欲しかったですね」
仁「次の課題だな」
仁「透明部品らしさを出すため、透明なテープを3枚くらい上に貼る」
礼子「奥行きが出ますね」
仁「本来なら透明なプラパーツを作りたいところだ」
仁「で、貼った様子がこれ」
礼子「それなり、ですね」ちょっとチープです
仁「見せるボディじゃないからな……」
礼子「あ、それから、ボディの下側に幅10ミリのカッティ◯グシートを貼っています」補強の意味もあります
仁「下部が黒いと引き締まった感じがするよな」
仁「で、フロントも同じ様に」ヘッドライトとウインカー
礼子「遠目に見ればそれなりでしょうか」
仁「で、取り付け穴あけだな」
礼子「マスキングテープでシャーシ側の穴位置をマーキングしておいて、それをボディに貼ることで位置をはっきりさせるんですね」
仁「これならずれないだろうからな」
仁「シャーシに取り付けて完成だ」
礼子「こうしてみるとそれっぽいですね」
仁「今回のボディは、ペーパークラフトとフルスクラッチの中間くらいだったな」
礼子「ノンスケールでしたしね」
仁「うん。実在の自動車に比べ、幅が広いんだよな」製作の都合で
仁「ということで今回は『CTXー6のボディ』でした」これでCTXー6は完成です
礼子「お疲れ様でした」
仁「作業時の怪我にはご注意ください」
礼子「塗装や接着には換気にもご注意くださいね」マスクもあったほうがいいです
仁「手を切ったら流水で洗い流しましょう」
礼子「汚れが傷口に残らないよう注意です」
仁「シンナーの取り扱いにもご注意ください」
礼子「あやまって飲み込まないように」
仁「趣味は楽しく、安全に」
仁・礼子「「それでは皆様、ごきげんよう」」
ごらんいただきありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
20260201 修正
(誤)仁「シルバーベースのコピー容姿にライトやウインカーをプリントした方がカッコいいんだろうけどな」
(正)仁「シルバーベースのコピー用紙にライトやウインカーをプリントした方がカッコいいんだろうけどな」




