003 凧糸巻
仁「こんにちは、魔法工学師の二堂仁です」
礼子「お父さまに作っていただいた自動人形でアシスタントの礼子です」
仁「作者が実際に作ったあれやこれやを、俺の解説で紹介するっていう企画の第3弾です」
礼子「凧用の糸巻きですね。……確か、一番最初に凧作りを紹介した際、次はこれだと言っていたような気が」
仁「勘弁してやってくれ。写真がまとめられなかったらしい」
礼子「お父さまがそう仰るなら。……ええと、まずは部品ですか」
パーツ
礼子「よくわかりませんが」
仁「持ち手に使うラミンの丸棒、横棒に使うホオの角材、芯棒に使う軟鉄線だな」
礼子「ラミンというのは木の名前ですか?」
仁「そう。輸入材だな。模型屋にある丸棒といえばこれが多いな」なぜかは知らん
礼子「角材はホオノキですね」朴葉味噌に使う葉っぱが採れる木です
仁「朴葉味噌美味いよな」酒が進む人は呑兵衛だ
工具類
礼子「作業場ですか?」
仁「作者の作業場だな。工房といってもいい」
礼子「一番目立っているあれってなんですか?」
仁「マイターソーっていって、一定の角度で切ることのできる道具だな
礼子「何に役立つんですか?」
仁「直角に切れるんだ。目見当だとどうしても曲がるからな」
礼子「便利ですね。角度も変えられるんですか?」
仁「そう。箱とか額縁を作る時便利だな。枠の両端を45度に切れば、正方形や長方形に合わせられるだろう」
礼子「あ、わかりました」六角形なら60度に切るんですね
切断した部品
仁「で、加工したのがこれだ」
礼子「糸巻き部分も丸棒で作るんですね」
仁「角がない方が糸に負担が掛かりにくいからな」こういうデザインも多いぞ
加工した部品
仁「で、加工するとこうなる」
礼子「丸棒に切り込みを入れるのはさっきのマイターソーと何を使ったんですか?」
仁「ノミだな」
礼子「加工中の写真はないんですか?」
仁「それについては作者も謝っていたな」自撮りできないそうだ
礼子「何とかクッキングみたいになっちゃってますね」
仁「言うな」
礼子「軟鉄線の頭に何か嵌ってますが」
仁「抜け防止のナットだな」
礼子「ネジ山を切ったんですか?」
仁「そうなるな」ダイスという工具を使うんだ
礼子「その写真もないんですね」
仁「すまんな」
完成
仁「で、組み立てるとこうなる」接着はエポキシ接着剤を使った
礼子「また過程が飛んでますが」
仁「それについてもごめんなさいだな」m(_ _)m
礼子「確かに、ここはあまり画像をたくさん貼ってアップするような場所じゃないですからね」
仁「うん。作者もそれを気にしたらしい」本来は文字をアップするサイトだからな
礼子「あとはこれに凧糸を巻き付けていけばOKですね」
仁「そういうことだな」
礼子「簡単ですが、以上です」
仁「ごらんいただき、ありがとうございました」
仁・礼子「「それでは皆様、ごきげんよう」」
ごらんいただきありがとうございました。
月一連載、頑張ります