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世間知らずのお姫様と二人の罪人の逃亡記  作者: 近江 由
帝国の赤い死神~ライラック王国編~
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腹をくくる王子様

 


 リランが消えてから、慌てて身支度をして、オリオンは直ぐに廊下に出た。


「オリオン王子!!」

 部屋の外には兵士たちが待っていた。


 昨日誰が入ったのか分からないが、オリオンは兵士を警戒して見た。


「どうした?」


「直ぐに謁見の間に…」


「昨日はあの後どうなった?」


「偶然ホクト王子がいたため、オリオン王子の手を煩わせる必要は無いと思い、現場には入れませんでしたが…」


 オリオンが聞いたことを答えず、兵士はオリオンが追い返した言い訳を始めた。

 オリオンは苛立った。


「昨日はどうなった?」


「え…ええ…帝国のあいつは捕まえられないままで…」


 オリオンは兵士の様子を見て、やはり皆犯人はリランで動いているようだ。


「ミナミを呼べ。彼女とホクトと大臣たちと話がしたい。」

 オリオンは状況の確認のため、ミナミの名前をあえて出した。


「それが…姫様も行方不明で…」

 兵士は声を潜めて言った。

 彼女の捜索も行われているらしいが、成果は得られていないとも言っていた。


「では、謁見の間に向かえばいいのだな?」


「は…はい。」

 兵士はオリオンに連絡を出来たことに安心した表情をしていた。


 オリオンは腰に剣を差して、そのまま謁見の間に向かった。


 途中で、国王の遺体についての話や、葬儀の日程についての段取り、国民にどう公表するかなど…


 この兵士はどうやら次の王は間違いなくオリオンだと思って話を進めている。


 だが、それをくつがえされる可能性がある。


 謁見の間で何が待っているのか…それが全てだ。


 そのまま兵士はオリオンに付いて謁見の間の前まで共に来てくれた。


 別にありがたいとかは思っていないが、ここまで味方がいない状況なのは苦しい。

 なので、自分が王位に就くと思っている彼は、ホクトの息がかかっていないものと認識出来て少しだけ安心している。


「どうかされましたか?」

 オリオンが謁見の間に入るのを躊躇っているのを見て、兵士が不思議そうな顔をした。


「…いや」

 オリオンは首を振って、息を吐いた。


 覚悟を決めてオリオンは、ホクトと大臣が待っている謁見の間に足を踏み入れた。




マルコム:

主人公。茶色の髪と瞳をしている。整った顔立ちで人目を引くが、右頬に深い切り傷のあとがある。槍使いで顔に似合わず怪力。身体能力が高く、武器を使わなくても強い。

追われている身であるため「モニエル」と名乗り、本名は伏せている。


シューラ:

主人公。白い髪と赤い目、牙のような八重歯が特徴的。日の光に弱く、フードを被っていることが多い。長い刀を使う。マルコムよりも繊細な戦い方をする。

追われている身であるため「イシュ」と名乗り、本名は伏せている。マルコムと二人の時だけ本名で呼び合う。



ミナミ:

たぶんヒロイン。ライラック王国王家の末っ子。王に溺愛されている。国王殺害を目撃してしまい、追われる身になる。好奇心旺盛で天真爛漫。お転婆と名高い。汚いものを知らずに生きてきた。


ルーイ:

ライラック王国の兵士。ミナミの幼馴染。市民階級であるが、いつかミナミと並ぶために将軍を目指し剣や勉強に励んでいる。オリオンの命と自らの意志により、ミナミの逃亡の手助けをする。


フロレンス(リラン・ブロック・デ・フロレンス):

帝国の公爵家の若い青年。赤い長髪を一つに束ねており、帝国の死神と呼ばれる青年。まだ若いが、ライラック王国の対応の頭。ミナミの逃亡を助ける。


オリオン:

ライラック王国第一王子。ミナミの兄。王位継承権第一位。ミナミの逃亡の手助けをオリオンに命ずる。


アロウ:

ライラック王国で表では武器屋、裏では宿屋を営業する男。裏の情報を城に流していた。国王の古い友人でマルコムとシューラの雇い主。


ホクト:

ライラック王国第二王子。ミナミの兄。王位継承権第二位。父である国王を手にかける。



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