4話 トムは妹を心配するが……
〜 ルーベ村 〜
「、、、遅い!やっぱりアニーに何かあったんじゃ。。。だから俺が行くから夜勤から帰ってくるまで待っとけって言ったのに!!」
「落ち着けトム。旦那の病気に居ても立っても居られなくなって隣村に薬を取りに行っただけだ。勢いあまってな。全く、そんなところは死んだ母さんそっくりだ。お前ら兄妹は」
「それにしても親父、、、っ!?遅すぎやしないか?朝出かけたのにもう夕方だぞ!隣村なら昼過ぎには帰ってきていいはずななのに」
「きっと薬がなかなか手に入らなかったんだろう。まぁじきに帰って、、、」
バタァンッ!!
「た、たいへんだ!!」
「ま、マルコ!?なんなんだ一体、村の警備の仕事はどうした??」
「はぁ、はぁ、、、そんな場合じゃない!トム、親父さん!ア、アニーが。。。アニーが、、、!!!!」
「っ!?アニーが、どうしたんだ!!?」
「アニーが村に戻ってきてなくて夕方に差し掛かってきたから三人一組で付近に見回りに行ったんだけど、、、ア、アニーが、、、アニーが森の中で………」
「、、、まさかっ!?」
マルコの言葉を聞き終わる前に、トムは森へと駆け出していた。