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ファンタジーな現代世界  作者: 冷奴
第1章 学園生活
4/5

入学準備②

1年越しで復帰しました。とりあえず頑張って書いていこうと思います。

(自分で言うのもなんですが、何となく1年前より上達している気がします。)

衝撃を受けた影響で、息が出来ず倒れこんだ。

背中が非常に熱く、服が焦げている感じがしたため、炎の魔法を打たれたことを理解した。


コツコツコツと、足音が徐々に近づいてきた。


「何を打つかと構えたが、ただの子供だましか。世話のかかるやつだ」


時間がたつにつれ、多少動ける様になったが、あいつから逃げようとすれば同じ手を打たれるだけで、逃げる術はもうなかった。


「何が目的なんだ…俺を殺してどうするつもりだ」


相手の目的が何か分かれば、糸口が見えてくる可能性があるはずと考えた俺は、対話を試みることにした。


「殺しはしない。ただあるお方の所に連れて行くだけだよ。すぐに楽になる…」


「誘拐かよ…」


対話の余地なんて全くありはしなかった。

万策尽きたと諦めようとしたときに、体の奥底から新しい力がわいてくることを感じた。


そう、俺は今この時に新しい魔法を習得したのだった。


次失敗すると何されるか定かではないため、もう失敗は出来ない。

新しい魔法はどんな効果であるか念じて探ろうとしていた。そんなことをしている間に、足音が止まり目の前に男が立っていた。


「急に大人しくなったな。こちらは手間が省けて嬉しいよ」


ローブの下で口元がニヤついたのが見えた。

男は俺に向かって手をかざし、魔法を唱え始めた。


「じゃあな、良い子は早く寝るんだな」


もう、なりふり構っていられる状況ではなかった。

効果が何かも分からないまま、俺は新しい魔法を唱えた。


「ポテンシャルアップ!」


そう唱えると、俺は体全体の力が高まったことを感じた。

即座にこの魔法は能力アップであることを理解した。


「むう!」


新しい魔法を唱えたことで、男は身構えたがもう遅かった。

全身全霊をこめて俺は男を殴った。


「おらっ!」


殴った手から衝撃波が発生し、男は吹き飛び、壁にたたき付けられ倒れこんだ。

完全に立場が逆転した。


「マジ…俺すげぇ…」


今までの魔法はゴミばっかりだったが、レベル5の魔法はかなり実用的だった。


ゴフッと血を吐き捨てながら、男はプルプルしながら立ち上がった。


「舐めたまねしやがって…絶対に殺す!」


そういうと、男は詠唱を唱え始めた。

巨大な魔方陣が展開され、空に描かれていく。


「焦土の神よ!我が呼びかけに答え、この地を焦土へと返せ!」


この詠唱はテレビで見たことがあった。

レベル20へ到達した学者が披露していた魔法の詠唱で、流星を降らせる炎の上級魔法だった。

落とした範囲百メートルぐらいの建物が全て消し去られ、平地となっていたのを覚えている。

この魔法の卑怯なところは、詠唱者本人には全く危害を加えられないところだ。


「落ちよ!メテオインパクト!」


こんな狭い空間に流星を降らされたらひとたまりもない。


「だあああああああああああああああああ!」


ドーン!と巨大な音と共に背中のほうで流星が落ちた音が聞こえたが、なりふり構わず俺は走り去った。

ポテンシャルアップのおかげで、俺は100メートルを1秒足らずで駆け抜け、メテオインパクトの範囲から逃れることができた。


「やばすぎだろあれ!」


路地裏を駆け抜けた先は大通りだった。

ざわざわと爆発源のほうを指差し、何事かと皆スマホを片手に駆け寄っていくのが見えた。


「あっ…」


魔力が尽きるのを感じて、俺はそこで意識が途絶えた。

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