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ファンタジーな現代世界  作者: 冷奴
第1章 学園生活
1/5

プロローグ

「ついにこの時が着たか」


 広い会場を前に、(ひかる)はそう呟いた。


「どうせ無理だって。5千人に1人だよ? 諦めなって」


 面倒そうに諦めろと俺に言葉をぶつけてくるのは、俺の幼馴染である(ほのか)だ。


「夢がないこと言うなよ」


「輝はもっと現実見たほうがいいよ。私たちもう15歳だよ?」


 2070年に宇宙人が地球へ到来して、当時の地球人と和平協定を結んで以降、世界中の人間に対して1つの義務が課せられた。


『15歳になったら魔法適正を確認すること』


 2160年の今でもその義務は課せられ続けており、こうして俺と穂は人間の義務として、魔法適正の確認会場に来ている。


 魔法適正の確認は1ヶ月に1回行われ、その月が誕生月の15歳の人間がすべてこの会場に集められる。

誕生月が同じで、近所だったこともあり、親に期待の目で見送られながら2人でこの会場に赴いた。


 親同士が仲良かったこともあり、中学3年生になった今でもそれなりに仲良くしていると思ってる。

学校ではほとんど会話しなかったけどね!


「男はいくつになったって夢とロマンを追い求めるんだよ。

 自分の手から火を出すとかマジかっけぇジャン!超やりてぇよ。」


「はいはい、そうですか。もうさっさと確認終わらして帰ろうよ。

 幸恵(ゆきえ)と午後から買い物行く約束してるんだから。」


 俺を置いて穂は会場の入り口へ足早に歩いていった。

立ち止まってても仕方ないので、俺は穂の後を追いかけた。



 案内人の指示に従って、俺と穂は会場の中に入っていった。


 外から見てわかるように、中は非常広かった。

その中央にある、馬鹿でかい機械が魔法適正を確認するものらしい。


「結構人がいるんだね」


「そりゃ、日本全国の15歳の人が1箇所に集められてるんだ。それなりに人はいるだろう」


 パッと見2千人ほど人がいた。時間によって区切られているが、大体1日で1万人程度確認するらしい。


 確認作業は手をかざすだけで終わるため、流れるように確認が終わっていく。

俺の前に順番待ちにしていた穂の番が来た。


「えっ?」


 穂が手をかざした途端、機械が赤く輝きだした。

そして、1枚の用紙が穂の手のひらに落ちてきた。

隣にいた俺にはその文字が見えた。


『火』


 穂には火の魔法適正があったことを機械が示した。


「おおおおおおお!」

「すげーーーーー!」

「マジかよ!ふざけんな!」


 会場が大いに沸いた。穂を褒め称える声、うらやむ声、野次、罵倒、さまざまな声が会場を沸かせた。


「えっ?えっ?」


 状況をまだ理解できない穂は係員に連れられて、奥に連れて行かれた。


 目の前で幼馴染が魔法適正を認められたのを見て、俺は唖然とした。

そして同時に、俺もいけるかもと、根拠のない自信をもって、機械に手をかざした。


「おおおおおお!?」


 穂とは色が違い、白く機械が輝きだした。

そして、1枚の用紙が、穂同様俺の手のひらにも落ちてきた。

その用紙にはこう書かれていた。


『光』


 2070年以降、1人として人類には適正者が現れなかった『光』の魔法適正者に俺はなった。


初めて小説なるものを書きました。

続くかどうかもわかりませんが、がんばって書いていきます!

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