表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やがて王になりし転生ゴブリン〜何度転生してもゴブリンだけど次のゴブ生こそ魔王を倒してみせる〜  作者: 犬型大
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

141/324

ゴブリンはお宝奪取を目論みます1

 静かなダンジョンの中に音が響く。

 時々この音に誘き寄せられたのかアイアンテールウィーゼルが時々やってきて戦いになる以外は平和に過ごしている。


「腕疲れたぁ!」


 音が止んでユリディカが地面に大の字に倒れ込む。

 手にはレビス特製アックスを持っている。


 何をしていたのかというと木を切っていた。

 レビスに簡易的に斧を作ってもらい、みんなでカンカンと木を切って倒していたのである。


 これで何をするのかと言えば橋を作る。

 島までは遠く、とても能力だけでは到達できない。


 そこでドゥゼアは橋を作ることを考えた。

 橋といっても本格的なものではない。


 レビスが金属を操るという能力を手に入れたので丸太をつなげて簡易的な橋を作り渡れるようにしようと思ったのだ。

 丸太を作ろうとみんなで交代しながら木を切り倒した。


 それなりに頑張ってかなりの数の丸太を作った。


「ほれ、斧貸せ」


 ドゥゼアはユリディカが手放した斧を拾い上げる。

 ユリディカが切っていた木はかなり切り進んでいた。


 あとちょっとならばさっさと切り倒してしまおうと思って斧を振る。

 何回か切りつけるとメキメキと音を立てて木が倒れる。


「こんぐらいでいいかな」


 繋げていけばおそらく余裕で島に届くぐらいの丸太を切った。


「オルケ、どうだ?」


「たぶん島の範囲内に入らないと動かない……かな?」


 同時にドゥゼアは島にいるアイアンテールウィーゼルのことも調べていた。

 宝箱を守るような位置のまま動かないアイアンテールウィーゼル。


 一見すると金属の像のようであるがユリディカが魔法を放った時にアイアンテールウィーゼルは動いた。

 そして魔法を防いだアイアンテールウィーゼルは再び同じ位置に戻っていった。


 ドゥゼアはアイアンテールウィーゼルが一定の範囲内に何かが入ってきた時にだけ動くガーディアンのような役割を果たしていると思った。

 そこでオルケに魔法を放ってもらってどこまで近づいたらアイアンテールウィーゼルが反応するのかを観察していた。


 オルケによると動き出すのはたぶん島の範囲内に入った時らしい。

 入った瞬間から反応を始めて完全に島の中から排除するまで動き続ける。


 ユリディカの投げた石ですら島の外の水の中に落として排除していた。

 届かないように高めに魔法を浮遊させるとその真下でアイアンテールウィーゼルはウロウロとして定位置には戻らない。


 魔法を2つ浮かべるとそれぞれ1体ずつ向かい、3つ以上になるとより宝箱に近いものに向かっていく。

 行動原理としては非常にシンプルなものである。


 思っていたほど思考して行動しているわけじゃなさそうだ。


「よし、いけそうだな」


 考えて行動しているのでなければ隙をつくことが出来そうだと思った。


「レビス、ここからはお前の働きが大切だ!」


「……!

 分かった!」


 ドゥゼアに頼りにされている。

 レビスは鼻息荒くうなずいた。


 まず丸太を水平に伸ばしていける台座を作る。

 レビスの能力で金属をこねこねして不恰好ながら最初の一本を支える台座が出来上がった。


 最初の丸太に次の丸太を繋ぐ。

 みんなで丸太を支えてその間にレビスがつなぎ目を金属で覆う。


 そうやって丸太を伸ばしていく。


「お、おぉ……」


 かなりの数の丸太を繋げた。

 念のためドゥゼアが端に乗ってみると丸太がちょっと軋んでたわみんだのでヒヤリとしたけれど折れることはなさそうだった。


「よいしょ!」


 そして丸太を押して湖の方に向ける。


「ストーップ!」


 島どころか湖を越える長い丸太を島を外してギリギリのところを通して渡らせる。

 反対の端もレビスによって台座を作ってもらって支えを作る。


「完成だ!」


「ふにゅう……」


 頑張ってくれたレビスは魔力切れでダウンしてしまった。

 けれどその甲斐あって島の近くまで行くことができる丸太橋が出来上がったのであった。


「うん、安定性は抜群だな」


 丸太が丸いためにバランス感覚は必要であるが思ったより丸太があって反対側も陸地に固定できたから揺れたりたわんだりすることもない。

 真ん中、島までジャンプすれば届きそうなところに丸太橋が渡っている。


 ここまできても少し沈み込む程度で丸太橋は頑丈にドゥゼアたちを支えている。


「ひょ、ヒョエエ……」


「大丈夫か?」


 ドゥゼアやユリディカはバランス感覚も良くて丸太を渡るのにも全く問題はない。

 けれどオルケはあまりバランス感覚が良くないようで丸太にしがみついて移動している。


 危ないならやめておけばいいのに。

 島ギリギリまで来てもアイアンテールウィーゼルは動かない。


 やはり島に入らなければ動かないようだ。


「ほい、ほい!」


「ユリディカ……」


「んふ!

 ちょっと面白くて……」


 サッと手を出してみるとアイアンテールウィーゼルがピクリと動くが動き出す前に手を引っ込めるとそのまま動かない。

 それをみてユリディカもマネをして手を出し入れして遊ぶ。


 振り向いたアイアンテールウィーゼルが手を引っ込めると元に戻るのが面白くて何回も出し入れして遊んでいた。

 流石にちょっと危険なのでドゥゼアが注意するとテヘッと舌を出す。


 可愛いから許そう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ