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やがて王になりし転生ゴブリン〜何度転生してもゴブリンだけど次のゴブ生こそ魔王を倒してみせる〜  作者: 犬型大
第三章

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ゴブリンは目標を確認します

 どれくらいかは知らないが結構歩いてきた。

 魔物のナワバリや人の町を避けて移動しているために直線での移動ではなくどれほどジジイの活動域から逃げられたのかいまいち分かりにくい。


 バイジェルンに情報収集してもらいながら進むのだけどジジイから離れてきたかどうかの基準は皮肉なものでゴブリンであった。

 広くゴブリンの巣の状況などを調べてもらう。


 ゴブリンの巣が無事であったり数が多ければ未だにジジイの手が伸びていないことの証である。

 別に冒険者に滅ぼされるだけがゴブリンではない。


 ナワバリ争いなど魔物同士の争いでもゴブリンの巣が滅ぼされることがある。

 なかなかクモにはどうしてゴブリンの巣が滅んだのか判別がつかないので慎重に情報を検討する必要がある。


 さらにはゴブリンが多いということはその周辺の魔物はそんなに強くなくて危険度が低いことも表している。

 ただゴブリンが多すぎてもジジイに狙われる可能性もあるのでゴブリンが多すぎず少なすぎずの場所を狙っていく。


「それでどこに行くつもり?」


 旅も続けてきてちょっと状況も落ち着いてきた。

 地下の隠し通路には気づかなかったのかドゥゼアたちのことをジジイは追ってこなかった。


 そろそろ次の目標を立てる時かもしれない。


「元々、というかお前たちに会う前は俺たちはダンジョンを探していたんだ」


「ダンジョンですか?

 どうしてそんなものを?」


 魔物がダンジョンを探すはとても奇妙なことだとオルケは首を傾げる。

 ダンジョンを探す目的も予想がつかない。


「強くなるためだ」


「強くって……ダンジョン攻略したって強くなれはしないですよ?」


「それは分かっている。

 目的は魔道具だ」


 能力が高めなユリディカやオルケなら成長の余地はある。

 魔物を倒して魔石を食べたりしていけばより体が強くなっていく。


 けれどゴブリンはそう簡単に強くなれない。

 ゴブリンだって同じく魔石などを摂取していけば強くはなるのだけどワーウルフやリザードマンほど能力の上限は高くなくて伸びも鈍い。


 手っ取り早く強くなる方法はやはり装備である。

 素手と棒では棒の方が強く、棒と剣では剣の方が強い。


 体の能力が変わらなくても優れた武具があれば戦闘は違ってくる。

 さらにそれが特殊な効果を持つ魔道具ならばと思う。


 魔道具に頼るのは安易な考えだと言う人もいる。

 けれど優秀な装備はどのような人、あるいは魔物であっても欲しいものである。


 ゴブリンとしての成長に限界がある以上強くなるためには魔道具に頼ることだって必要なのだ。


「確率は低いさ……でも何もやらないよりはいい。

 どんな小さな可能性でも足掻いてみなきゃ分からない」


 ダンジョンで自分が望むような魔道具が出る確率などほとんどないと言ってもいいものだろう。

 けれど優秀な魔道具を持っている冒険者から奪うよりはいくらかリスクは少ない。


 ダンジョンで魔物を出せば魔石も手に入るので成長もできる。

 ある程度個の能力を高めたいのでもうちょっとダンジョンには挑みたい。


「なるほど……」


 魔道具を手に入れるなど荒唐無稽な話かもしれない。

 目立った行動を避けて魔道具を手に入れようと思ったらダンジョンという選択肢しかない。


 ダンジョンから魔道具を手に入れて人生を変えた人は実在する。

 夢物語に近いが単なる夢物語でもない。


「それでもダメだったら次はゴブリンの群れを掌握するつもりだった」


「それでどうするの?」


「ある程度鍛え上げて勢力を拡大する」


「……そんなことできるの?」


「出来るさ」


 実際にゴブリンの巣を掌握してゴブリンを鍛えて周囲の魔物を取り込んだりして少しばかりゴブリン勢力として一時期勢いに乗ったことがある。

 結局冒険者に倒されてしまったがたかだかゴブリンだと思って討伐に来た冒険者にもそれなりの被害を与えるほどには勢力はあった。


 今こうして仲間たちがいるように1体では弱くとも集団になれば冒険者だって侮れない相手になる。

 しっかり準備を整えて戦えばコボルトがウルフに勝ったように持てる力以上だって発揮できるのだ。


「だから今後の目標としてはダンジョンを見つけて魔道具を探すこととちょうどよさそうなゴブリンの巣を探して乗っ取ることだな」


 魔道具はそんなに期待できるものではないので執着する気はない。

 いい感じのダンジョンを探しながらゴブリンも探して行こうと今のところは考えている。


 バイジェルンにもそのつもりでダンジョンやゴブリンを探してもらっている。


「ただ目の前の目標としてはもうちょいあの危険そうな年寄り冒険者から離れて……装備整えたり、飯確保したりしたいな」


 大きな目標はダンジョンで魔道具探しやゴブリンの巣の乗っ取りであるが小さな目標はたくさんある。


「そうだね、私も服欲しい……

 その、こんな体だけど、これじゃあ恥ずかしいよ……」


 オルケは頬を赤く染めて身をよじらせる。

 当然のことながらオルケは服を着ていなかった。


 たとえ魔物でも中身は人であり裸でいるのは恥ずかしい。

 そこら辺フォダエも気がきかなかったのが服を荷物に入れてくれなかった。


 とりあえず手持ちにあった布を腰や胸に巻いて簡易的に隠してはいるがオルケは服が欲しいと思っていた。

 ちなみにドゥゼアとレビスと布を体に巻いて性器は隠している。


 ユリディカは全身モフモフとしていて毛で隠れているからセーフ。

 ただしドゥゼアとしては何か着てほしいものだと思っている。


 服もそうだしまともな装備品を整えることが急務かもしれないなとドゥゼアは腕を組んで考えた。

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