第19話「実験結果-華side」
(……)
華は真っ暗な自室のベッドの上に、倒れ込む様に寝転がっていた。
もう何時間、そうしているだろう……体が怠くて動かない。
(……なんか、ここ最近、私ずっとこんな感じな気がする)
なんであんな馬鹿な事してしまったんだろうと、涙が出て来そうになる。
あの時の、翔太の唇の柔らかさと、翔太の顔が忘れられない。
翔太にキスされて、気持ち悪さや逆に虚無さが自分に湧いて来ない事が、華に更に追い討ちをかけた。
(うわあああああ! もう、ヤダ! もう考えたくない!)
光の提案は、まさに悪魔の提案だった。してしまったからには、なんの代償も無しにとは行かないのだ。もう、知らなかった頃の自分には戻れない――
翔太としてしまった事は、決して消えない事実として、一生華は忘れる事は出来ないだろうと感じた。
翔太にも、もう合わせる顔がない。
せめて翔太にとっては何でもなかった事を、祈るしかないと思った。
とにかくこのままでは、また考えすぎて、熱を出し寝込む事になりそうだと思った華は、気力を振り絞って、起き上がった。
定期テストも近い。
何かに集中する時、周りの事が見えなくなるのは、自分の短所であり、長所だ。
頭は良い方ではないが、土壇場の集中力で、勉強事に関してはいつも乗り切って来た。
それにある一定の成績を取っておかないと、ゲームプレイに支障が出る。そこら辺は親との約束だ。
それに今は、少しでも頭の中から翔太の事を追い出さなければ、精神的におかしくなりそうだった。華は何とか机にたどり着き、深呼吸をすると、教科書とノートを開いた。
つづく
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