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【完結】遠くて近きは幼なじみ  作者: カムナ リオ
第二章
11/23

第11話「男の子、女の子」

(……)


 華は、真っ暗な自室のベッドの上に、倒れ込む様に寝転がっていた。

 もう何時間、そうしているだろう……体が怠くて動かない。


 このままベッドと一体化して、何も考えられなくなったらいいのにと思った瞬間、数時間前、翔太に言われた事が頭に浮かんで来て、自然と涙が溢れそうになった。


『無理、ごめん』


 この感覚は知ってる――

 昔、翔太と喧嘩別れした時と、全く同じ気持ちだった。


 あの頃翔太と喧嘩別れして、散々落ち込んでいた時、父親に「男の子にはそういう時が来るもんだと」言われた事を思い出す。


 あの頃は意味が分からなかったし、今も理解出来ない。したくもない。


 他人の薄っぺらい、からかいの言葉なんかで、自分達の友情が、簡単に壊れた事に腹が立つのだ。

 自分達のこれまで培って来た時間は、そんなくだらない事に負けるのかと――


(悔しい……)


 ただ翔太が変わってしまった事は、自分にはどうする事も出来ないと分かってた。今はそこまで子供じゃない。でも悲しいと思う事はどうしようもない。


 だから、もう翔太の事を思い出さない様に、自分の奥底にしまっていたのに――

 再び顔を合わせて、また話が出来て、昔の頃に戻った様で浮かれていた。


 なんであの嵐の夜、連絡してしまったんだろう――本当に自分は馬鹿だ。勝手な事をして、勝手に傷ついてる。


 あの日、メッセージなんか送らなければ、翔太のあんな顔を見る事もなかった。


「無理、ごめん」と呟いた翔太は悲しそうな、苦しそうな、全く自分の知らない大人な顔をしていた。


 もう何も……何も、考えたくない。

 華は目を閉じて、自分に暗示をかける様に眠りに落ちた。

 


つづく

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