天使を守るのが推し事
昨日見た夢を書き留めました。
すごい好きなタイプの女の子が出てきてそれが桃田ちゃんです。桃田ちゃんが贔屓されてても不思議に思わないでください。桃田ちゃんは作者の好みのタイプの子です
「…疲れた。あの書類来週でいいって言ったの誰だよ。お前だろハゲ。冗談はその鼻毛処理してから言えや。
なーにが「もうちょっとはやくできないの?」だボケ。あんたが溜め込んだ仕事代わりにしてやってんだろが。てか、代わりに仕事頼んだのもあんただろ。
新人に仕事振ろうとすんのやめろ。あの天使に余計な仕事させんな。天使に役職持ちの仕事任せちゃいかんだろ。
…今日も天使が健やかに過ごせてよかった。」
「長いし、きんもっ、!」
電話の相手は高校の頃「30まで結婚しない同盟」を結んだのに26で結婚した裏切り者の香山
お祝いにお嫁さんにお前の黒歴史話しておいたのは秘密だ。
「まじで天使がいなかったらあの会社やめてる」
「愛が重いな。きもいぞ」
あの天使を前にそんなこと言えなくなるぞ。
天使改め桃田彩音
彼女は俺が勤めている超ブラックな会社に今年入社してきた新人だ。
俺が辞表を用意してきた日の朝礼で初めて出会った。
「はじま、!はじめまして桃田彩音です!よろしくお願いします!」
うん、噛んだね。
「まだまだ学生気分が抜けていませんが、よろしくお願いします!」
元気で可愛い。
そうとても可愛かったのだ。
くりくりで淡い緑の瞳、金髪、そして小さい。
子供の頃欲しかった等身大ドールミシアにそっくりだった
あの頃は母さんが厳しくて手に入らなかったもんなぁ…
待て、俺が辞めたらあの子はこの魔窟にひとり取り残されてしまうのでは!?ダメだ。あの子は宝、そう、過去の俺の宝なのだ。これを守らないと過去の自分に怒られてしまう。
「はい!!!!!部長!!!!俺がその子の指導担当したいです!!!!」
とりあえず1番危ないセクハラパワハラ部長から距離を取らねば。
「お!やる気があるなぁ!任せたぞ深山」
「ありがとうございます!!」
よっししししし。
「よろしく、桃田さん」
「よろしくお願いします!…深山さん!」
「…ん”っ!!!!」可愛い!!
「どうしたんですか!?」
「あぁ、大丈夫だよちょっと喉がね」
あ、心配してくれた。天使かな。
…
こんなことがあったらもう、ね???
「その話何回も聞いたし、何回も言うけど、それ普通に心配しただけやろ?」
「え??それが天使なんじゃん」
「あ、こいつのところかなりブラックだったな」
「そそ。誰も心配なんてしてくれないよ。しくしく」
「あっそ」
「はっ倒すぞ」
あぁ、あの会社は辛いけど桃田さんに会わせてくれたことにだけ感謝している。
――
パパー?もう1時だよー?明日動物園行くんでしょー?
もうそんな時間か。わかったー今から歯磨きするから先寝といて〜
わかったおやすみなさい
――
「てことで寝るわ」
「幸せ自慢かよ!」
ぴっ
電話を切る。
さっきまでの楽しい気持ちはどこかに消えていった。
無駄に広い部屋に俺が1人。片付けが下手だからという理由でラグとテーブルとクッションしかない部屋。
あー、積みラノベ消費するか。
暗い部屋にスマホのあかりだけが悲しく光っていた。
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更新はもう一度夢を見たら投稿します