ドラゴンゲットの前にゴミ掃除
ヘンドラーっていう町に到着した僕たちは、檻に閉じ込められてボロボロになっている一風変わったドラゴンと出会った。
彼?は、どうやら悪い人に捕まったらしい。
そんな悪いやつの悪質なやり方を自分でしゃべらせた僕は交渉(と言うより誘導)して僕とリリィさんに懐いたらタダでもらうって約束をした。
何でか知らないけど、僕って相手に自主的にしゃべらせるの得意なんだよね。
微笑んであげるだけだけどなぜか全員どんな内容も嬉々としてしゃべってくれる。
で、邪魔な檻を壊した後幸せそうに頬ずりするドラゴンを見て絶句してる屑商人もどき。
だが、何か企んだような顔をしていった。
「確かに2人に懐いた!だが、そいつを閉じ込めていた檻を貴様らは壊した!それはしっかりと弁償すべきだ!黒金貨2枚はかかるからな!」
と言うか、あの檻を仮に修復したとしてまた似たような犯罪おかすんかい。
そのくらいの金は持ってるけどこの屑に渡すのは気に食わないな。
「へぇ、で、いいたいことはそれだけ?」
「いぃやまだある!懐いたが、これまでそいつにかけていた世話代は請求させてもらうからな!追加で黒金貨10枚だ。これまで雇った連中を何十人も病院送りにした挙句、無駄に食いやがるからな。」
うぅわ、屁理屈言いやがった。
ちなみに、僕たちの騒ぎを聞きつけていろんな人が集まって眺めており、そんな言いたい放題で自分が勝ち組だ的な感じのそいつにドン引きして僕たちに心配そうな目を向けてる。
一部の人は武器に手をかけて無言で目で僕にこの人殺っちゃう?って聞いてるけど、今はやめて下さい。
まだ途中だから。
「金がないなら貴様らをワシの奴隷にする以外の方法はないからな!さっきそう言ったはずだ。」
こいつのゲスな笑みをみるとこいつは最初から僕とリリィさんを奴隷として捕まえるつもりで近づいてきたみたいだね。
それ相応としか言ってないけど、細かい部分を確信してなかった僕たちの落ち度と言えば落ち度だ。
そこで、リリィさんが我慢の限界を超えてたらしい。
「で、録音は?」
僕にちらっと眼を向けて聞いてる。
あ、ばれてたんだ?
僕の服って小さいモノだったら仕込めるから怪しいなぁと思った時点で小型の録音の魔道具を仕込んでて発動させてたんだよね。
予備も含めて3つくらい。
「気づいてたんだ?」
「まぁね。で、どうする?面倒だから手っ取り早い方法で済ませましょうか。」
あ、面倒くさくなったんだ。
リリィさんがギルドタグからステータスを簡易表示させた、僕も同時に。
「改めて自己紹介させてもらうわね。私はリリィ・フォロスト。フォレスト王国の公爵家令嬢よ。で、こっちは」
「僕のことだから自分で言うよ」
「良いわよ。」
ちなみにリリィさんは、僕を後ろから抱きしめてるのでお胸が盛大に押し付けられてるので背中というか肩が大変幸せです。
「改めまして、チェルニ・クリアネスと申します。クリアネス王国第一王子です。」
これがホントの伝家の宝刀ならぬ殿下の宝刀ってね。(恥ずかしいから口には出さないけど)
そう言うとそいつは顔を真っ青に、そして周りの人たちは絶句した表情で僕を眺めてる。
けど、僕にはわかるよ?
王子じゃなくてお姫様だろって顔を全員がしていることを!
でも面倒だからツッコミを入れない。
だから落ち込んでるわけじゃないからリリィさん・・そんな素敵な笑みを浮かべて僕を後ろから抱きしめたまま頭を撫でたりしないで?
それとさりげなくどさくさに紛れて僕のお胸をさわさわして成長してないか確認しないで。
成長してないししないから。
見た目はともかく肉体的には性別チェンジしないから。
で今真剣なところだから後でいっぱいお楽しみの時間を準備しておくから控えて?
・・ってあぁ・・リリィさん怒りで相手を殺しそうだから僕で中和してたのね・・じゃあ仕方がない。(一応殺したらダメって理性は残ってるみたい)
「ギルドタグのステータスにのってる情報だから嘘なんて言わないよね?それに、あなたの悪事は自分で全部喋ってくれたしそれは全部これに録音済み、しかもこれらの行動もあなたの言い訳じみたことも全部録音済みだしこれだけたくさんの人が証人としていてくれる。」
ねって、ちらっと周りの人を見ると任せろという感じで強く頷いてくれた。
中には、時間としゃべってた内容をメモしてる人もいるし、場所を地図にメモしてる人だっている。
「それと、私たち結婚してるのに加えて、バディなのよね。」
ステータスにのってる黒い星印と、結婚指輪を見せてるリリィさん。
それがとどめとなり、
「ひ、ひぃぃ!」
顔を青ざめて逃げようとする。
だ・が!
「逃がすわけないでしょ?それに無駄な動きが多いよ。」
「ガハッ!!」
一気にそいつの懐に潜り込んで足払いをした後、無属性魔法を木刀に込めて両手で思い切り下から上に切り上げた後、雷を木刀に込めて上からジャンプして体重を乗せて突きを放つ。
あっという間に意識がなくなったらしい。
上と下からいろんなのが出てきてばっちぃ。
「ばっちぃからチェルニは近づいちゃだめよ。」
とか言いながらリリィさんは水を刃にして手足の神経を切って動けないようにした後、全身をくまなく殴ってとことん動きを封じてた。
そしてとことんボコった後、足蹴にしながら獰猛な笑みを浮かべながら。(僕は抱きしめられたまま)
「私達2人分の身分とバディ組んでる相手と、結婚してる相手に色々やらかしてくれたのに加えてこれまでのやらかしたことの清算を一生をかけてしてもらうわよ。喧嘩を売る相手を間違えたわね。」
さすが姉御かっこいい、その男気、惚れるわぁ。
「惚れるのはうれしいけど姉御いうな、それと女に男気はいらんわ。」
相変わらずのツッコミマスターさすがですとか思ってたら、リリィさんのおっきなお胸に顔を微妙に息苦しいレベルで押し込まれて強制的に黙らされました。
「とりあえず、これどうする?」
お胸から顔を出して(拘束は解除してくれない)尋ねる。
「この子の治療もそうだけど、それ以外にもこいつ・・色々と捕まえてるわね・・・。」
そいつの店らしい建物を調べると檻に閉じ込められている大量の人と動物の姿をしたいろんな生き物ととにかく大量だ。
おまけに一部は、取引を禁止されてる植物とかもある。
いわゆる麻薬的な感じらしい。
しばらくするとこの町の警備をしてたお兄さんたちがやって来て僕たちに事情を聞いて、録音してたやり取りと周りの人たちの意見を聞いた後、すぐに納得してくれてその人のやらかしによる対処をしてくれることになった。(ちなみに抱きしめられたままだった)
報酬とかに関しては、被害者の人たちに渡してほしいというのと、ただでそのドラゴンをくれって言ったら笑顔でOKを出してくれた。
警備のお兄さんたちのリーダー的な人かと思ったら町長さんだったらしく、話がすごくとんとん拍子で進んだ。
その後、そいつとつながりのある裏の悪い人たちの情報が大量に出てきてその組織を潰すという大規模な殲滅戦に発展。
その場に偶然居合わせた他の冒険者の人たちも嬉々として参加。(あの屑オヤジが大嫌いだったらしく憂さ晴らしをしたかったようだ)
実戦経験を積む延長戦的な感じで僕たちも参戦して全部潰して回ることに成功。
ちなみに、それらに関係して発生するお金に関しては、僕たちもだけど参加した人たちも全員受け取るつもりは一切なかった。
その代わりという感じで、町長さんがお礼ってことで1つの大きなお店を貸し切ってかかわった人たち全員で宴会したよ。
僕たちも参加したけど、色々と面白かったしいろんな興味深い話を聞けて楽しかった。
そして、あちこちで捕まってた生き物や人たちは、町長さんが手配した人たちによって故郷に送り返されることになった。
そんな彼らの装備やけがの治療やご飯代や移動費にしばらくの間のご飯代とかそういうもろもろは僕たちが被害者さんたちに報酬金だの何だのを丸投げしたからかなり余裕のある金額を渡すことが出来たらしく、事後処理がすごく楽だったと町長さんがうれしそうに語ってたよ。
その報酬金の中には潰して回った裏組織にかかった懸賞金とかその屑も実は賞金首で変装してたらしくそいつの分も全部上乗せしてたからね。
まぁ、被害者さんたち一同とその光景を見てた人たち一同から救いの天使様とか救いの女神様とか言われたけど聞かなかったことにした。
リリィさんも顔を赤くして必死に聞こえてないふりしてたけど周りの人はそんなリリィさんをほっこりした表情で見てたよ。
でも、それは僕もそろって無駄なあがきだったらしい。
称号
救いの天使
見目麗しい美少女による救いの手は、あらゆる者たちの身も心も救ってくれるだろう。
崇拝されやすくなり、予備軍を含む悪人に対して感覚が強化される。
こんなのが称号欄にいつの間にかあったので強制的なおそろいです。
効果はうれしいし、褒められてるのは良いんだけど素直に喜べないのはなんでだろう?
リリィさんは頭抱えてるけど、僕の背中を確認するようになった。
・・僕の背中から天使の羽なんて生やそうとしないで?
もしかしたら天使の羽じゃなくて妖精の羽かもしれないけど・・・生えないよね?
生えてきてもおかしくないって思ってる自分がいるけど・・気のせいだよね?
あ、報酬を受け取らない代わりに町長さんの別荘(町長さんの隣に建ってる2階建てのコテージ)に好きなだけ泊まって良いよって言ってもらったので宿代が浮きました。
ご飯は町長さんと雑談も含めてお話しするついでって感じでご一緒することになりました。
町長さんは気さくなおじさんでおしゃべりが好きで僕たちのことを色々と好奇心で聞きたかったらしい。
すごく楽しそうだったよ?
あ、あのドラゴンだけど、僕の手持ちの治療セットを使ったりして治療したり、魔力を欲しがったから僕とリリィさんの魔力をあげたり手元に余ってた魔石をあげたり(魔力だったら良いらしく魔石を喜んでバリバリ食べてたよ)、体をきれいにしてあげたり毛並みを整えてあげたり、食べ物や飲み物を色々と飲ませ食わせたりとせっせとお世話したよ。
かなり体に負荷がかかってたらしく、3日くらいは寝続けてたよ。
その間、せっせとお世話続けたしけがの治療も毒とかの状態異常系の対処もしてあげたから、5日目にはすっかり良くなってたよ。
あ、この町に住んでる人たちから僕たちが代表してこの町の悪を殲滅したってことでそのお礼にこのドラゴン用ででっかいブラシをもらったよ。
最高級とまではいかないけど結構良いモノなのは確か。
後、町長さんから報酬は受け取らなかったとしても僕たちがこのドラゴンに使ったモノを全部経費として同じモノを倍くらいの量で別途くれました。
すっかり体調は全快して、本来の姿を取り戻したドラゴンは何というか、神秘的な姿をしていると僕は感じた。
緋色の瞳に、
根元から毛先にかけて毛の色が桜色から白へと変わっていくグラデーション
体長は10メートルはあり、鱗じゃないという部分を除けば見た目や姿は翼のない4足歩行のドラゴンと言う感じだ。
で、長い尻尾は振るってぶつかったら結構内力になりそうだし、前足に後ろ脚を見てみるけどかなりの筋肉質で結構な速さで走りそう。
他の生き物たちは、被害者さんたち同様にそれぞれの故郷に帰っていったんだけど、このドラゴンだけは治療が終わっても僕たちから離れないんだよね。
どうも、僕たちを気に入ってくれたらしく一緒に来てくれるようだ。
町長さんにはちょうだいって言ったけど、実際はこの子自身が望まない限りはもらうつもりはなかったんだけどうれしい結果になって良かった。
と言うわけで、
「僕はシャルがいるのでリリィさん、この子と契約しません?」
なんとなくリリィさんと相性が良いような気がするんだよね。
「良いけど、私契約の仕方何て知らないわよ?」
「名前を付けてあげるときにリリィさんの血を飲ませてこの子が承認したらそれで終わり。」
「意外と簡単なのね。と言うか知ってたのね。」
「シャルがそうしろって言って実際そうやってシャルと契約したので」
「あぁ・・そういうこと。」
リリィさんの目がホントになんなんだこのにゃんこってなってる。
そうして、リリィさんが指先をナイフで傷つけて血をドラゴンの舌の上に垂らしながら
「名前は・・そうね・・リベラよ。」
「ガウ」
承認したらしく、一瞬だけふんわりと2人は光った。
無事にリリィさんのステータスには乗ったようだけど・・・
聖獣:フローラドラゴン
全長10メートルあるトカゲ型の翼のないドラゴン
毛根から毛先にかけて桜色から白へと変わる毛色をしており、瞳は緋色
戦う術を持たないが、全力疾走の馬の5倍の速度で走り、自身の10倍は重たいものも平気。
平和の象徴とされる聖獣であり、聖獣に認められると幸福が訪れ、敵対されると不幸が降り注ぐとされている。
雑食だが、大半は魔力を食らい、食らった魔力は自身が留まる地へそそぐことでその地は自然豊かな土地になる。
僕たち「・・・・」
ドラゴンだとかどうでもよくなるくらいすんごい事実があった。
強さを求めたらだめなタイプだこれ・・。
その時点であのアホオヤジは見当違いなことを考えてたんだなって思った。
聖獣って名前の通り聖なる獣であり、その姿は世界中で片手に収まる程度しかうわさ話が出ないほど珍しい。
「とりあえず、ドラゴンの亜種ってことにして種族は隠ぺいしておきましょう。言わなきゃ絶対バレないわ。」
「だね。シャルに関しても種族部分は隠してるし。それにいざとなったら僕とリリィさんの身分で黙らせるってワザがあるし。」
「それが良いわ。色々とめんどくさいことになるわ。だとしても、予想外な形で馬代わりの足を手に入れたわね。」
想像以上に縁起の良いモノだったけど。
「すごく力持ちで足もすごく早い。しかも、この感じだとどんな環境でもどうにかなる気がする。」
試しに聞いてみたらどこでも平気で素敵な反応があった。
「確かに。あ、そうだった。あの魔道具を探さなきゃ。」
「そうだった。そう言えば、リベラとはおしゃべりできる?」
「私は感覚的にそう言ってる気がする程度でチェルニとシャルみたいにツーカーは無理ね。」
「・・僕、リベラの言ってることシャル並みになんでかわかるんだけど。」
「・・・あなたホントに何なの?」
異世界人が言うところのム●ゴ●ウさんみたいな能力あるの?みたいなニュアンスで聞かれたけど・・なかったよ?
その内、ステータスに生えてきそうだけど。
「僕に聞かれても記憶ないからわかんないよ。」
「それもそうね・・はぁ、余計に気になることが増えたわ。とりあえず、これからよろしくね。」
「ガウ」
あ、おしゃべりするための魔道具だけど町を散策したらあっさりと見つかったよ。
しかも、お値段と言うかランクがいくつかあった。
まぁ、お金はあったから最高級レベルを買ったよ。
バイリンガルのイヤーカフ
大変シンプルな白くくすんだガラスのようでガラスでない金属で出来ているイヤーカフで片耳タイプ
これを身に着けることで人外のしゃべってる内容を把握することが出来る。
試しにいくつか喋ってみたら、リリィさんは普通にシャルとリベラとやり取り出来てたし、僕が感じた内容と全く同じだったから問題ないことも確認できた。
ちなみに、リベラだけど移動中はお馬さんポジション
野営するときはお布団ポジションになりました。
理由は簡単、すっごいモフモフで良い毛並みだから。
これがあると、リリィさんのサキュバススイッチが押される確率がいつもの半分になる!
これはすごい効果なのである。
リリィさんのお屋敷にいたころは、丸1日のうち、サキュバススイッチが入ったのが平均5回(1回の中の回数は1回で終わらないのは普通)で、それとは別でキス魔モードが10回(どれも数分以上)、お胸に強制ダイブが20回(これは趣味)、膝にのせたり膝枕させられたり抱っこされたりと言う普通?のイチャイチャ系(食事と同系統ポジション)がいっぱいって感じだったし。
あくまでも平均回数だから数値が前後することはよくあった。
下がることは滅多にないけど増えることはすごく多かった(遠い目)
ある意味での天国と地獄だった・・。
それでも好きだけど。
リリィさんとそう言うことするの!
だって、こんな見た目でも男の子だもん。
それと、この町にやってくるまで13日だったわけだけど、その間、リリィさんのサキュバススイッチが入ったのは、一応1桁くらいだった。
で、コテージ・・・つまりは離れであり、僕たち以外は誰もいない!
で、リリィさんは我慢してため込んでた性欲をバーストさせたので、次の日は半日くらい僕は屍状態でした。(指先1つどころか瞬き以外一切無理レベル)
その後、せっせと優しく色々とお世話してくれるリリィさんはいろんな意味で癒しでした。
ちなみに、町長さんからのお礼のプレゼントでこんなのをもらいました。
至高なる最狂ベッド
2人並んで寝ると大変ちょうど良いサイズの最高級ベッドで、携帯可能
触り心地も寝心地も誰もが理想したモノが揃って実現した最狂の一品
そのベッドの上で何をしても振動などの音や匂いは一切漏れない。
どれだけ汚れたり濡れたりしても魔力を軽く流すだけできれいになる。(当然匂いも)
いろんな意味で最高の夜をサポートしてくれる。
町長さん・・・・僕がリリィさんに性的に食われているの・・気付いてるの?
それとも、夫婦ならそういうこともするわけだし、周りのことを気にせずに盛大にやることやっちゃえっていう遠回しなリリィさんへの応援ですか?
もしくは、そう言う考えはなくて純粋に良いベッドをくれただけですか?
それと、僕が加護を持っていたからなのかこんなのがリリィさんのステータスに増えてた。
神々の期待
神々のお気に入りの生涯の伴侶であるため、少々贔屓しつつもそっと楽しく見守ってる。
他人の悪意の有無を認識出来るようになる。
これ、すごく良い効果だと思う。
これをリリィさんが手に入れた理由って僕が影響してるっぽいけど。
その後くらいから僕かリリィさんを見かけるとなぜか祈りを捧げる人がチラホラ見かけるようになったけど見なかったことにする。
リリィさんは頭抱えてたけど。
それと、リリィさんってキス魔なのは知ってると思うけど、僕って【魔力譲渡】って技を持ってたのは覚えてるかな?
それ・・勝手に発動しちゃうんだよ。
でリリィさんキス魔だからされると勝手に発動するから、気がついたらステータスがさっき言ってたリリィさんの様々な暴走によってこんなことになってしまいました。
日々の努力もありはするんだけどね、リリィさんの暴走のインパクトが凄くて・・。
僕
属性:全耐性
体力:S+
魔力:S+
攻撃:S-
防御:A
俊敏:SS-
練度:S-
リリィさん
属性:聖水、分析・解析
体力:S+
魔力:SS+
攻撃:C-
防御:C-
俊敏:D
練度:S+
ステータスがエグいことになってるんだよ。
特にリリィさんの魔力。
それと魔力だけど、僕も増えてるけど輪をかけてリリィさんが魔力が増えてるのは、僕の種族が関係している。
僕の種族は、魔力回復速度が凄く速いのが特徴なんだけど、その効果がリリィさんが僕のを摂取したとき限定で発動してたらしく、結果としてリリィさんは無自覚にとんでもないことになってしまったんです。
これ、ステータスをみて僕が推測を伝えるまでリリィさん全く自覚なかったんだよ。
なんかやけに増えてるなーくらいにしか思ってなかった。
で、シャルとリベラとお話ししてステータスの激増についての理由を相談してみた。
確かにいっぱい努力したし、することしてるけどいろんな意味で普通なのも普通じゃないもの頑張ってるから鍛えられるかもしれないけど上がりすぎなのが疑問でね。
で、2匹が言うには野生の勘的な意見らしいけど、僕の場合は記憶が無くなったことが影響してステータスが全体的に下がっている可能性があるらしくリリィさんと色々経験する内に本来のステータスに戻ってるんじゃないかって。
もしくは、僕の血の半分流れている妖精の血が人の血よりも何かの影響で濃くなってるんじゃないかとかなんとか。
種族は種族進化とかで後天的に変わることは時折あるし。
後、リリィさんに関しては元々才能があったというのもあるけど、僕の伴侶と言うことで僕の種族的な部分とかに引っ張られて成長にブーストがかかってる状態の可能性があるみたい。
確かに日々努力して鍛えててその分増えたのもあるけどその成長速度にブーストがかかってる状態らしい。
僕の場合、強くなっていくと言うより本来の強さに戻りつつあるってことみたい。
種族も影響してるらしいし、タダのマイペースな妖精ってだけで収まるモノじゃなさそうな雰囲気っぽい。
記憶も何か関係あるのかな?
正直思い出した感覚は皆無なんだよね。
故郷らしいクリアネス王国にたどり着いたら何かわかるかもしれない。
まぁ、船だけで1ヶ月くらいはかかるのに加えて港までそれなりの距離あるから時間はかかるけどね。
たぶん
で、何があったかわからないけどリリィさんの性欲がお屋敷にいた頃の3割くらいになってた。
しかも常時。
依頼で3日くらい町の外で野営をする感じのをしててその間性欲は全部ため込んでたはずなのに、町に戻った日の夜は普通にすることしてた程度のレベルで納まってた。
いつものサキュバスレベルが上級だと仮定するなら、中級に近い下級レベルまで下がってるレベルだからかなりの差があるよね。
これが、停滞期ってやつですか?
それとも、思春期を超えると自分で自分がわからなくなるレベルで猛烈に暴走してたのがなくなって自分でも何でそんなに執着してたの?ってなるアレですか?
でも、僕を抱きしめてほおずりしたりキス魔になったりお胸に僕を埋めたりするのはやめられないらしくそれは普通に続行。
まぁ、仲が悪くなったわけじゃなくてむしろ良くなっているから問題ないから後者なんだと自分で仮定しておく。
本人も自分で過去の自分の性欲暴走が不思議でならなくて仕方がないらしい。
でも、することするのは好きなのは変わらないようなので、完全に落ち着いたんだろうって思う。
でもあるよね。
冷静になったら自分が何でそんなことしてたり、執着してたのかわかんなくなるの。
たぶんリリィさんはその状態になったんだと思う。
まぁ、僕がお誘いしたら嬉々として僕を押し倒すんだろうし、実際試してみたら速効で押し倒されて食われたし。
だから、好きなのは変わらなくてもあそこまで求めると言うより執着心?が戻ったんだと思う。
ほら、やっぱり性欲が暴走してたんじゃん。
で、暴走しなくなって沈静化して本来のレベルのエロさに戻ったんだよ。
だから、自分で何で暴走してたのかわからなくなった・・
ほら!
凄いしっくりくる推測でしょ?
ってリリィさんに言ってみたら凄い苦い顔して頷かれた。
で、苦し紛れの言い訳はなかったモノの、僕に論破されたのが悔しかったらしく押し倒されて食われました。
暴走してなくても押し倒して僕を絞るのは趣味であって別腹だからそれはそれこれはこれらしい。
とはいえ、性欲をため込んだ後のバーストする部分に関しては、かろうじて僕が屍にならないレベルまで落ち着くだろうって言ってた。
まぁ、そのレベルで落ち着くのはせいぜいまるまる10日間だろうけどね。
落ち着いたとは言え、リリィさんの性欲が強いのは変わらないし、メイドさんがこっそり教えてくれたし。
僕がいなかった頃も自分でお部屋で1晩中慰めたりとかそこそこな頻度でしてたらしいし。(お部屋の掃除をする関係で見抜くのは容易かったとか)
まぁ、リリィさんはバレてないと思ってるらしいからメイドさんとの内緒話なんだけど。
だから、リリィさん僕に論破されて悔しいからって僕に精力剤を飲ませようとしないで?
僕を性的に暴走させようとしないで?
抵抗も許されずにリリィさんの鬱憤晴らしに不意打ちで飲まされたけど。
飲まされるまでの課程も凄かったけど。
妖艶な笑みを浮かべてさりげなく近づいてきたと思ったらスルッと抱きしめてそのまま僕を息が出来ないレベルでお胸に埋めたかと思ったらそのまま窒息させてる?という感じが続いて、さすがに息がヤバい!ってなってお胸からどうにか顔を出したところで流れるように濃厚チュー。
そして、僕相手に数をこなしてるせいでものすごく舌テクがすんごいチューされててタダ流されるように快楽に身をゆだねさせられていると不意打ちよろしくガシッと頭の全身も抵抗出来ないように濃厚チューされながら拘束され、口移しでそのまま抵抗も出来ず許されずに飲まされるというすっごい手流れた手つきだった(したのは手じゃなくて口だけど)
問答無用で翌朝まで休み休憩なしでものすごい速度とテクで絞り尽くされたけど。
リリィさんの笑顔に見惚れたりお胸に窒息されそうになりつつも幸せになったり濃厚チューに幸せをのんきに感じてたりしてた僕の負けなんだけどさ・・・キス魔にもほどがあるよね?
確かに毎日何十回もリリィさんチューしてくるけど、相手が僕だけとはいえ、それだけ毎日数こなしてたらそりゃあキステクは上手になるよね・・そっちだけで僕、リリィさん以外が目に入らなくなるんだもん。
頑張った?甲斐があって翌朝には機嫌が戻ってたからそう言う行動は気をつけようと思いました。
リリィさんは性的に押し倒す確率が70%から30%に無事グレードダウンした代わりにその3割の中の密度が上がってたり、僕に悟らせずにその行為に移行するまでの誘導?がシャルとの特訓が悪影響して成功率がエグくなったけど。
まぁ、抵抗なんてするつもりないけどさ・・時と場所次第だけど。