リリィさんのステータス詳細
リリィさんと結婚前提でお付き合いすることになった直後に盛大に食われつつ、自分の名前がようやく染みついたチェルニさんです。
そして、リリィさんのステータスを見せてもらったけど・・・。
名前:リリィ・フォロスト
ランク:B
性別:♀
年齢:18
種族:人間(淫魔)
身分:フォレスト王国フォロスト公爵家令嬢、チェルニ・クリアネスの妻
職業:修道女、魔法解析師
属性:聖水、分析・解析
体力:S+
魔力:A+
攻撃:C-
防御:C-
俊敏:D
練度:B+
攻撃1:【水操作】【聖水精製】【浄化】【分析・解析】【射撃】【杖術】
特性1:【魔力強化】【性欲変換】【打撃強化】
補助1:【技巧】【調合】【舞踏】【房中術】【体内制御】
自動1:【善悪判定】【絶倫(極)】【理想の巨乳】【淑女ガード】【谷間収納】
衣類:淑女のローブ、一途なキャミソール、一途な紐パン、淑女のブーツ、淑女の守り
武器:聖なる王笏
装飾:フォレスト王国フォロスト公爵家の儀礼剣
その他:ヒミツのランタン
称号
淑女の鏡、ツッコミマスター、一途な百合もどき、サキュバス
名前だけでもわかる、淑女とエロの奇跡のコラボレーション
とりあえず、詳しい部分を見せてもらうことにしました。
あ、リリィさんには素直な感想を言えって言われたから素直にエロと淑女が奇跡的にコラボしてるって言ったら、再度ベッドの上で押し倒されて2回戦に強制的に突入しました。
種族:人間(淫魔)
肉体的には純粋な100%の人なのに中身が淫魔な人物
多くの魔力と体力を持ち、一生の内タダ1人を生涯愛する代わりにその相手にはとにかく性欲が増す
生涯愛する相手限定で、体を重ねるごとに体の美しさ(白さ、張り、潤い)を保つことが可能
実は半妖精族と体を交わったことで、こんな種族になってたりする
職業:
修道女
聖なる魔法を扱うことに長けており、技術面も含み相手を癒し、支えることを得意とする
悪意ある相手に対してステータスの攻撃と防御が増す。
魔力操作面が強化されやすい
魔法解析師
様々な技や言葉、現場より情報収集し、ありとあらゆることを調べ上げ、真実を見抜くことに長けている
それは、物理的なとこでも魔法的なとこでも問わず、ジャンルに不得意は努力次第で存在しなくなる
情報収集能力と冷静さが高ければ高いほど精度と速度が上がる
属性:聖水
聖なる魔力のこもった水を生成することが出来る。
悪意ある相手や、アンデッドなどに非常に効果あり
また、聖水を飲ませることで相手の悪意も浄化することが出来、愛する相手の場合精神的な癒しをもたらし、様々な状態異常を浄化する
分析・解析
あらゆることを分析し、解析する
冷静さと情報収集が高く、知識が多ければ多いほど精度は上がり続ける
練度が上がりやすく、どれだけ甘いものを食べても太らない。
攻撃1:【水操作】
水を使用した様々な魔法が扱える
使い方やそのバリエーションは努力次第でどこまでも伸ばせる
【聖水精製】
聖なる水を生成することが出来る
嫌いな相手にのませると利尿作用がえげつないことになる
【浄化】
心から祈ることで様々なモノを浄化出来る
【分析・解析】
あらゆることを分析し、解析する。
熟練度が高ければ、ほんの些細なとこから、様々なものを見抜けるようになるため、エスパー扱いされやすくなる。
【射撃】
狙い撃つことに関して熟練度が上がりやすくなる
【杖術】
杖を使った物理攻撃
努力次第で熟練度は上がり、杖も折れにくくなる。
特性1:【魔力強化】
魔力を使用した様々な技術を強化することが出来る。
魔力量や、消費魔力を鍛錬次第で鍛えられやすくなる。
【性欲変換】
自身にたまった性欲を発散させることで消耗した体力を回復させる。
好きな相手だと互いの快楽上昇。
【打撃強化】
打撃攻撃を魔力を込めることで強化できる。
鍛錬次第では強化されやすくなる。
補助1:
【技巧】
様々な技術を習得し、熟練度を上げやすくする。
【調合】
素材を使用してお薬などを作成出来る
品質は丁寧さと知識に比例する
【舞踏】
様々な踊りが上手になりやすい。
努力次第で様々なことに関する動きに優雅さと色気が増す
【房中術】
愛する相手と体を重ねることで体内より異物を除去させ、体力と魔力、精神の回復速度を高める
互いに副作用として発情する
自分と相手の眠気を全て性欲に変換させるが、肉体的な負担は問題ないのでご安心
【体内制御】
自身の体内の異物を魔力で分解し、自身に害のないタダのエネルギーとして吸収させることが出来る。
この能力は、妊娠に関しても同様に自由に制御が可能である。
自動1:
【善悪判定】
直感で対象者が善人か悪人か認識出来る
【絶倫(極)】
何があっても、何回頑張っても元気いっぱい
何度行っても体を壊すことは皆無であり、むしろ快楽が増す
※仲良くなった相手限定で互いのサイズのみ成長(常識の範囲内にとどまる)
心の底から愛し合う相手限定で回数を重ねれば重ねるほど体力と腰が強化されるが、相手の性欲がその分増すのであまり意味はない。
他人の下心の内容を感じ取ることが出来る
【理想の巨乳】
誰もがうらやむサイズと色形、バランス、張りを保つ巨乳
たれることも心配無用であり、愛する相手を夢中にさせる
【淑女ガード】
誰もがうらやむ淑女のため、ノーブラでも誰も気付かない。
常に白い肌に潤い張りを保ってくれる。
また、どこからも服の下を愛する相手以外にチラ見させることはさせない謎の黒い光が隠してくれる
ひどい相手だと目潰しする
【谷間収納】
夢と希望と共に謎の異空間にも繋がっている為、谷間を経由してモノの出し入れが可能
収納出来る量はEより1段階サイズアップする毎に10メートル四方
そのためFだと20メートル四方
衣類:
淑女のローブ
ぱっと見は白いシンプルで品のあるワンピース
脇からもスカートの下からも決してその下を愛する相手以外に覗かせることはさせない仕様
様々な攻撃を受け流してくれる効果を持っており、魔力を流すことで破損部分を修復させるが、破れ方が非常にエロくなるので注意
一途なキャミソール
色はそのときの装着者の気分によって変わる肩紐タイプの色気がすんごいキャミソール
愛する相手限定で魅力が増し、それ以外の相手だと触れさせずには弾く効果を持つ
一途な紐パン
色はそのときの装着者の気分によって変わる色気がすんごいすけすけ紐パンツ
愛する相手限定で魅力が増し、それ以外の相手だと触れさせずには弾く効果を持つ
淑女のブーツ
卑近のあるレースアップブーツ
足の疲れを激減させ、匂いも良い匂いに変え、悪意ある相手をこの靴で蹴ると威力が激増
淑女の守り
白銀の胸当てと腰当て、膝当て、籠手のセット
痴漢か、それに類似した行為に対して、それらの接触を心の底から許可しない相手の場合、触れようとした部位を直前で未遂でも問答無用で焦がす。
そこらの金属より頑丈なのに軽いが、愛する相手だと物凄く柔らかいため、愛する相手だとないのと変わらないので、思う存分イチャつく邪魔にはならない。
武器:聖なる王笏
白銀製の聖なる魔力を宿した王笏
聖属性の魔法を扱う際の魔力消費を半減させる
大変軽くて頑丈のため、殴る際に使っても安心
決して折れないが曲がる。
曲がった時は魔力を流しながら曲げ直せば直る。
その他:ヒミツのランタン
良い感じのムードある明かりで照らしてくれるシンプルなデザインのランタン
一定空間内で使用すると使用した部屋の中のありとあらゆる事象は外に音も気配も一切漏れない
称号
淑女の鏡
淑女と言えばこの人と言われるほどの淑女
人気のないところであんなことやこんなことをしても誰も疑わないし、絶対バレないので好きなところでヤリたい放題
ツッコミマスター
ツッコミと言えばこの人
この人の前でボケはスルーされない
ツッコミを入れるごとに体力を強化されやすくなる
一途な百合もどき
世界でタダ1人だけを純粋に愛し合うモノに捧げられるが、その片方が性別迷子のため周囲からは百合カップルのように見られる
どんな内容でも愛し合い続けることで相手の気持ちを察しやすくなり続ける
サキュバス
エッチ大好き、エッチこそ生きがいって人
性欲発散をする際の体力は消費されることなく、体にかかる負担は全て快楽に変換される。
相手から摂取した体液は全て自身のエネルギーへ変換させる
ベッドの品が良ければ良いほど行為後の眠りを最高のものにしてくれ、全快にする
リリィさんの種族が見た目は人なのに中身というか精神的な部分がエロくなったのは僕が原因でした。
それと、リリィさんのお胸があんなに大きいのに形も張りも全体的なバランスとかも何もかもが理想的な嗜好の巨乳なのはそう言うスキルがあったからっぽい。
それよりも・・
「リリィさん・・・ノーブラなの?」
「そうよ?」
「いつから?」
良くリリィさんのお胸に埋められたり埋もれたりしてたけど、アレは下着のラインが出にくいタイプとか生地が薄めだったりとかソフトタイプ的なのだと思ってた。
「と言うより、私、下は肩紐のキャミソールと紐パン以外の下着は着けないの。産まれてからずっとね。」
確かブラって、お胸の形を良い感じに維持させるためでもあるってメイドさんが言ってたんだけど、それなのにノーブラでこの至高なる巨乳を維持されてるのはやっぱりあのスキルが原因だと思う。
「何で着けないの?」
「あら、着けて欲しいの?」
「ないのは大好物だけど。」
と良いながらお胸に埋もれる。
「まぁ、ブラって昔試しに着けたことがあるんだけどあの締め付けがいやなのよ。体調を良く崩すようになったし。」
「なるほど」
ちなみに、リリィさん。
パジャマは着ないタイプで、その肩紐のキャミソールと紐パンだけの格好が普通です。
まぁ、あちこちすっけすけだったり生地が少なかったりするけど。
そして、僕がリリィさんの最愛認定されたので他のエロ系スキルが開花って感じ。
凄く便利なモノも多いけど、なんでこんなに特定の異性が決まらないと扱いがものすごくめんどくさいモノが多いんだろう?
これ、狙ってもほぼ確実に出来ないある意味での奇跡だよね?
後、エロ系スキルって極めると一周回って凄く便利なモノを覚えるんだね。
初めて知ったよ。
だけどリリィさん、だからってとことんを極めてどれがどれだけ凄い能力を開花させるか確認してみようとか言わないで?
頑張って説明したらさすがに止まってくれた。
まぁ、その分キス魔になったけど。
拍車にかかったり理由は、僕の種族特性として体液がリリィさん限定で甘くておいしくなっちゃうってこと。
リリィさんは職業的な部分が理由で甘いものが大好き
で、僕も大好き・・結果的に僕の体液大好物となったわけです。
体液なので、極論言っちゃえば血でも汗でも唾液でもリリィさん限定で甘くておいしいものになっちゃうってこと。
・・・これが、余計にリリィさんが隙あらば僕を押し倒してエロいことしたりキス魔になった理由だね・・僕の自業自得かぁ。
あと、甘いものを食べた後ってしっかりと歯磨きしないと虫歯になるじゃない?
だから、リリィさんはそう言う部分もしっかり気をつけてるから丁寧に隅々までぴっかぴかに歯を磨くわけだけど、甘いものが大好きなリリィさんにとってはある意味の強敵。
それに、食べればそれだけお腹がいっぱいになるわけで、甘いものは別腹という言葉はあるけど限度があるよね?
実際限度があるリリィさん(限度を超えると胃もたれするらしい)には、僕がいた。
僕の種族特性の体液が甘いというのは、それに関してはリリィさん曰くなぜかお腹が満たされないのだとか。
そして、最も理想的なんだとか(素直に喜べないのはなぜ?)
と言うわけで、リリィさんは必然的にキス魔になりました。
これまで、メイドさんたちとかに隠れてキスしてたのに僕たちが愛し合う仲と親と周囲のメンツ公認になった途端に隠さなくなった。
まぁ、抱きしめ合ったり膝に乗せられたり、僕が膝枕してあげたりとかは前からしょっちゅうしてたけど。
ちなみに、リリィさんに膝枕されるとでっかいお胸があるからリリィさんの顔は見えないのがリリィさんご自身が気にくわないらしくそのままお胸でプレスされます。
僕としてはリリィさんの膝枕・・柔らかくて良い匂いがして好きなんだけどねぇ・・数秒でお胸プレスされるからそれどころじゃ無くなるけど。
呼吸を止められた状態でお胸と膝枕を楽しむか、酸欠する前に天国から脱出するかの究極の選択です。
ちなみに、制限時間があり、時間を超えると問答無用で食われます。
それと、この世界で結婚とは教会で結婚指輪にしたい指輪をカップル揃って手に握った状態でお祈りしたらそれで終わりだよ。
ただ、面白いことに心の底から互いに愛し合わないと結婚が成立しないんだ。
たぶん神様は全てお見通しって言うことなんだと思う。
そして、結婚が成立したか否かを判断するために必要なのが握ってた指輪。
用意するのは、必ず宝石が使用されていないモノを使うこと。
宝石が使ってなければ刻印されててもどんな素材でも問題ないそうです。
で、お祈りして結婚が成立するとその指輪には2人を神様がイメージした色の宝石が1つずつはめ込まれるそうです。
その宝石は何で出来ているかは誰が調べても不明としか出ないので神様の世界特有の素材なんだろうと言われている。
僕たちが用意したのは、黒銀と白銀がマーブル状になっている指輪だよ。
そして、指輪の内側(指にはめたときの指に触れる側ね)には僕とリリィさんの名前が彫り込まれてるよ。
なんかいろんな偶然が重なって白銀と黒銀がきれいに混ざらずにマーブル状に混ざった一品でものすごく珍しいんだって。
その分稀少性がどうのとか言ってたからそれなりのお値段だったけど、リリィパパさんたちが結婚祝いってことでくれた。
で、僕の身につけてるモノが黒が多く、リリィさんが身につけてるのは白が多いことから僕たちにぴったりと言うことでそれにしました。
そして、はめ込まれた宝石は純銀のように見えるのにものすごく透明度の高いもので凄く不思議な色。
後、この指輪は不思議なことに仲が悪くなると砕け散るんです。
砕けたら離婚扱いされるけど。
それと、他人が決して触れることが出来ないのもこの指輪の不思議で良いところで、離婚扱いされる以外の理由では何があっても絶対に傷すら付かないのもすごいとこ。
で、その結婚の儀式をしたのはあの公開告白をした翌日の朝。
その日の夕ご飯の時にリリィパパさんたちと話した結果、僕の親に確認とか許可を取る前にやっちゃえば全員黙るから良いだろってことらしい。
後、神様が許可した結婚のため、誰も言えなくなるって言うのもあるし・・やることやっちゃった後だから責任取らないとね?
って僕が呟いたら、凄く納得された。
まぁ、僕自身がそんなヤリ捨てみたいな酷いことをする人間だと思われてないからこその予想外な意見って扱いなんだけど。
メイドさんや執事さんたちあのお家に勤める人たちから反対意見がなかった理由だけど、確かに僕が幅広くお仕事を手伝ってたのもあるし、ちょこちょこお話ししたり模擬戦したり色々とアイディアを出し合ったり、ちょっとした競争してみたりといろんなコミュニケーションを取ってたから僕がどういう人間かしっかり認識してもらえたって言うのもある。
まぁ、一番の理由はリリィさんが少し前にも言ったけど、リリィさんが自ら触れる人って言うのはすっごい貴重であり、珍しいこと。
リリィさんが手を自ら握るだけでも、あの人たちからすると王様から表彰されたくらいのすごさと言う扱いになるため、それなら当然!となったそうな。
と言うより、リリィさんのステータスって改めてみると後方支援タイプって感じだよね。
後は、補助系?
僕はちょっとした補助と接近戦でとにかく木刀で戦うってことに特化した感じだけど、
リリィさんは遠距離ワザも出来るし、ちょっとした回復や状態異常の対処も出来るから凄くそう言う意味での相性も良いと思う。
エッチ大好き淑女だけど。
ツッコミマスターだけど。
「うっさいわ」
「あ、そうだわ。チェルニ、バディを組みましょう?」
そう言ってギルドに一緒にいくことになりました。
「リリィさんバディって何?パーティとクランは知ってるけど。」
パーティは言ってしまえば少人数グループで、
クランはそのパーティを複数集めたグループ・・と言うか組織?
でも、そっちは聞いたことない。
すると、初日に僕が冒険者登録をしたときに対処してくれた受付のお姉さんが教えてくれた。
「バディとは、2人1組で組むってことですよ」
「だったらパーティと何の違いが?」
「パーティだと少人数グループと言いつつも実は人数制限がないんです。」
「話がそれるんですけど、それだとクランとかそれらのメリットって教えてもらえます?」
「良いですよ。」
周りがあぁだこうだと色々とツッコミを入れる中、このお姉さんだけは僕のボケ(無自覚)にのってくれたり、大抵ありがちなリアクションはことごとくスルーしたりという中々に気が合う人だ。
リリィさんも僕と一緒にツッコミを2人同時に相手しつつも気に入ってるらしく握手を普通にしてた。
バディ
人数制限:2人
メリット:2人以上で組みたくない場合、バディを組んでいた場合どんな理由があってもバディを組んだ2人が互いに解散を了承しない限りパーティなどへの引き抜きは懲罰対象に出来る
報酬と評価を共有することになり、互いの状況がステータスを含めて丸裸になる
パーティ
人数制限:2人以上
メリット:複数人で依頼をこなすことで報酬や評価を共有することが出来るため、例えば駆け出しの初心者が熟練パーティに参加すると単独で対応するよりもランクが上がりやすくなる
クラン
人数制限:パーティを2組以上
メリット:パーティの場合、別々の依頼を同時に受けることが出来ないが、クランを組んだ場合それぞれのパーティが別々の依頼をそれぞれ受けても、報酬と評価は共有することが出来るため、パーティ以上に初心者が参加するとランクは上がりやすくなる
「という感じですね。とりあえずメリットだけ軽く説明しましたが何か質問はありますか?」
「バディはホントに心の底から仲良しじゃないと出来ないって言うのはわかったんですけど、パーティとかクランって報酬も均等に等分するってことは1人当たりのお金は減りますよね?」
「おっしゃるとおり減ります。なので、お金関係で解散することは多いですし、人数が増えるとそれだけ人間関係でももめ事はありますので冒険者ランクが上がりやすくなる代わりに色々と気をつけるべきことが多いんですよ。」
「そうなると、相当仲の良い人が見つかりさえすればバディが一番デメリットが少ないですか?」
「そうなりますね。ただ、ちょっとしたことでも簡単に共有されるので隠し事をするような柔な仲だと速攻で離婚もどきですね。」
「なるほど」
「ね?私たちにぴったりでしょ?私だってチェルニ以外と組みたくないし。」
そう言いながら、指輪をチラッとお姉さんに見せてる。
ちなみに、結婚したのがあの次の日なら、今ここに来たのはその結婚の儀式をした直後だったりします。
お姉さんは瞬時に気付いて凄くうれしそうに喜んでる。
「わぁ!結婚したんですね!それならばっちりですね。バディを組む人の大半はリリィ様たちのような邪魔されたくない、パーティに勧誘されたくないってカップルだったり夫婦だったりするんですよ。ヘタにソロで活躍するよりもある意味安全ですからね。バディを無理矢理解散させようとしたらたとえ国王だったとしても懲罰対象ですからね。」
最高に頼もしい盾になるわけだね。
「それはありがたいんですけど、どうしてそんな強い制限をかけることが出来たんですか?」
なんか、反対意見とか凄い出そうなんだけど。
「それは、結婚の儀式と似たような関係だからです。」
「神様が認めた仲だから、アホなことをすれば天罰が下るアレですか?」
過去に実際に天罰食らって死んだり、死ななくても死にたくなるような人生に急転した人はいるのは有名だし。
「そうです。このバディ制度は、そんな結婚の儀式に肖った制度だったりするんです。カップルの邪魔をするやつは誰だろうと失せろ!って言う。なので、バディを組んだってわかった瞬間にヘタなことに巻き込まれたくない人が多いので速攻で距離を取られることで有名なので安心していちゃつけると評判です。」
なるほど。
「ちなみに、バディを組むとチーム名を決めてもらうことになりますが、バディを組んだ証拠として冒険者ランクの隣に星マークが付くんです。」
ちなみに、ギルドタグは国の国境とか町の城壁とかをくぐるときに門番さんに見せないとならないんだけど、そのときに最低見せる必要がある項目を簡易表示って言うんだけど、下記の3つを最低限見せないとダメってことになってるよ。
名前
冒険者ランク
バディ・パーティ・クラン名
ついでに言うと、僕で言うところのシャルみたいな獣魔とかがいる場合はその項目も見せる必要があるよ。
理由としてはきちんと契約しているのかっていう証拠になるから。
それがないと不法で持ち込んだって扱いになったりするし、悪い言い方すると何かあったときの責任者でもあるけど、基本的にきちんと相互納得した契約での獣魔だったら問題ないのが普通。
たまに無理矢理獣魔にして獣魔に殺される事件は時々あるし。
それからは、ちょこちょこ依頼を受けつつも比較的穏やかな日々を送ってたわけだけど、リリィさんの自称婚約者が実はそれから1ヶ月経過する間で10組くらい来ました。
リリィさん公爵家だから身分はばっちりだし、美人だし、おっぱいおっきいからね。
性格もお世話付きで優しいとなるとねぇ?気持ちはわかるよ?
で、どうしたのかというとリリィさん一言も会話をする前に目の前で僕に胸を揉んで欲しいと耳元で彼らにぎりぎり聞こえる声で甘くお願いし(喜んで揉みました)、そのまま流れるようにモノすっごい濃厚なベロチューをしました。
誰がどう見てもリリィさんから積極的に、うれしそうに気持ちよさそうにしてるとわかるくらいにしっかりとみっちりと、むっちりと。
まぁ、そんなことする前に僕が男だって理解してもらうのに時間かかったけど(そこはメイドさんたちが問答無用でわからせた・・だって、リリィさん会話する気皆無だったし)
で、10分くらいキスし終わったと思ったら、もうやめるの?とかもっとしよう?ってモノすっごい甘い声でトロンとした色っぽい表情でお願いされるから再度チュー続行と繰り返してる内に全員泣いて逃げ帰った。
それを何度か繰り返してる内に、自称婚約者はいなくなりました。
まぁ、リリィさんってばチューしながら結婚指輪をチラチラと見せてたにもかかわらずの連続濃厚チューだったわけだからある意味オーバーキル。
だって、それらに加えてリリィさんが相当仲の良い人以外触れることすらしないって有名なのを彼らは知ってた状態でそれらの連撃なんだもの。
まー僕も、嬉々としてリリィさんのお願いに応えたけど。
だって、その人たち無駄に傲慢でなるしーで化粧くさくて大っ嫌いだったんだもの。
シャルが耳元で息の根止めたら?ってガチの雰囲気で言うくらいだったし。
それと余談だけど、リリィさんから香る甘いお花のような香りは、香水なのかと思ったら体臭でした。
リリィさんも、僕と同じで香水どころか化粧の匂いも嫌いだったことが判明。
なので、リリィさんずっとすっぴんです。
化粧したら匂いも嫌いなら、ご飯がおいしくなくなるのももっといや何だそうです。(気持ちは凄くわかるよ?)
まぁ、僕から香るらしい甘くてさわやかな果物みたいな香りも体臭なワケだけど、どこからどうしてこんな香りがするのかは僕もリリィさんも不明。
バディを組んでからは、いつも一緒に依頼を受けたり、サービスでボランティアをしたり、合間合間で誰が見てても問答無用でキスしたり(3回に1回は濃厚になる)してたら結婚に反対したがる視線を向けてた人たちはいなくなりました。
僕たちの行動で反対する意見が減り、リリィさんが幸せそうにしているのとリリィさんから僕にキスしてたのがとどめでした。
おかげで、国中が認めるバカップルと認識されてます。
その噂も国外にも、なぜか広まり始めてるので僕たちの仲を引き離そうとする人はバディのことも相乗効果を起こして激減している最中のようです。
「やっぱり認めねぇ!てめぇ!俺と決闘しろ!」
と思ってたら、バカがいました。
リリィさんの目が、バディの規則すら知らないのこのアホという目になってる。
とりあえず、
「頭大丈夫ですか?」
と色々と心配になって聞いてみたら。
「うるせぇ!俺のリリィを奪った屑野郎が!」
と怒鳴り返された。
びっくりする前に僕を暴言とは言え男扱いした人初めてかも。
どうも聞いてるとこの人的には、狙っていた人を見た目(女の子っぽさのこと)を利用して横からかっさらっていった卑怯者という認識らしい。
ちなみにこの人、タダの平民のAランク冒険者であと数日でSになる人らしい。
で、どうして怒鳴り返されたのかチラッとリリィさんに目で聞いてみる
「そんな言い方すればそうもなるわよ。」
そうなの?と受付のお姉さんに視線を向けるとこくりと頷いて解説してくれた。
「つまりですねチェルニ様。」
リリィさんが公爵なら僕は自覚ないけど王族なので様付けは絶対らしい。
「言い方を変えると、精神的に異常なやつの言うことなんてまともに聞くやつなんているわけないから真人間になって出直してこいって感じですよ。」
「なるほど」
なんてわかりやすい説明なんだ。
リリィさんはジト目でお姉さんを見てるけど
「あなたね・・解説しているように見せかけて追い打ちかけるんじゃないわよ。」
「てへ」
お茶目だったらしい。
「てめぇもうるせぇ!とにかく決闘しろ!そして俺が勝ったら二度と俺のリリィの前に姿を現すな!!」
結婚してるのに?
バディなのに?
ある意味ダブルパンチなんだけど
「あんた、状況を理解してないのかしら?そもそもあんたのものになったつもりは微塵もないし、あんたの存在すら知らんわ。」
「うるせぇうるせぇうるせぇ!!」
あぁ・・この人の声がキンキンして耳が痛い。
さて、どうやって黙らせよう?