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放浪の木刀使い~記憶喪失は主に周囲の人が気にするらしい~  作者: ミコト
人を拾ったのでお持ち帰りします

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38/45

異世界メンバー引き連れいざ出発・・できる?

--レイ--

ドラゴンの大軍を倒したぜ!

と思ったら、俺を異世界から拉致した挙句、よその大陸にポイ捨てした冬の大陸の一国に帰ってきた(強制)

そして、故郷ではあらゆる人間がいじめはしないものの、俺を無視するのが当たり前と思ってた(すっごい昔に数回いじめられた程度)。

だがそれは、誤りだった。

理由は、俺をいじめないようにひらりん(茶髪チャラ系の不良っぽい見た目)が周りを威嚇して守ってくれてたらしい。

が!

俺は、人と関わることがほぼ皆無になってたせいで、ちょっとやそっとの相手じゃ名前どころか顔もまともに覚えられなかった。


と言うことを、必死で小学校低学年の頃から必死で守ってくれてた(らしい)ひらりん相手に馬鹿正直に言ったらOTLになってすごい落ち込んでた。

そして、色々話していくうちにわかったこと。


ひらりんの茶髪は地毛。

本当は、はやしたいらって名前だったんだけど、チェルニちゃんが影響してるのか何なのか名前がひらりんになってしまった人。

チャラっぽい見た目は、偶然(本人無自覚な天然もの)

不良っぽい見た目も偶然(すごくまじめな生徒で見た目だけが不良っぽかっただけだった)

性格は、努力家だが何故か苦労を背負い込むタイプらしく、チェルニちゃんの無自覚な天然な行動に振り回されてる。

口調は少々きつめな不良っぽいが、面倒見が良くて放っておけない性格なので振り回される側の人生をまっしぐらなのでなんだかんだで好かれやすい人。

後、本人は隠してるつもりだけど、かわいいものと猫が好きで周りに誰もいないことを確認するとすっごいデレてる。(みんな知ってる)

属性は、炎

普通の火属性よりもコスパがいいらしいよ。


次に、黒髪チャラな見た目の夕暮ゆうぐれ日暮ひぐらし

名字と名前が揃うとすごく珍しいというか面白い名前だよね。

この人は、ひらりんが見た目詐欺なのを知って、一緒にいるひらりんの親友。

ひらりんと同じく、見た目は全部偶然の天然物で、全くチャラくなかった。

性格は、面白いことが大好きで弄られていろんな意味で振り回されてるひらりんを楽しく見守ってる。

けど、すごく仲間想いな人だからメンタルケアとかをさりげなく出来る気づかいさん。

属性は、水と風

両方を上手く組み合わせて使いこなしてるらしい。


で、もう1人。

時雨撫子、黒髪美少女。

柔らかい雰囲気を纏った、すらっとしたスタイルのモデル体型で何がとは言わないけどCくらい。

実はひらりんのいとこらしく、ひらりんの昔のことはよく知ってるし、どういう性格で何が好きかもよく知ってるのでひらりんのことを弄りがいのある弟扱いして(ひらりんは強く否定してるけどスルー)、楽しく過ごしてる(同い年で、ひらりんの苦情は笑顔で受け流してる)

普段は物静かでお淑やかな感じなんだけど、狭く深くと言う性格なので、一度ハマるか集中するか普段の物静かなところを全てポイ捨てしてものすごくハイテンションになるので、二重人格なんじゃないかと一部では思われてるくらい豹変する。

属性は、癒し。

主に、怪我の治療と、呪いや病気の浄化らしいよ。


まぁ、色々あったけどこの色々やらかした国に関しては結論だけ言うと無事に解決して、賠償金的なものはしっかりもらえた。

「にしてもレイ・・・。」

「ん?」

「お前・・・とんでもないイケメンになったな。確かに昔からそういう雰囲気はあったけど予想以上にイケメンで軽くビビったんだけど。」

「それ思った。あの時からそれだけ自分磨きすれば絶対あんな馬鹿どもは湧いてこなかったって絶対!」

「ねぇ?正直、あまりにもレイ君イケメン過ぎてゾクってしたもん。」

「らしいね。」

「らしいてお前・・なんで、他人事なんだよ。自分の顔なんだからイケメンだってわかるだろ。」

「んなこと言われたってねぇ・・ふと気づくと今の年になるまで自分の顔鏡で見た記憶がなかったんだもの。機会がなくて。」

3人「は?」

「んじゃ何?お前、鏡見ないで十数年過ごしてたってわけ?」

「うん。リリィさん、えぇっとツッコミマスターの名前なんだけど、マスターに俺は対してかっこよくないからって言ったら鼻で笑われてね。で、鏡を見たらこの顔で正直ビビった。」

「あぁ・・確かに初見でそれ見たら自分でもビビるわ。」

で、ナデシコに撫でまわされていたチェルニちゃんが答える。

「ちなみに、レイのその時のリアクションは、”鏡の中で生きている特殊系人型魔物”って叫んでたけど。」

「んなわけあるかあほ。」

「ツッコミマスターもひらりんと同じこと言ってた。」

「ぐっ!俺もツッコミマスター2号になってしまう!それはいやだ!」

「すでに手遅れな気がする。」

「ヒグラシ!黙ってろ!嫌な未来予想すんな!」

「そんなことは置いといて。」

「ナデシコ!そんなことじゃない!俺の未来がめんどくさい人生になるのはいやだからな!?」

「レイ君、すっごい強くなったよね?あの謁見の間の時に騎士の人たちを全員瞬殺してたし。」

「それ思った。チェルニちゃんが斬撃を片手間にポンポン飛ばしてるのに気を取られてたから忘れてたけど。」

「お前、マジで大変身してるよな。」

「まぁ、この子に鍛えられたからね。」

「・・マジで何でもできるんだなそのちみっこ。・・・で、ナデシコ、お前飽きないわけ?」

「飽きる?何そんなありえないこと言ってるの?」

「いきなり真顔になるな首だけこっち向けるな・・・お前の美貌でそれをされるとこえぇわ。」

そんなことしてても、チェルニちゃんを抱きしめて撫でてます、ずっと撫でてます。

「てか、レイ。ちょっと聞いても良いか?」

「わかるかどうかは知らないけど良いよ?」

「ちみっこが強いのは、全部じゃないがなんとなく察した。で、王太子なのもわかった。その関連だ。」

「うん。」

「そんな強い子、守る騎士たちってどんだけ強いの?」

「あぁ・・」

その件かぁ・・。

確かに、これだけ強い子を守る騎士ってどんだけ強いの?

って普通は考えるよね。

「実際に守る立場である騎士団長さんと魔術師団長さんが頭抱えて、俺たちの存在意義がぁぁって嘆いてたけど。」

「あぁ・・・」

「やっぱりかぁ・・。確かに守るべき相手が自分より強いって心べきべきに破壊されるよね。」

「で話は変わるけど、チェルニちゃんあんな小食で大丈夫なの?」

「それ思った。そこら辺の猫の方がよっぽど食うぞ。」

「チェルニちゃん、しっかり食べないとおっきくならないよ?」

ナデシコが頬ずりしながらチェルニちゃんにそう言う。


・・確かに食べる量少ないよね。

でも・・・それは置いといて。

「どれだけ食べても私はこれ以上成長しませんよ。」

確かに。

種族的・・と言うより年齢的に。

「は?」

「いやいや、そんな成長がゆっくりなだけだって、育つって大丈夫大丈夫。」

「背が低いことを嘆いてるわけではなく事実ですが?」

きょとんとしてそんなことも知らないの?って感じでこてんと首をかしげて答えるチェルニちゃん。

3人「・・・」

3人顔が引きつってるよ?

「・・・レイ。1つ聞いていいか?」

「ん?」

「お前とちみっこが拉致られてここに来るまでの間をダイジェストで教えてくれ。」

「5年前からチェルニちゃんがここはどこ私はだーれ?

記憶なしで縄張りがわからず国から脱走して野生化。

途中でツッコミマスターがチェルニちゃん捕獲。

親御さんの元に配達することをツッコミマスター決意。

途中で俺、拾われる。

チェルニちゃんファミリーが護衛放置でパパさん除いて家族で突撃。

俺もツッコミマスターも全員、ワンセットでお持ち帰り確定

お持ち帰り途中で、スタンピート。

無事に解決し、チェルニちゃん記憶戻った!

さぁ、お家までもう少しだ!みんなが待ってるぞ!

ってところで、拉致魔法発動!

アレ?ここ俺を捨てた場所じゃね?

あぁあ、この国終わったな。

って感じかな?」

適当すぎるとか言わないで?

すっごいマイルドに凄い短くわかりやすくまとめてみたんだよ。

でも、シュテルさんたちのリアクション的にはこんな感じだったんだよねぇ。


3人「・・・」

すっごい簡単に言ったけどあってるよね?

って、チラっとチェルニちゃんを見るとうなづかれた。

合ってるようだ。

「って、ちょっと待て。」

「ん?」

「5年前にちみっこが記憶喪失って・・そのちみっこ何歳だ。あの実力は、ただの才能じゃない。才能に胡坐をかいたものなんかじゃない。何年も何度も修羅場を潜り抜けて日々努力した末に身に着けた技と技術の集大成だ。アレが、数か月やそこらで身に着けられるわけがねぇ。それも、例えば10歳前後だったとしてもそれこそありえねぇ。その年でそれほどになるにはまず時間が足りない。

次に、実力だけじゃないその知識量。それも同じくちょっと齧った程度のものじゃない。それも数か月そこらで身に着けられるレベルを超えてる。当たり前のように思い出せるほどきちんと身につけられてるように見えるが、それも何年もかかるレベルだ。」

さすがひらりん、何気に頭いいよね。

「ひらりんに言われて確かに俺もそう感じた。なんていうか、子供独特の無邪気なところって部分よりも大人特有の包容力っていうか、落ち着いた感じが感じられる。子供がそう演じてるって感じじゃなくてそれが当たり前で内側からあふれ出してるイメージ。」

「確かに・・・それで、どうなの?」

チェルニちゃんは隠すつもりが皆無なのでさっさと答えた。

「今、20だよ。」

3人「は?」

「俺より5歳年上だよ。」

3人「はぁ!?」

「ガチの合法ロリ・・だと!?」

「ここまでお肌つやつや、プニプニの幼女が私達より年上!?」

「マジで!?」

「ついでに言うと、男です。」

3人「・・・・は?」

「レイ・・お前何言ってんの?」

「そうだぜレイ。それはさすがにないわぁ。」

「そうだよ。そんな冗談、ウケないよ?だって、こんなにかわいいんだよ!?こんなかわいい子が男なんて!ほ・・・・・・・r・・・」

ほらと言いながら、チェルニちゃんが女の子だとわからせるためだったようで、チェルニちゃんの股間にナデシコの手がむにっと触れた瞬間にフリーズした。

「ナデシコ・・セクハラした状態でフリーズかよ。」

「痴女属性追加?」

しばらくチェルニちゃんの股間をナデシコがふにふにと手をワキワキしたら速攻で手を万歳して離した。


顔を真っ赤にして。

「え?え?えぇぇぇ!?!?」

「ナデシコどうした・・。」

「・・・ついてた。」

2人「は?」

「ついてた!!男の子がついてた!」

2人「はぁ!?」


「とりあえず、ステータスみせるね。その方がわかるでしょ?」

確かに。

と言うことで一部だけ開示された。





名前:チェルニ・クリアネス(二つ名:木刀の歌姫)

ランク:S★

バディ:白夜

獣魔:

シャル(猫っぽいナニカ)装備:ヘカテのタリスマン

地獄の門番:シリウス(ドラグニルケルベロス)


性別:男の娘

年齢:20

種族:ほぼ妖精

身分:クリアネス王国王太子、妖精王

職業:魔法侍

副業:歌手、作詞家、作曲家


属性:全耐性





3人「・・・・・」

「これ・・・男って言っていいのか?」

「一応男じゃね?」

「一応そういう属性・・存在するし。」

そう言いながらナデシコ、開き直ってチェルニちゃんを抱きしめて頬ずりしてる。

「マジかよ・・・・ん?」

「ひらりんどしたん?」

「ひらりんいうな。・・ちみっこ・・・お前人間じゃないのか?」

「違うよ?」

「はい?」

「あれ?・・この種族・・ん?ん!?」

「はい!?」

「レイ!どういうことだ説明しろ!」

「チェルニちゃんじゃなくて俺に聞くの?」

「この天然幼女に聞いてもろくな返事が返ってこないからお前に聞いてんだよ!」

「あぁ・・・簡単に言うと、チェルニちゃん先祖返りってやつ。」

「・・祖先に妖精がいたってことか?」

王妃シュテルさんの話を聞く限りそれで正解だと思う。

「うん。チェルニちゃんの一族・・クリアネス王家の初代王様は妖精だったらしいよ。で、その血を色濃く受け継いで、気づくと妖精王になってたのがこの子。」

「そうか妖精王・・・王!?」

「王!?」

「フェアリーキング!」

なぜに翻訳?

「これ証拠。」

ほわッとチェルニちゃんが羽を見えるようにしてくれた。

「わぁ、きれいな羽。」

「確かにきれいだな・・。」

「まじかよちみっこ・・。どんだけ属性を盛れば済むんだよ・・。」

合法ロリ

年上

男の娘

人外(妖精)

美幼女

天然な性格

確かに属性もりもり。

「と言うか、この属性ってどういう奴?」

「受けたあらゆる攻撃の耐性を作るやつ。」

「じゃあ、精神攻撃だろうが物理攻撃だろうが、魔法攻撃だろうが受ければ受けるほどあらゆる方面の防御力が上がっていく感じ?」

「そんな感じ。」

「それであの斬撃飛ばし・・やべぇな。」

「攻撃に耐えられれば、2回目以降は段々攻撃が通らなくなっていくのかよ・・短期決戦に持ち込まないと絶対勝てねぇじゃねぇかよ。」

「だとしても、あのスピードと懐に潜り込む技術があるから短期決戦も難しい気がする。」

「うわぁ・・騎士の連中が頭抱えた気持ちがすごくわかった・・確かに頭抱えるわ。」


「って、ちょっと待って!?」

「ヒグラシ、いきなりどうした。」

「チェルニちゃんが、木刀姫だったの!?」

「え!?あ!ホントだ!」

「木刀姫ってアレか?ヒグラシ、お前がこっちの世界で気に入ってる歌手。」

「そう!すっげぇうまいっていうか、癒されるんだよ、心が!」

「で、ちみっこ。どうなんだ?」

「確かに、そう呼ばれてますね。」

「じゃあサインください!」

「ヒグラシ、どこからそのサイン色紙とペンを取り出したんだ。」

で、ひらりんのツッコミも何のその。

サラサラっと書き慣れたサインをチェルニちゃんが書いて、ヒグラシ飛び跳ねてはしゃいで喜んでる。

「いやぁっほぉう!!」

「いや落ち着けよ。」

「落ち着けるわけない!俺、あっちの世界でもいろんな歌を趣味で聞いてきたけど、木刀姫がダントツで圧倒的にナンバーワンだったんだよ!」

「ちなみに何が?」

「歌!見た目はどうでもよかった!とにかく歌が良かった!」

ヒグラシは、歌が好きだったらしい。


「ついでに、レイがひやりんなのは皆さん知ってる感じで?」

「ん?」

「んー?」

「・・・ん!?」

3人「マジで!?」


「アレ?言ってなかったっけ?」

「聞いてないぞレイ!」

「そうだったの!?」

「ステータス!ステータス!証拠はよ!」

「はいはい」




名前:レイ・ミーティア(二つ名:氷の悪魔騎士)

ランク:C


体質:冷感

性別:♂

年齢:15

種族:氷晶人

身分:妖精王専属騎士、氷神の神子、ミーティア公爵家令息

職業:造形師

副業:作家ひやりん


属性:冷気、氷晶





「マジだ・・・って、公爵家に養子入りしたのか。」

「気づいたらそうなってた感じかな。」

「で、お前もただの人間じゃなかったわけだ。」

「このひんやりした体質って、そういうことだったんだ。」

「で、お前はお前で人間をやめてたのか・・。」

「うん。」

「って、お前が氷魔だったのか!」

「え!?あ!ホントだ!」

「マジかよ!そりゃあ強いのも頷けるな!」

「さっきから3人してびっくりし続けてるけど疲れない?」

3人「誰のせいだと!」


「えぇ。」

理不尽。

安易に抱き枕になるなってツッコミマスターのツッコミ並みに理不尽。


「で、一応そんななりでも男だってわかっても、手放さないんだな。」

「可愛いから気にしない!」

満面の笑みで答えるナデシコに深いため息を吐くひらりん。

「はぁ・・」

「そんな顔しつつもひらりんってば、チェルニちゃんのお願いに一番弱いじゃん。」

「うっさいわ。それと、言うな。」

地球での出来事に色々気になるらしいチェルニちゃん。

よく、ひらりんに話をお願いするんだよね。(いつも肩に乗ってるはずのシャルをわざわざ抱っこした状態で)

で、デレっと一瞬表情を緩めた後、はっ!と表情を戻して何事もなかったかのようにすごくわかりやすく話をしてるんだよね。

嬉々として。


「うん。ツッコミマスターの言うとおりだな。」

「一応聞くが、レイ。なんだ」

「可愛いは質が悪い。」

正義でもなく、最強でもなくたちが悪いという台詞だけでリリィさんがどういう心境なのか良くわかる台詞である。

後、凄いしっくり。

3人「・・・・」



--ひらりん--

はぁ・・・。

なんだかんだで、ひらりんと呼ばれるのに慣れてきた自分が嫌だ。

それと、そのツッコミマスターって人・・すごくしっくりくるセリフを叩き込んでくれたよ・・。

それと、レイのやつが割と適当にしてたから説明し損ねてるが、この国の王族はあのイノシシとちみっこに呼ばれてたあいつ1人しかいない。

だから、魔術師団長って長いから俺は魔団長って呼んでるがそのおっさんが遠縁で、公爵家でも跡取りってワケでもなかったためにその席に強制的に着くことになったんだから。

あいつ・・見た目は30代後半だが、実際は20前半だったりするんだよ。

家族は元々1人っこだったのは別として、それ以外の親とかはそいつが王になりたいと願ったが故に、愚かなことに親殺しをしてるんだよ。

つまり、この国はその親が納めてた頃は凄く良い国だったらしい。

で、異世界召喚というこの世界の禁忌らしい魔法や、転移魔法を違法なやり方で使おうとしたあのイノシシにきつく言い放って黙らせてたが、とうとう我慢の限界だったらしいイノシシが親殺しをしてほぼ強制的にこの国の王になってしまった。

そして、この国はちみっこによって、滅ぼされる愚かな国と認定されたってわけだ。


後、一応王太子を誘拐したわけでクリアネス王国側に賠償金は色々契約したのとは別で支払われてるが、それとは別でちみっこ個人にも賠償金を支払うのが当たり前なのだが、ちみっこが

「じゃま」

と一言言って、国側へ支払う方に上乗せする形で全部丸投げしやがった。

武器とか防具、魔道具でもお金でも何でも良いんだよ?

と、言ったもののそんなモノいらないとぷいっとそっぽ向いて興味を一切示さなかった。

で、仕方なくクリアネス王国側への賠償金に上乗せって形になったんだよ。

・・とことん興味のあるモノがないちみっこに頭を抱える人間多数。


で、話を戻すが。

何て言うか、俺と似たような苦労を背負い込んでる雰囲気を感じる。

と言うか、地球にいたころと比べて、こいつら性格変わりすぎじゃないか?

お気に入りの歌手が目の前のちみっこだと聞いてはしゃぐヒグラシと、

ちみっこの見た目が好みドストライクでお淑やかで物静かな性格をごみとして捨て去ったナデシコ。

周囲のことに無関心だったレイが、放任主義な面倒見のいいお兄ちゃんっぽい感じでちみっこの面倒を見てる・・。


そして、そんな好き放題な周りを放置してされるがままのちみっこ。(時々勝手にどこかに行く放浪癖アリ)

・・こいつらを俺が制御すんの?

正直無理なんですけど。

こいつら自由すぎて。

レイがちみっこの護衛なんだから制御しろと言ったところ。

「俺は、チェルニちゃんについて行くだけだから。」

「放置すんなや。」

「大丈夫。故郷では、野良猫様って呼ばれてるからその子。」

「野良猫様・・・」

すごいしっくりくるのはそうだが・・王太子をそんな扱い方して大丈夫なのかその国。

と言うか、ホントにクリアネス王国ってあの実力主義の最強国家?

余りにもそのトップがこれで、すごい緩くてどっちが正しいかわからなくなってきたんだけど?




「あ!俺歌聞きたい!」

「私も!」

「お前ら自由すぎるだろ。」

「構いませんよ。」

2人「よっしゃぁ!」

「ちみっこ・・あまりこいつらを甘やかすな。」

レイ・・俺を保護者大変だねって顔で見んな。

「いえ、定期的に歌わないとなまるので」

「あぁそう。」


そして、ちみっこが頬ずりするナデシコの元から離れると、さっきまでのぽやっとした雰囲気は消えた。

その美貌もあって静かにたたずんでいる姿がそれだけでも、余りにも美しくてゾクっとした。


それから歌もヒグラシがはしゃぐのもわかるくらい確かにうまかった。

声のトーンの幅がすごく広いんだなちみっこ。

ヒグラシの耳は歌を聴くのが好きだという分あってものすごく優秀だ。

その歌声を聞くだけで相手の歌に関する力量や、性格をある程度見抜けるほどだ。

それもあって、歌が好きでも同じ歌手を聞き続けることが基本的にない。

そんなヒグラシが夢中になれるほどの歌手。

それが目の前にいる。


確かにうまい。

そして、心が癒されるという気持ちもわかる。




「ふぅ。」

「・・間違いなく本物だ。」

「聞き惚れちゃった・・。」

「やっぱりチェルニちゃんうまいよね。」

のほほんとそう答えるレイは・・なんていうか大物だな。

いや、ホントに・・。


ちみっこ・・見た目だけなら、蝶よ花よと育てられた箱入り娘にしか見えないが、ちょっと油断すると目の前からいなくなってる。

で、見つけたかと思ったら不正の証拠とかの黒い関係のブツをどこからともなく拾ってきたし。

またあるときは、裏世界で有名らしい連中だの地球で言うところの暴力団的な良い噂のない連中を殲滅して警備の連中(地球で言うところの警察のことな)に引き渡してたし。(ヒグラシも一緒に混ざって暴れてた)

またあるときは、教会で神楽を舞ったり(ナデシコが混ざってた)、クリアネス王国で資格を持ってるらしく神父のまねごとをしたり(ヒグラシが混ざってた)。

そして気付くと、メイドたちに混じって仕事してたり(ナデシコも混ざってた)、路上ライブをしてたり(ヒグラシがうれしそうに混ざってた)、凄い速度で図書館の本を片っ端から読みあさったり。

で、挙げ句の果てに冒険者や騎士団や魔術師団相手に模擬戦をしていたり(ヒグラシが混ざってナデシコが脇で治療役として待機してた)と・・・。


ホントに・・この幼女は、おとなしくしていられないのか!

と思って、頑張って探して回ったのに俺の部屋のベッドで丸くなってお昼寝してるということも良くあったりする。

この幼女の行動パターンが全くわからない!!

と言うか、あいつら混ざりすぎだろ!

どんだけ、嬉々として混ざってるんだよ!

後、ナデシコは癒しの魔法を使う関係が知らんが教会でよく行われる儀式の手順とか、神楽の舞い方とかを習うのは構わないが、教会に将来勤めるつもりか?

個人の自由だから好きにしてもらって構わないが。


今のところ判明しているのは、お昼寝の時間だけでそれ以外は全くわからない。

どこで何してるか推測が出来ないし(規則性が皆無のため)、お昼寝の時間はわかってもどこで寝てるかは気分次第なのでどのみちわからない。


ホントにわからない!!

どうすれと!!



「レイは、レイで、なんで厨房にいるんだよ。」

そう。

こいつはこいつで、なぜかいつも厨房にいる。

ヘタすれば、レイを探すなら厨房に向かえと言えるくらいそこにいる。

しかも、厨房にいるコック連中になぜか教えを請われている。

「あぁ・・そう言えば言ってなかったっけ?」

「何をだ。」

「俺、ツッコミマスターからチェルニちゃんの専属護衛って言うよりは、専属シェフみたいな認識されてるんだよ。」

「何がどうなったらそう認識されるんだよ。」

「あ、シェフって言うよりパティシエ?」

「作るのが、デザート系なのはわかったが、なんでだ。」

わからん。

料理が趣味ってことか?

「りんたちは、俺の両親が何してたか知らないんだよね?」

「俺とお前が出会う前に亡くなってるらしいしな。」

レイには、両親がいないと小学校の時に聞いたくらいで、事情が事情故に深いことは聞かないようにしてたからな。

「俺の父親は、スタントマンで、母親は世界的にも有名なパティシエだったんだ。」

「そうだったのか・・」

なるほど。

「簡単に言えば、母親の影響で料理・・メインでデザートを作っていて、それがツッコミマスターに認められるほどの実力になってるから、そうやって教えを請われてるわけだな?」

「そんな感じ。ついでに言うと、ここ数日食事の時に出てたデザート全部俺製。」

「マジか・・」

全く気付かなかった。

そんだけ上手かったのか。

普通に旨かったぞと言うと、うれしそうだった。



にしても・・いつになったら出発するんだろうか?

ゴミ掃除的なことはあらかた終わり、今は、残処理というかあと始末をしてるような状態。

それはすっごいハイペースで進んでいるからもうそろそろ出発出来るとは思うんだが・・。


全てはあのちみっこ次第なんだよなぁ・・。

今は、ナデシコの膝を枕にしてお昼寝中だが。



はぁ・・。

次話の作成と、キャラの作成にお時間いただいてます


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