レイのご家族どんな人? 挿絵
少々短いです。
次話との話に繋げる関係で、キリが悪そうだったので。
次で、急展開・・作者的に、好きだけど苦手分野になるので盛り上がる内容になるので頑張ります。
・・・キャラが好き勝手に動いてくれるから苦手なんですよ。
--チェルニ--
「・・で?」
「?」
「可愛く首を傾げてないで話なさい。」
「何を?なんで?」
「あぁぁぁもぉぉぉぉおおおお!!!可愛いじゃないのよちくしょぉぉぉおおおお!!!」
どうも、チェルニです。
お客さんがお客さんを呼んでクリアネス王国へ向かう僕たちの人数は冒険者パーティを通り越して軍勢になってます。
で、僕の瞳が映す相手の肉体とその中に宿るその人のもう1つの姿が見えることが当たり前だと思ってたのに他の人は見えないのが普通だったらしいと判明して、リリィさんが頭を抱えてます。
で、さっきのやりとりで今は僕を抱きしめておっきなお胸に僕を埋めてます。
「はぁ・・可愛い、畜生。」
可愛いことに関して、文句を言われてもどうしようもないと思うし、余計なお世話だと思う。
「うっさい。で、それは最初からそういう風に見えていたってことね?」
お胸に埋めたまま僕に尋ねてきたので、しゃべれる程度に力を緩めてはくれたので顔をそこから出して返事をする。
僕の普通じゃないらしい部分に頭を抱えていたはずが、今は僕のかわいさに頭を抱えているらしいけどそれを僕のせいにされても理不尽だと思う。
リリィさんは、割と僕をお胸に埋めるのが好きらしく、埋めてるときはすごく幸せそうにしてる。
息苦しいのが難点だけど、割と僕も気に入ってるのでされるがままです。
いつものことだし。
それに、夫婦だもん。(周りからはそうは思われてないけど)
セクハラにはならないよ?
まぁ、世間一般からは夫婦じゃなくて姉妹とか親子扱いされてるのは知ってるけどどう言っても納得してくれないからスルー。(正しく言うとあきらめた)
「うん。記憶が無くなる前は知らないけどそういう風に見えるのが当たり前だったからそれが変だって言うことが逆にわかんなかった。」
「なるほどねぇ・・。もしかしてチェルニが相手の内心を見抜くのが得意なのはそれのおかげ?」
「全部ってわけじゃないけど、それはすごく素直だから見てたらわかりやすいよ?素直と言うよりリアクションがオーバーすぎると言うか何というか。」
なんて言うか、肉体の方は上手にポーカーフェイスしてても、中の魂の方はすごく喜怒哀楽がわかりやすいくらいリアクションがむしろオーバーなんだよね。
正しく言うと、僕はその人の本当の姿というか抽象的?に見えてると言った方が正しいのかもしれない。
「そういうこと・・。それは、間違いなくその人の魂か、その人の本質のようなモノが見えてるわね。」
どうやら、僕の目で見えているモノはその人が得意としている魔法の種類から戦闘パターンに、本音だったりとその人を形作るモノが形になって見えてるらしい。
ちなみに、リリィさんはお水で出来た巨乳美女でした。
でも、サキュバスっぽい尻尾と羽がうっすらと見えたり見えなかったりする感じだったのは何なんだろう?
「ぴよぉ(その力は妖精王故であろう。)」
「そうなの?」
「ぴよ(元々妖精族は相手の内心を見抜くことに長けているんだ。)」
「ぴよ(故にその一族の長である妖精王であれば属性まで見抜けるのは当たり前であろう。)」
「ふぅん。」
で、それがステータスに能力として表示されないのは妖精族というか妖精王としては人が呼吸するのと同レベルで当たり前だから表示されないらしい。
で、すっかりデザート専門の料理人ポジションで落ち着きつつあるレイお兄さんにリリィさんがふと尋ねた。
「そう言えば、レイ。」
「はい?」
--レイ--
「あんた、大抵の料理は出来るのは知ってるけどその中でも、デザート関係になるとずば抜けてレシピの数もその腕前も高いわよね?」
チェルニちゃんを自分の巨乳にうれしそうに埋めながら俺に尋ねてきた。
なんて言うか、リリィさんの趣味のようでしょっちゅうチェルニちゃんは埋められてる。
なので、かろうじて息が出来る程度の力加減になっているらしい。(チェルニちゃん談)
「まぁ、デザート系の方が得意だね。」
「それって、なんか理由か何かあるの?」
「理由と言えるのかどうかはなんとも言えないけど、俺の母親が、パティシエだったんだ。」
「パティシエ・・確か、デザート専門の料理人のことだったわね?」
こっちの世界だと、料理人はどの料理を担当していても、専門としていても一緒くたで料理人としか呼ばれないんだよね。
けど、料理人たちの界隈ではパティシエのような専門の料理人を挿す呼び方は料理人同士だと人気らしい。
紹介し合うときにどういう料理が得意だとかの説明しやすいからとかなんとか。
「そう。で、俺が言うのも何だけど、母さんってさ、俺の世界では世界中でもトップレベルのパティシエだったんだ。」
家には、すごい数のトロフィーがあったよ。
「へぇ~!すごいじゃない。」
道理で、俺のデザートの手際が良いわけだとリリィさんは納得しつつも目をキラキラさせてる。
「と言うことは、レイさんのデザートのレシピと技術は母親譲りと言うことですか?」
セバスさんも俺の料理の腕前に納得したという表情で確認してくる。
「まぁ、そんな感じかな。元々料理好きでどの料理も不得意はなかったけど、その中でデザート関係はずば抜けてたよ。」
不得意はないって言い方をしたけど、母さんは幼い頃からいろんな料理をしてたからぶっちゃけ、パティシエとしての腕前だと世界トップレベルで、それ以外の料理だと人気レストランレベルは普通に出来てたりする。
それもあって、母さんの形見の1つであるすっごい分厚い本数冊は、全部料理レシピだったりする。
おまけに文字のサイズも小さければ、詰められるだけ詰めましたという感じだから全部箇条書き。
「ちなみに、父親は?」
「父さんは、スタントマンだったよ。」
「スタントマン?」
「えっと、物語のキャラになりきって演じることと言えばそうなんだけど、その中でも激しい動きだったりすごい高所みたいな危険なところで戦ったりアクロバティックな動きを得意というかそう言う動きをしながら演技をする専門の職業・・みたいなやつかな?」
その身体能力のすごさは、町を出歩いてると時折遭遇したらしい強盗だの通り魔だのを父さん本人は無傷で相手を殺さない程度に容易く仕留めるくらい。
そのおかげで、感謝状とか結構な数があったよ。
「つまりは、身体能力に優れていて、それに加えて演じることの両方が最低でも出来ないとなれない役者みたいなモノという認識で良いわけ?」
「そんな感じ。元々体を動かしたり鍛えたりするのは好きだったらしいけど。」
寝ぼけていても手軽にバク宙が出来るレベルで運動神経が抜群で、無茶ぶりでいきなり何かしらの役を振ったりしても溜めもなくいきなりその役になりきれるくらいの腕前だった。
そんな父さんからの形見は、体の動かし方と効率の良い鍛え方に役になりきるコツとかをまとめた本だったりする。
言ってなかったけど、いつも持ち歩いている鞄に全部仕舞ってるんだよ。
今は、もらったマジックバッグにその鞄ごと仕舞ってるけど。
で、今更だけどもう1つ両親の形見だったペアリングがいつの間にか姿を変えてたのはビビった。
まぁ、面影はあるし、なくなったわけじゃないから気にしてないけど。
「すごいわね・・。軽く聞いてるだけでもその職業に就けるのが限られてくるのがわかるわ。確か戦いなんて無縁な国だったんでしょ?」
「まぁねぇ。父さんのあの激しくもすごく魅せる動きはすごいかっこよかったなぁ。」
ちなみに、母さんは平均的な身長だけど、全体的にほっそりとした明るく元気でやや天然なかわいらしい人だった。
父さんは、ガチムチほどじゃないけど筋肉がすごい高身長でがたいも良くていつも楽しそうにしてる一見おおざっぱな感じなのに実はすっごい繊細な人だったよ。
主に、母さんが率先して前に進み、父さんがサポートをするような立ち位置の2人だった。
そして、なぜかは知らないけど母さんを父さんが肩車してる光景は割としょっちゅうだった。
ちなみにどっちも、黒髪黒目だったけど。
「でしょうね。あんたの顔立ちから推測するにどっちも顔立ちも整ってそうだし、そのルックスでかっこよく動いて演じてたら惚れるか憧れるかするでしょうよ。」
「うん。我ながら父さんも母さんもすごい美形だったよ。」
「どっちもすごいけど、どういう出会い方をして付き合うことになったか聞いてる?どっちも職業のジャンルがかけ離れてるけど。」
「2人が言うには凄い偶然だったらしいよ?」
「どんな感じで?」
「博覧会というかワールドフェア?なんて言えば良いのかな・・すっごい広い場所を貸し切って、その中で1区画ごとにいろんな催し物をするようなお祭りみたいなやつに2人とも別々で参加してたんだって。」
そのときの入場チケットを大事に仕舞って、時々眺めてたなぁあの2人。
「お祭り・・なんとなくイメージ出来たわ。それに2人揃ってそれぞれのジャンルで参加してたわけね?」
「うん。で、お互い休憩中に見て回っているときに無意識に互いの仕事中の姿に一目惚れしたんだって。」
ガッツリ食べ歩きしながら。(2人揃って)
「そりゃあ、それだけの美形が真剣な表情か活き活きした表情でまじめにやってたらねぇ。気持ちはわかるわ。それで?」
趣味と実益が揃ってた2人だったからなぁ。
趣味まっしぐらな学生時代を進んでたらそれを職業にしてみれば?と高校の先生に言われ、ものは試しとやってみたらスルスルッと合格して、そのまま流れるようにそれ系の職業に就けたらしい、2人揃って。
「でも、2人とも話しかける勇気はなくてすごかったなぁでそのままお祭りも終わって帰ろうとしたらしいんだけど、偶然帰り道が同じだったらしくって、無言で帰るのもアレだし、お互い同じ現場にいたのは知ってたから不審者とは互いに思われないだろうって言うのもあったらしいけど、父さん曰く女性を夜遅くに外を1人で彷徨くのは危ないからってことで一緒に帰ることにしたらしいんだ。」
「紳士なお父さんね。」
本人曰く、心配性の臆病者なのさって笑いながら言ってたけど。
「だよねぇ。父さんが言うにはただ純粋に凄く心配だっただけらしいけど。で、無言で送るのもアレだから世間話って感じでお互いの仕事姿が、かっこよかったって褒め合う内に、趣味とかもかなり気が合うことがわかって、このまま別れてさようならはちょっともったいないと思ったらしくって、とりあえず友人関係としてまた暇があれば一緒に遊びに行こうってことになったらしいよ?」
「つまりは、そのときは気の合う友人が増えたという認識でしかなくて、一目惚れとは互いに当初は気付いてなかったのね?」
なんて言うか、互いにびっくりするくらい趣味がかっちりハマり過ぎて恋人だの親友だのを斜め上に通り越したソウルメイトだったんじゃないか?って、2人揃って真顔で思ってたらしいし。
「そういうこと。で、そのまま付き合う内に、互いに素の自分でいても一切思うところもなく、ただただ楽しくて、そして惹かれ合って、好きだって気持ちだけが更に強まったところで、一目惚れしてたんだって気付いたところで互いに告白し合ってそのまま結婚したんだって。」
2人が言うには、恋人みたいな甘酸っぱさはなくて親友から夫婦に数段飛ばしでランクアップした恋人生活を送ってたらしく、父さんが一人暮らしを高校卒業と共に開始したのと同時に、母さんは本人たち曰く親友くらいの仲になった頃(正しくは無自覚な恋人だったらしいけど)に結構な頻度で父さんの家に泊まりに行くレベルでほぼ同棲ってレベルだったらしい。(母さんは父さんと結婚するまでずっと実家生活)
で、そんなほぼ同棲生活を送ってたある日、中々アルコール度の高いモノの味が気になったらしく好奇心だけで購入した2人は父さんの家で宅飲みをした結果、目を覚ますと言い逃れ不可なレベルで事後!という感じで朝チュンを迎えたらしい。
互いに後悔はしてないけど、それで今の状態を続けるのはねぇ?って互いに苦笑いで、結婚したらしいけど。
元々結婚はいつするかーって親友から恋人だと互いに口にはせずとも自覚し合った辺りで、言い始めていたところでそれだったらしいから良いきっかけだったらしいけどもっとロマンティックにしたかったとは父さん談。
そして、母さんはこれはこれで自分たちらしいとカラカラと笑ってた。
「へぇ。すごく平和で、良い出会いと付き合い方をしたわね。」
結婚したきっかけが、既成事実だと言うことは黙っておこう。
「友達夫婦のような関係だったのですね。最も家族円満になりやすい付き合い方ですね。」
「うん、すごく仲の良い二人だったよ。それに、世間一般が何をどう言おうとも家族を優先して全員を言葉だけで黙らせる度胸もあって、色々とかっこいい人たちだったよ。」
怒りもせずに笑顔ですごく声も優しいのに全員が引きつった表情でおとなしくなる・・と言うか、黙るらしい。(何をどうすればそうなるかわからないけど)
「なるほどね。」
「俺の憧れでもあったんだ。大人になるなら父さんや母さんみたいになりたいって。」
「そう・・。」
「だから俺さ、どんなに周りがアレこれ言おうとも、例え1人で孤独だったとしても自分には正直に、そして正義の心は穢さないで、胸を張って生きていこうと思ったんだ。死んだ後、あの世で父さんや母さんに後悔のない良い人生だったって、胸を張って言えるようにさ。」
「なるほどね。でも、それだけ優秀で美形なら異性の関係で大変だったんじゃないの?」
「あぁ・・確かに大変だったってどっちも言ってた。結婚しても迫ってくる連中がいて鬱陶しかったとかなんとか。」
付き合う前から結婚後までずっと色々と鬱陶しいくらいに付きまとうのがいたらしいけど、2人揃って。
「それでも一切なびいてなかったんでしょうけど、どうやって躱してたか聞いてる?」
うん、一切なびかなかったよ2人とも。
むしろBGMがちょっとうるさいくらいにしか思ってなかったくらい華麗に聞き流してたらしいけど。
「確か、ひたすらのろけ話と自分の趣味に関してひたすら語りまくってらしいよ?」
「そういう手段をとったか・・。」
「で、最初辺りは自分も同じ趣味ですみたいな感じで話をあわせようとしたのも結構いたらしいけど、そこからランクを上げて更に深く語りまくって、相手が乗ってきたら更に深く語ってを繰り返していく内に相手が白旗上げるか気力どころか惚れた云々の感情がかけらも残らず消え去るんだって。」
実際、実力行使に出たとしても父さんは相手をボロボロに出来る身体能力を持ってたのは周りの人は全員知ってたらしいし、警察から感謝状をもらうほどだから余計にそう言う連中は皆無だったらしいけど。
「あぁ・・ある意味すごいやり方ね。」
予想外な撃退方法にリリィさんも苦笑い。
「説得するわけでもなく、暴力を振るうわけでもなく、権力を振るうわけでもなく、脅迫するわけでもなく、タダひたすら自身の好きなことを語ることで相手の気力を削り取る・・。誰にでも出来そうで成し遂げることは非常に難しい手段ですね。・・お見事です。」
セバスさん・・そこ、素直に普通じゃやらないやり方ってツッコミ入れても良いよ?
と言うか、それ褒めてる?
「そのせいで、プライベートの時にヘタに近づくとあらゆる人の気力を奪い去る一種のエナジーヴァンパイアだって言われてたけど。」
「エナジーヴァンパイア?」
「それって何?初めて聞く単語だけど。・・あ、ヴァンパイアはわかるわよ?アンデッドの上位種で別名吸血鬼でしょ?」
「うん。エナジーヴァンパイアって、そう言う種族ってわけじゃなくて、そう言う特徴を持ったタダの人なんだよ。」
「そうなの?」
「そう。なんか、特定の人相手に近づくか通信用の道具で会話すると、片方はなぜかすっごい疲れて、片方はすごく調子がよくなるんだって。しかも不特定多数じゃなくて決まった人相手限定で、逆転もなしで。」
「へぇ・・面白い現象ね。」
「疲れる側はたまったモノじゃないですね。」
吸い取る側は基本無自覚だし、吸われる側も嫌いな相手だったりしないから振り払えないというなんとも言えない理不尽さね。
「魔物も魔法も人以外の種族だって存在しない、そんな世界だって言うのにそう言う不思議な現象が起こるのね。本当にあんたたちの世界って不思議だわ。」
「まぁ、俺がいた世界ってなんて言うか、そう言う良くわからない不思議がどういう仕組みで起きたのか、人力で発動させるとしたらどうすれば良いかとか、そういうのをどこまでも追い詰めて発展していった世界なんだよ。」
「それで、妙に部分的にとんでもなく詳しいわけね。」
「平和な分知識合戦って感じかな。」
「なんとなくわかるわ。と言うか、いつも大事に持ってたあの古い手書きの本は、その後両親が残したモノだったのね。」
「古いとは言え、破損があるわけではないのでとても大切にしているモノとは思っておりましたが、納得しました。」
「まぁ、形見みたいなモノだからなぁ。」
「ふむ・・異世界を超えた故に形見かと思っていたが、故人であったか・・。」
グランツが気遣うような視線で俺におそるおそる尋ねてくる。
「まぁね。幼い頃だから気持ちに区切りは一応付けてるけどね。」
目で、気にしなくて良いと告げるとどことなくフィリアと共にホッとしていた。
「では、我が国の技術者を集めて、その本の破損を防ぐよう防護の魔法の付与と、更に保護の魔法を付与した収納袋を手配してあげるわ。」
「あ、それ助かる。・・けど、良いのか?」
実は、密かにそう言うモノがないか探してたんだけど思いがけない形で見つかった。
しかも、想定よりもかなり優秀そうなのだから、すごくありがたい。
「構いませんわ。その代わりと言っては何ですが、その本に書かれているレシピを全てとは言いませんので我が城の料理人たちに教えていただけませんか?」
「そのくらいだったら、構わないよ?」
「じゃあ、契約成立ね!」
「フィリア、何気に俺の料理気に入ってくれてたんだね。」
見て楽しんで、食べて幸せそうにしてるのは知ってたけど。(と言うか、割と男女問わず全員そんな感じだったけど)
「えぇ!身分上、いろいろなものを食べましたがあなたが作る料理、特にデザート系は味わったことのない美味なモノでしたから。それに、あなたの作り出すモノは、そこらの芸術家のトップレベルを軽く行くレベルで美しいモノも多かったモノ。」
「うむ。俺も賛成だ。個人的にはお主の国のユニークな料理が気に入った。他にそう言うモノがあれば是非味わってみたい。」
「構わないけど、グランツはあの丸ごとシリーズ気に入ってたんだね。」
天国にいる母さん、見てる?
母さんの料理が異世界でトップレベルの人たちに絶賛されてるよ。
「見た目を優美に美しくということであればなくはないが、あんな風に遊び心を活かした料理は産まれて初めてだったのだ。新たな世界の扉を開いたかのような気持ちだった。」
相当気に入ってくれたらしい。
「そういうことなら喜んで。」
「無論、それ相応の代金は支払おう。」
「え、いいよそんなの。」
「これに関しては、そうしなければならないのだ。そうでなければ、同じようにして代金を受け取っている者たちからクレームが発生する。」
「あ、そういうことなんだ。わかった。けど、色とか着けなくて最低限で構わないよ。むしろ、レシピは広めてもらいたいかな。」
「む?面白いことを言っているが、どういうことだ?」
「そのレシピをベースにまた新しい料理が出来上がったら、面白そうじゃん。そういうのを見て味わって楽しみたいんだよ。」
「そういうことか。」
「それなら、私も興味があるわ。」
で、1つツッコミ入れて良い?
「で、なんでリリィさん抱きしめられてるの?」
「・・・・私が、チェルニを抱きしめて抱っこしてるからでしょうね。」
何言ってるかって?
今、チェルニちゃんはリリィさんに抱っこされてる。
それは良い。
いつものことだから。
で、リリィさんだけど左右からフィリアとシュテルさんに抱きしめられてる。
チェルニちゃんごとひとまとめにして。
グランツ?
さすがに異性だから軽く一歩引いてるけど、チェルニちゃんとリリィさんとすごく楽しそうにおしゃべりしてるよ。
リリィさん、男女問わずモテモテだねぇとしか言い様がないよね。
アルジェはねぇ・・俺の背中におんぶされてるよ。
正しくは、俺に抱きついたままで離れないから背中側に俺が移動させてそのまま放置してるだけだけど。
・・クリアネス王国って人懐っこいというか、フレンドリーな人が多いのかな?
そうなんだろうね。
だって、トップがこれだもん。
騎士団長さんと魔術師団長さんが苦笑いしてるけど。
それと、口にはしないけどこの2人、移動中も休憩中も抱き合ったりキスしたりはしないモノのぴったりと寄り添っているのが当たり前だったりする。
けど、聞くと2人は幼馴染みから恋人に無自覚にランクアップした俺の両親と同類の種族だったらしくそれが当たり前の光景のため、目の保養云々はなく、離れてると逆にすごい違和感を感じて混乱するレベルになってるんだとグランツが教えてくれた。
「だって、チェルニちゃんは可愛いし、リリィちゃんも可愛いのよ?一緒にまとめて愛でる一択よね?」
「そうよ、レイ。お兄様のお嫁さんなんだから私のお姉様でもあるんだから私もそのおっぱいを堪能しても良いってことよね?」
・・・・最初のシュテルさんはまぁ、百歩譲って良いよ?
けどさ・・シュテルのリアクションに俺、どう反応すれば良い?
ブラコンからプラスして百合属性所持者ですか?とか思ってる前に、
ヘタな反応すると俺、セクハラになるんですけど?
「はぁ・・シュテルさんもフィリアもほどほどにしてください。と言うか、場をわきまえてください。歩きにくいです。」
シュテル&フィリア「はぁ~い」
リリィさん、どうやら完全拒否する気力はないらしく受け流すことにした模様。
と言うか、リリィさんが気にしてたのは動きにくいという部分だけらしい。
それ以外は・・・・言っても無駄で抵抗が面倒くさくなって受け入れてるだけだな、うん。
・・リリィさんがチェルニちゃんを抱っこしてる理由ってもしかして精神安定剤?
もしくは、回復薬?
チェルニちゃんはチェルニちゃんで抵抗する気が皆無っぽいけど。
それと、チェルニちゃんのご家族一同が襲撃してきてからチェルニちゃん頭痛か動悸か風邪もどき?をちょこちょこ引き起こしてるように思われる。
ポーカーフェイスが俺からすると完璧なんだけど、エスパー系マスターなリリィさんには隠し通すことが出来ないらしく速攻で栄養のあるモノをお腹の中に押し込められ、そのままねんねさせられてる。
・・・過保護なおかんだと思ってたら、睨まれたけど。
でも、そのチェルニちゃんも目が過保護なオカンとリリィさんを認識していたけど。
リリィさん、わかっててスルーしてたけど。
まぁ・・・チェルニちゃん元々小食だし、お昼寝含めて寝てる時間割と長いからちょっと違和感?くらいでそれほど差はなかったりするけど。




