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放浪の木刀使い~記憶喪失は主に周囲の人が気にするらしい~  作者: ミコト
これがホントの千客万来(求めてない)

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27/45

まず、チェルニ宛のお客さん ※挿絵

--レイ--

全身成長痛と筋肉痛によって行動が超制限されてる状態だったから町に留まってたけど、色々あって無事に全快することが出来た。

俺の戦闘パターンも大体固まってきたからステータスをそれ用に鍛えているところだよ。

そして、町を出発して目的地であるクリアネス王国に向かっているところ。


「そう言えば、クリアネス王国ってどんなところなの?」

「知識と実力を高めるにはクリアネス王国の右に出ないと言われるほど、本が多いっていうのと学びの場として有名なのよ。」

「本が多いのは、図書館みたいなのがあるってなんとなくわかるけど学びの場っていうのは?」

「図書館なんて生易しいレベルじゃないわ。大図書館と言っても良いレベルよ。」

「屋敷サイズの建物の隅々まで図書館として利用されており、その建物も複数存在するほどですよ。」

「・・すげぇ。」

「そして、学びの場は、子供相手なら学院ね。」

「10歳から15歳までの間の子供に、それぞれ目指す分野の知識と実力を身に着けさせるのですよ。」

「身分で区別するなんてこともないから、全員平等に躾けられるわ。」

「なるほど・・。」

「まぁ、目指す分野だけじゃなくてある程度のことは全体的に学ばせたうえで将来的に関係する部分はそれぞれ個々人で選ばせて学ばせているのよ。」

基礎学と、後は選択科目って感じかな?

「そして、15歳以上に関しては様々な職業ごとに訓練場が存在します。」

「職業ごと・・料理人とか冒険者ごとにって感じ?」

「そんな感じね。料理人であればレシピを教えるわけじゃないけど、火の扱い方から包丁さばきに魚の捌き方みたいな感じ。冒険者であればそれぞれの戦闘パターンごとに実戦形式で教えているわ。他にも職業ごとに色々と細かいジャンルを分けても使い勝手のいい部分を定期的に教えているのよ。」

基礎部分を定期的に開催される講座で教えて、後はチョイチョイアドバイスを求められたらそれに答えるって感じのイメージで合ってるらしい。


他にも、同じ職業の人たち同士が集まって意見を言い合って互いに高めあったりするらしい。

「一番頻繁なのは冒険者と騎士ね。」

「命を懸けた仕事でもありますからね。接近戦から遠距離戦、補助に回復、物理から魔法まで分野ごとに大規模ではありますがかなりの頻度で実施されているようですよ。」

「そこに騎士の場合は、礼儀作法や関係してくる国のことに関してを学ぶことも追加されるわ。」

「国の代表に近い存在でもありますからね。どこで自国に泥を塗ることになるかわかりません。ですので、言い方は悪くなりますが戦闘だけできる脳筋はむしろ邪魔なのですよ。」

政治的なやり取りとか、貴族相手にやり取りすることにもなるからそういう部分も騎士は気を付けないとだめなのか・・大変そうだ。

「ですので、普通に観光するだけでもそれぞれの分野の者たちの力作が集まっているので観光地としても有名なんですよ。」

そっか。

レストランから、アクセサリーに服屋さん、武器に防具に何か買い物するときに質も高そうなのが集まってるってことか。

じゃああれだな。

何か欲しいならとりあえずクリアネス王国に行けば良いものがあるって感じ。



でも、知識戦にしても肉弾戦や魔法戦に関してもどれにしても学びたい、知りたい、強くなりたいという思いに一番答えてくれる場所でもあるってことだな。

「で、本が多いこともあり知識が多いので様々な研究をする方々がよく利用していることでも有名です。」

「確かに研究するなら調べ物しながらが必須になるっぽいし。」

「そして、国柄としてですが身分差別や種族差別は全くないことでも有名です。」

「そうなんだ?」

「他国ではほぼ必ず存在しますがこの国は、野心を持つものが不思議と集まらないことでも有名なのですよ。」

「野心がない?」

「えぇ。例えば王位継承権を持つ方が3人いたとします。貴族によっては派閥や自身の欲望に合わせて王位継承権を持つ3人の誰が王になった方が都合が良かったり、悪かったりと様々です。」

「なんとなくわかる。」

「ですが、この国では誰が王になってもフーンで終わります。国民的にはへーとしか思いません。」

「・・・」

派閥なんてないのかな?

「そして、自身に身分が与えられたり、昇格した場合、もらったから頑張りますかーくらいの認識でしかありません。」

「・・・・」

何て放任主義な・・色々と大丈夫?その国。

「ですが、平民でも貴族でも身分に種族を無視して実力重視で見てもらえるため、実力国家ですが非常に勤め先としては人気なのですよ。」

それは確かにうれしいかも。

自分の実力を正しく評価してくれるってことなわけだし。

「ちなみに、他国から狙われたりなんてしたら愛国心を持つ方が多いため、速攻で敵認定して仕留めに行きます。」

「・・・」

実力もあるだろうから問答無用で必ず仕留めそう・・。

「仕留めた後は、その結果を利益等を含めて、国のトップである陛下に丸投げするため、陛下側ではいいとこどりになってしまうと頭を抱えることが多く、返品しようにも結果をささげた側は受け取り拒否するため、そのまま国の設備や公共施設にあてがわれるため、結果として国民的には過ごしやすくなるだけだったりします。」

仕留めたいだけで、他はいらないのね・・。

「・・・・」

王様が、なぜか被害者になってる・・と言うか、苦労人枠?



・・あ、だからチェルニちゃんみたいに正義の心はあっても欲っぽいものがないんだ。

チェルニちゃんの欲深さがなかったり放任主義と言うかスルー気質と言うかそういうのは国柄の部分も影響があったんだ。




で、俺の魔法練習の延長戦だったんだけど、気づいたら俺、パティシエっぽいことになってた。

きっかけは、お菓子作りは冷たいままで対応した方が鮮度が落ちないものが多いってことだった。

焼き菓子は別だけど。

で、俺はご存知の通り冷たいどころか冷たいものが人型になったようなものだから。

料理は好きだから割とできるし、1人暮らしの弊害か買うよりも材料をそろえて自力で作った方が安上がりだった。

それもあって、色々とレシピを知ってるからリリィさんがじゃあお菓子作り専門で極めれば?とのことで、チョイチョイお菓子作りをしてるよ。

あ、焼き菓子も普通に作るよ?

体質的にも、料理好きでレシピをそれなりに多く知ってるとなると自動的にパティシエもどきは俺ぴったりとなったわけなんだ。

そのため、普通のご飯はセバスさん。

デザートは俺と言う役割分担になってた。

チェルニちゃんはその時の気分でご飯もデザートも作ってたりするよ。


リリィさん的に割と俺のデザートはお気に召してるらしいけど。

食べてるときは大変幸せそうで、かわいいとほほえましげに眺めてたらほほを赤くしながらプイっとそっぽ向いてこっち見んなと言ってたけど(ツンデレごちそうさまですと言ったら睨まれた)

甘いものが大好きらしい。(チェルニちゃんからの情報だけどその後、胸で窒息の刑に処されてた)


実はデザート系のレシピに関しては、どの国のやつでも大抵のものは一通り頭に入ってたりするんだけどね。

機材さえあれば・・と呟いたら、セバスさんがいつの間にか用意してたから作ることになり、リリィさんがお気に召したからそのままパティシエもどきになったって感じ。

セバスさんには追加でこの世界のパティシエ関係の本とかを数冊もらったから隙間でちまちま見てるけど意外と面白いよ。

地球側との違いとかもしれたり、俺の知識と比較して良いとこどりしてやりやすいやり方を考えたりね。



だとしても、チェルニちゃんの小食ぶりにはガチで驚いた。

見た目年齢以上に食べてないから心配になって聞いてみたら、種族的な関係でほとんど空腹にならないどころか数を食べれないらしい。

・・おかげで、チェルニちゃんがいろんな種類を食べれるように量とサイズを調整して作るという地味に大変なことをしてるよ。

気分は、お人形遊び用のミニチュアサイズのを作ってる気分。(実際そうだけど)

チェルニちゃんには好評で、リリィさんには過保護な兄かとツッコミ食らったけど、リリィさんも似たようなモノだと思う。

そう考えるとセバスさんは息するように気軽にチェルニちゃん用のミニチュアサイズを作ってるのはホントすごいと思う。

さすが執事と思うよ。(セバスさん的に最上位の褒め言葉らしい)


で、思ったのは

リリィさんってオカンと姉御・・どっちで呼ぶべきだろう?

まじめな顔して何考えてんだお前とか言わないで?

だってさ、普段の世話焼きなところを見るとオカンって言いたくなるけど、

あのツッコミ系とエスパー系の部分だったり、やけにすがすがしくてさっぱりとした感じは姉御って言いたくなるじゃん。

「チェルニちゃん的にどう思う?」

ぶつぶつ呟いてたのを相変わらず俺の膝を枕にしてるチェルニちゃんに聞かれてたのでついでなので聞いてみる。

「世話焼きな姉御って感じにしちゃえば?」

「確かに!まさしく姉御だ!」

なんてぴったりなんだ!

さすがチェルニちゃんだ!


とか言いあってたら、俺とチェルニちゃんの首にスルリと腕が回ってきた。

おやぁ?

この白い美しい腕とこの体勢、見覚えがあるぞぉ?


俺&チェルニ「グエッ!」


「何アホなことを言い合ってるのよこの2匹は。」

俺も、人間扱いされなくなってきたんですけど・・。

「マスター・・くるしぃ」

「うっさいわ、アホ。と言うか何アホなことを考えてんのよ。」

グエッ

腕の力が強まった!

でも後頭部に伝わってくる幸せな感触が気絶を許さない!

「だって・・姉御にしか見えない・・から・・グエッ」

「私にこれ以上変な称号を増やそうとすんじゃないわよ。」

「・・うっす」

ところで、チェルニちゃんがさっきから一言もしゃべらないのが気になる・・とチラッとかろうじて動く視線を横に向けるとチェルニちゃんはリリィさんのお胸に埋められた状態でしっかりと腕で固定されて窒息の刑に処されてた。(チェルニちゃんは既に抵抗する気力を奪われてるらしく手足がダランと力が抜けてプランプランしてる)


・・この場合、うらやましいというべきなんだろうか?

でも、ヘタにうらやましいと思うと今以上に恐ろしいことに処されそうな気がする。



その後、しばらく意識がぎりぎり飛ばない程度の力加減で絞められながら説教されました。








で、結構な頻度で襲ってくる山賊もどき(賞金首筆頭の討伐対象軍団)を片っ端から殲滅させながら進んでいくとやけに魔物が多種多様でたっぷりと固まってる場所があった。

「何だろう?」

「何かを狙って取り囲んでる感じっぽいけど。」

確かに、1点集中で四方八方から取り囲んでますという感じだ。


「アレ、襲われてピンチというやつでは?」

「確かに。」

「とりあえず、レイ。大声で中心にいるっぽい人に助けがいるか聞いてみて。たぶんいるだろうけどたまに邪魔すんなって言うのがいるから。」

「そう言う人がいるんだ・・了解です。」



とりあえず、メガホンっぽい拡声器をセバスさんから借りて大声で尋ねる。

「助けが必要ですかー!?」

すると結構早いタイミングで返ってきた

「おねがいしま~す」

「負けはしませんが数が多くて疲れましたー!!」


「了解で~す」


「と言うわけで、持久戦に持って行かれると負けるかもと言うことらしいのでヘルプします。」

「とりあえず、シリウス」

「む?」

「ブレスで、削れるだけ削って下さい。」

「うむ、承知した。細かい部分は任せた。」


そして、シリウスさんが炎と氷のブレスをそれぞれの頭から発射した。

「ガァァァァァァアアアアアアア!!!!!」



で、結構な量の魔物がいたけど、凍った後塵となって消えたり、燃えかすになったりして取り囲んでる魔物が半分以上消えた。

「じゃあ、次は私かしら。セバス合わせてちょうだい。」

「お任せ下さい。」

ぽわりぽわりとリリィさんの周りを小さな水玉が浮かび上がる。

セバスさんは大弓を構えて矢を3本まとめて撃つ。


宙でセバスさんの矢が拡散弾のように分裂して地面に降り注ぐ。

そして、全ての矢が全て急所に命中して、魔石に変わる。


「後は私だけで終わらせられそうね。」

数えるのも億劫になりそうな数の水玉を宙に浮かばせたリリィさんが、杖を振るうと水玉がすごい勢いで飛んでいき、残りの魔物全てにきれいに命中して瞬殺して魔物討伐は完了した。




つ、つえぇぇぇ!!

チェルニちゃんもヤバかったけど、この2人も十分やべぇ!

セバスさんはセバスさんで何で拡散弾みたいなほぼランダムで飛んでいく矢の軍団を全て命中させられるの!?

で、リリィさんはリリィさんであんな大量の水玉を全て操作して的の急所に命中させるってどんな神業!?

しかも途中まっすぐ飛ばすだけじゃなくてホーミング弾よろしく避けた魔物にそのまま動きを合わせて狙い撃ったよね!?


・・確かにチェルニちゃんの生涯の相棒とその従者だわ。

間違いなく最強メンバーの1人として全員が足手まといはあり得ねぇわ。


後、シリウスさんもさすが神獣と言いたくなるほどのあのブレスの威力。

命中した箇所で仕留め損ねはきれいに皆無だし。



「ね?3人ともすごいでしょ?」

「確かに。」

3桁くらいはいたと思うけど、あっという間だった。

「僕が接近戦に集中する代わりにそれ以外を全面的に任せてるのは、これが理由だったりするんだよ。後は、やけに僕に戦わせずに終わらせようと必死になってるからかな。」

「あぁ・・」

足手まといが嫌だって言うのもあるだろうけど、チェルニちゃんにばかり戦わせたくないとか重荷を背負わせたくないとか色々あるんだろう。




あ、そう言えば助けた人たちは!?

と思ったら、ドドドドドドドドドド!!!と砂埃を立てて誰かが急接近してきた。

で、俺の目の前からチェルニちゃんが消えた。

「あ、あれ!?」

リリィさんもびっくりしてフリーズ。

だろうね。

だって、癒しとして抱きしめてたのに腕の中からチェルニちゃんが消えたんだもの。

まさしくピクトさんだけ残ってたよ。



「はぁぁ//チェルニちゃん、チェルニちゃんだわ」

「お母様ずるいです!私も!!」

「そうです母上!俺にも!」

「わかってるわよぉ・・順番順番。」


「え、えぇっと・・・・・」

この状況どう言えば良いんだろう?

チェルニちゃんを満面の笑みで頬ずりしているのはリリィさん並みの巨乳を兼ね備えた大人版チェルニちゃんと

チェルニちゃんを成長させてかわいい系から透明な綺麗系にジョブチェンジさせたような大変スタイルの良い美少女と

チェルニちゃんを男らしく成長させてイケメンにジョブチェンジさせたような美男子の3人がいた。


そこで驚くべき点は、一番年上と思われる人がチェルニちゃんと瓜二つだと言うこと。

年齢とか身長的な差は別として、顔立ちから髪と目の色、どこをとってもチェルニちゃんをそのまま大人の女性にしたらこんな感じと言うことだった。

まぁ、チェルニちゃんは男なんだけど・・見えないけど。


で、他2人もチェルニちゃんと全く同じ髪色と目の色ですごくそっくりと言うことだ。

ただ、違う点はかわいい系から透明な綺麗系な女の子だったり、

物腰柔らかさそうなさわやか系イケメンな男の子だったりすると言うこと。



リリィさんもその3人を見て目を見開いてフリーズ。

「・・・チェルニ様と同じ髪色と瞳の色と言うことはまさか。」

「セバスさん、チェルニちゃんの髪色って珍しいの?」

「珍しいどころか、全く同じ色は世界中を探してもただ1つだけ」

そこでリリィさんが呟いて教えてくれた。(顔が引きつってたけど)

「それは、クリアネス王国の王族だけよ。似たような色は存在してるけど全く同じ色はそこの王族だけよ。・・・まさかあそこまでそっくりとは思わなかったけど。」

・・・・




・・・と言うことは

「チェルニちゃんのご家族?」

ぽつりと呟くと、グリン!と3人揃って視線を顔だけこっちに向けた。

怖っ!!


その振り返り方やめて!?

めっちゃ怖いから!

「ふっ、よくぞ聞いてくれました!」

チェルニちゃんの姉かと思われる美少女が黒いゴスロリ姿でニヤリと笑いながら決めポーズをしながら答えてくれる。(と言うより俺が呟いた台詞を待ってました!って感じ?)

「そなたが言うとおりだが、あえて宣言しよう!」

兄と思われる美少年が白い特攻服で、姉らしき人物と同じようにニヤリと笑いながら決めポーズをとりながら返事をしてくれる。

「そう!我らが!我らこそ、チェルニ・クリアネスの家族である!!」

バーン!

と言う音が背景から聞こえてきそうなくらいにどや顔で年の離れた姉のような母親らしき美女がチェルニちゃんを抱っこしたまま仁王立ちで答えてくれた。


俺たち「・・・・」

どうしよう・・想像以上に性格が濃い。

チェルニちゃんがなんて言うか、おとなしい感じだったから似たような感じかと思ったけど真逆だった。

すごい賑やかだった・・予想外な方向に。

リリィさんは頭を抱えており、セバスさんはどうリアクションしようと悩んでる。


俺?

頭の中では賑やかにリアクションしてるけど顔はフリーズしてるよ?

「あら?どうしたのかしら?」

「ふむ・・このような感じで返事をした方が良いと教わったのだが違ったのだろうか?」

「問題はないと思うわ。だって、まともに返事をしたらかちこちな返事をされて本音を言ってくれなさそうだったもの。」

「じゃあアレじゃないかしら。チェルニちゃんがおとなしい子だったのに家族らしき人物があまりにもはっちゃけてたから処理容量を超えたんじゃない?」

「それですね。」

「では、とりあえず待てば良いですね。」


「って、まてぇぇぇいい!!!」

あ、マスターが復活した。

「あ、思ったより復活が早かったわ。」

「ふむ・・おそらくそこの人物が兄上の妻なのであろう。」

「やっぱりそうだったのね。お母様並みの巨乳と私たちと劣らぬ美貌に我らの身分に気付いているはずなのに堂々とツッコミを入れる度胸。」

「うむ、素晴らしいな。これなら、兄上を安心して任せられるな。」

「けど、その子間違いなく私の旦那様と同じ苦労を背負い込むタイプよ?」

「我ら王族の血筋は大抵、1人は苦労人がいるのが初代から続く謎ですので問題ないのでは?」

「それもそうね。」


「ってぇ!勝手に苦労人にするんじゃないわよ!!初対面でいきなりチェルニを抱っこして頬ずりするなんて何考えてるのよ!」

「チェルニちゃんが記憶喪失なのは知ってるわよ?」

「でも、我慢出来なかったんだもん!」

「我らが至宝がようやく返ってきたんですよ!?頬ずりするのが当然でしょう!?」

「うっさいわ!と言うか、まともな自己紹介をしなさい!!」

うん

とりあえず、

「リリィさん落ち着こうよ・・そちらの皆さんもとりあえず落ち着きません?戦った後ですし喉も渇いたでしょうから休憩しながらでも・・ね?」

「それもそうね。」

「では、マットはこちらで用意しよう。広くて手触りの良いモノがあるのだ。」

「それなら、こちらで飲み物と食べ物を用意しましょう。料理は得意ですから。材料も良いモノを揃えてますよ。」

「じゃあ、お願いするわね。」






それから、好感度稼ぎ・・と言うわけでもないけど、せっかくだから俺がデザートを用意して

セバスさんが要望を受けた飲み物を用意した。

それぞれがそれなりに良い反応をもらってうれしくなったり食べたりして落ち着いたところで改めて自己紹介をした。


「で、最後に私がチェルニの妻になったリリィ・フォロストよ。フォレスト王国のフォロスト公爵家出身。」

「あなたたちのことは、旦那様を通じてフォロスト王家の陛下から聞いてるわ。家の子を捕獲してくれてありがとうね?一度チャンスを見逃すと中々捕まえられないのよこの子。」

なんかチェルニちゃんが中々捕獲出来ない野生動物みたいな扱いされてる気がする・・。

で、その人が言うとおり、俺とシリウスさん以外は全員既に話が通ってたから俺とシリウスさんだけ詳しく自己紹介をして他のメンバーは軽く自己紹介をしたよ。

俺に関しては、ちょっと経緯が異世界出身だったりとややこしかったけど、実力国家のトップらしき人たちは頭の回転も速くて話がすごく手早く済んだよ。


さっきまでハイテンションだった母親らしき人物は、落ち着くとすごくおっとりとしたのんびりした美女だった。

ちなみに、チェルニちゃんは弟妹らしき2人に抱きしめられたり頬ずりされたりした後、母親らしき人物の膝の上でほっぺをもにもにされてる。

弟妹2名は、両サイドから撫でたりしてる。

・・溺愛されまくってるなぁ、チェルニちゃん。


「じゃあ、今度はこっちね。察してると思うけど、私がチェルニちゃんの母親で、クリアネス王国王家の王妃、シュテル・クリアネスよ。癒しの魔法が得意だから怪我とか病気があったら治してあげるわよ。」

白、白銀、白金ベースの鎧ドレスと細長い大剣(実は蛇腹剣だった)を身につけたチェルニちゃんそっくりな巨乳美女はやっぱり母親だった。

「次に私ね。私はチェルニお兄様の妹でクリアネス王国の第一王女、フィリア・クリアネス。2色の雷を操ることが出来るわ。」

黒と黒銀ベースの鎧を黒いゴスロリ衣装に良い感じに合わせてある装備と、2メートルほどはありそうな槍。

姉と思ったらまさかの妹だったのはびっくり。

「最後に俺か。俺は、チェルニ兄上の弟で、フィリアの双子の兄。クリアネス王国第二王子、グランツ・クリアネスだ。2色の炎を操ることを得意としている。」

白と白金ベースの特攻服を身につけ、バスターソード。

で、チェルニちゃんの兄かと思ったらこっちはこっちで弟でびっくり。



「ところで、どうしてこんなところであんなことに?」

「チェルニちゃんを待つのが我慢出来なくてきちゃった♪」

てへっと茶目っ気たっぷりで素直に内面を暴露したシュテルさんは、すごく可愛かった。

正直3児の母とは全く思えない美貌である。

正直何も言わなければ、チェルニちゃんの姉ですと言っても十分通じると思う。(母親と気付いたのはその2人が母上とかお母様と言ってたからだし)

「仕事は当然かなり先まで終わらせているぞ?」

「そして、書類がこちらに転送されるための魔道具も所持してるので安心です♪」

「で、やってきたんだけど思った以上にたくさん獲物がやってきてね?倒しても倒しても出てくるからさすがに疲れちゃったのよ。さっきは助かったわ。」

「汚いおっさんが300人ほど5回ほどやってきて、始末した後で魔物の群れが500ずつ何回来ましたっけ?」

「確か、助けてもらったのを含むと7回だったな。おかげで売るモノが無駄に増えて荷物が増えてしまった。」

おいおい・・どんだけ大量に来たんだよ。

「そりゃあ、それだけ戦ってたら疲れますよね・・。それで無傷なのはさすがだと思います。」

「ありがとうね。」

「強さは我らが誇りだ。」

「強くなければ、助けることも生き抜くことも出来ないのよ。」

「確かに。」

「それにしても、兄上にもようやく専属従者が出来たのも目出度い。」

「え?いなかったの?第一王子なんだよね?」

「うむ。兄上は、気づくといなくなる故に常にそばで仕えることが可能な者が皆無だったのだ。」

マジで、野良猫扱いだったわけだ。

それに聞いていると、クリアネス王国の王家は身の回りのことは自分で対応するという暗黙のルールのようなモノがあるらしくその関係で余計に専属のメイドや執事などの従者は存在しなかったらしい。

そして、気づくといなくなるから、チェルニちゃんの捜索部隊が別で結成されてるくらいらしいし。(常にチェルニちゃんを探しているため、国全体の警戒や見回りも兼ねた部隊らしい)

それに関しては、リリィさんが頭を抱えてたよあのアホ猫とか言いながら。


ちなみに今更だけど、リリィさんも俺も普通に言葉遣いがアレだけど気にすんなと言われたからそうなってるだけだよ。

じゃないと、リリィさんのツッコミなんて不敬罪どんとこい状態だったしね。(むしろその度胸に感心されてたけど)


で、チェルニちゃんに関しては自己紹介は不要とのことで思う存分撫で回されてる。

記憶喪失に関しては悲しいらしいけど、とりあえず記憶喪失になる前とあまり変わらないらしいからあまり気にしてないらしい。


「だとしても・・レイ。お主のことに関しては、我が国としても何かしら対処する必要があるな。」

「え?そうなの?」

実は、グランツさんとフィリアさんの2名と俺は同い年だと判明した。

で、俺の作るデザートを2人ともお気に召してくれたと言うのと、チェルニちゃんの専属侍従となったこともあって仲良くなりたいとありがたいことに言ってもらったよ。

おかげで、正式な場でも呼び捨て&ため口で構わないて言ってもらったくらい。

「うむ。異世界召喚は、禁忌の魔法なのだ。」

「異世界から拉致する魔法だから?」

「それもあるけど、異なる世界から無理矢理拉致すると世界と世界を隔てる壁に穴を開けるようなモノなのよ。そうなると、ヘタすると世界同士がぶつかったりして大事故どころか大災害が発生してどちらの世界も死傷者が想像もつかない規模で出てしまうわ。」

「・・・ヘタしたら複数の大陸が滅ぶってことなんだね。」

「そういうことよ。レイに聞いた情報を元にある程度の場所はわかったから、大災害が起こる前に気づけただけでもすごくありがたいわ。正直人ごとじゃないもの。」


俺個人の問題ってわけでもないんだ。

それで、今が幸せで忘れてたけど、一緒に召喚された連中は何やってんだろ?


なんとなく気になるのはやけに俺に謝ってたり他の男連中がいない時にだけ、やたらと俺と会話してくるあの女性だよね。

中学を卒業する前からなんだよね、そういえば。

他の男連中には笑顔が少ないと言うかクール?なのに、俺の前だけ満面の笑顔だったのが、気になる。

まー、俺は俺でそんな人の名前を覚えてないんだけど、顔だけはなんとなく覚えてる。


名前どころか顔すらもまともに覚えてないんだよね。

俺の脳が必要ない情報と幼少期に認識しちゃったから。


さて、これからどうなるんだろうね。

目的であるチェルニちゃんの家族と合流は出来たわけだし。


まぁ、チェルニちゃん達とならどんな結果でも面白そうだから良いけどね。

挿絵(By みてみん)

左:秋麗

右:虹の花


2/18にやや大きめの植木鉢へ植え替えを行いました。

後、土も砂利多めの多肉用を使用し、虫対策のモノもばらまき。

後、それぞれ1本ずつ増殖用にバラしました。

少し寒かったらしく、虹の花の葉先がやや赤みを帯びたり緑が茶っぽくなったりしました。

秋麗は、水の量で葉の向きがやや上を向いたり下を向いたり・・微妙に葉先の色が茶っぽくなったような気はしますが、虹の花よりも違いが難しい・・。


聞いた話によると、葉っぱ1本(1枚?)ずつ、茎の一欠片ごとに植えるだけでもプラナリアの如く増えるらしい。

と言うことで、その2種で1本ずつバラバラにしたわけですが、その一部を多肉を育てる先生ポジションの知り合いに授業料としてそのバラバラにした一部をプレゼントしました。



増えて、元気に育てば良いなぁ。

また進捗があれば、報告します。

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