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放浪の木刀使い~記憶喪失は主に周囲の人が気にするらしい~  作者: ミコト
春の大陸へ(当事者はどうでもよさげ)
19/44

神獣が相棒になりました

--チェルニ--

神獣との戦いを終え、地獄に帰るかと思いきや、神様と思われる謎の女性の声と共に契約することになり、地獄に帰ることなくこのまま一緒に過ごすことになりました。








名前:チェルニ・クリアネス(二つ名:木刀の歌姫)

ランク:S★

バディ:白夜

獣魔:

シャル(猫っぽいナニカ)装備:ヘカテのタリスマン

シリウス(ドラグニルケルベロス)


性別:男の娘

年齢:20

種族:小半妖精

身分:クリアネス王国第一王子

職業:魔法侍

副業:歌手、作詞家、作曲家


属性:全耐性

体力:SS+

魔力:S+

攻撃:SS-

防御:A

俊敏:SSS+

練度:S+


攻撃1:【刀術】【木刀術】【足技】【飛刀】【二刀流】

攻撃2:【属性纏い】【衝撃波】【刀舞】【受け流しの極み】

特性1:【脚力強化】【魔力強化】【五感強化】【耐性強化】【打撃強化】【突貫強化】

特性2:【魔力譲渡】【疲労軽減】

補助1:【忍者】【勤勉】【調合】【舞踏】【メイド業】

補助2:【自己再生】【自力解毒】【両利き】【技巧】

自動1:【猫感知】【猫察知】【猫探知】【全魔法耐性】【絶倫(極)】【王の逆鱗】

自動2:【野生の勘】【虫の知らせ】【体験学習】【猫の目】



衣類:アルテミスのキトン、癒しのニーハイソックス、猫好きブーツ、純潔のキャミソール、純潔のストリングショーツ

武器:魔断の神木刀、神狼の忍刀

装飾:結婚指輪、神秘の髪紐、忍の口当て

 証:フォレスト王国フォロスト公爵家のコイン、フォレスト王国王家のコイン


加護

神々のお気に入り


称号1

天然ボケ(無自覚)、迷子(不治)、お気楽マイペース、性別迷子、童顔、猫は親友、一途な百合もどき

リリィ・フォロストの夫、フォレスト王国フォロスト公爵家令嬢の夫、神獣の相棒


称号2

愛され男の娘、救いの天使、義賊:殺戮猫キリングキャット、木彫りの黒猫教団教祖、野良猫殿下

神獣を救い者







攻撃技

【二刀流】

2つの武器を同時に操る際の練度が上がりやすくなる

剣ではなく刀だった場合、その練度は高まりやすくなる



武器

神狼の忍刀

シンプルで飾り気のないが頭部分に3つの頭の大神のシルエットが描かれており、やや赤く染まった黒銀の刃に黒に近いほどの深い紫色の鍔とグリップを持った40センチの忍刀で、見た目の10分の1以下の重さしかない。

決して折れず欠けない不壊の武器であり、神獣と、神々との繋がりを示す儀礼剣のようなもの。

切り裂いた相手の血を刃が吸い上げることでこの武器の所持者の失血した分だけ増血し、斬れば斬るほど切れ味が増す。

神々がシリウスとチェルニ・クリアネスとの思いの絆を評価して下賜した武器のため、それ以外の者が触れる直前どころか狙おうと企んだ段階でえげつない神罰が下り、実行した時点で2度目の神罰が一度目とは比べものにならない威力マシマシモードで下る。

※神からの伝言

地獄界の神獣との強い絆と、決して曲げない強い想いに評価してシリウスちゃんと契約させて地獄界からこっちの世界にシリウスちゃんを移籍させといたから。

木刀同様にたぶん神剣と言っても過言ではないからチェルニちゃん以外に触れないんだよー?

いつも悪人退治してくれる報酬だよ。

おまけとして、地獄界の獣の言葉をこっちの世界の人間の言葉に変更しておいたから言葉が理解出来るようになってるはずだよ。

これからも頑張ってね-。

追伸

リリィちゃんが、あのまま性欲に暴走したままだったら間違いなく上位クラスの中の最上位級の災厄レベルのサキュバスに進化してヤバかったよ?

エッチなことは結構だけど、暴走はしないようにね。






称号

神獣の相棒

神獣を相棒にしてしまった者に捧げられる称号

神獣と敵対しにくくする。


神獣を救い者

世界のトップに君臨する神獣を救った者へ捧げられる称号

自身の信念に対する思いが強ければ強いほど信頼されやすくする






ほほう。

詳細をみてみたけど、ステータスもだいぶ強くなったみたい。

いくつか数値が上がってる。

後、称号は今回の頑張りの部分が反映されたって感じだから僕的には言わずもがなって感じだからスルーしてっと。

この武器は、ホントに軽いし、扱いやすい。

何というか、凄くしっくりくるというか体に馴染む。

後、二刀流のスキルがいつの間にか増えてるし・・・練習でちょこちょこやってたけどそれがこの武器をもらった時にまとめて反映されたのかな?

効果はシンプルだけどすごく良いモノだと思う。

けど、僕とシリウス以外が持ったらヤバいことになるのはわかったからリリィさんとかセバスさんにも共有しておかないとね。

「で、何がどうなったって言うのよ。」

待ちきれませんって感じで僕を膝枕した状態でリリィさんが尋ねる。

僕はその体勢のままリリィさんのお顔をみようとするけど、おっきなお胸しか見えないので顔が見えません。

けど気にしない。


って言うか、ホントに僕は神様のお気に入りらしい。

手紙もどきをシレッともらったけど、状況がきちんと書いてあった。

後リリィさん・・ホントにヤバかったんじゃん。

エッチなことはするなとは言わないけど、反省して下さいとリリィさんに言ったらさすがに神様からの警告?に反省してた。


で、神様からの手紙(お告げ)を伝えたところキチンと理解してもらえた。

「と言うことで、改めてシリウスだ。これからよろしく頼む。」

「えぇ、よろしくお願いするわ。とりあえず、近くの町で獣魔としての登録をしないとならないわね。」

「む?契約は果たされたが?」

「こっちは、この生き物は敵じゃありませんってアピールするためのモノでそっちの契約とは別物なの。」

「ふむ・・そう言うモノなのか。人間とは面倒な生き物だ。」

「ホントね。と言うより、シリウスたちがやったような契約自体をせずに獣魔にすることが大半だから逆にシリウスたちが珍しいのよ。」

「ほう。」

「とりあえず、急がないけどいつまでもここにいる必要ないし進みましょうか。」

「そうですね。」

せっかくなのでシリウスの背中に僕が乗って、リベラの背中にリリィさんとセバスさんが乗っかる感じになった。

移動しながらリリィさんに尋ねる。

「僕たちってあれからどれだけ寝てたの?」

シリウスとの死闘の後、僕とシリウスはそのままバタンキューで気絶同様に寝てた。

で、目を覚ましてご飯とか体を洗ったり(近くに川があった)して落ち着いたところでさっきのやりとりだよ。

「シリウスは丸1日、チェルニはまるまる3日だったわ。」

「よく寝てたんだね。」

「ホントね・・。あまり無茶はして欲しくないけど、ほどほどにね。」

「はーい。」

「それにしてもチェルニ・・あなたって、激情状態になると自分のことを僕から私になるのね。」

「そうだった?」

気付いてなかったけどそうなの?

と、リリィさんがそんなことを僕に言ってくるのでセバスさんに視線を向けて尋ねるとコクリと頷かれた。

「先ほどシリウスと激闘を繰り広げている最中、私と名乗ってましたよ。」

「そうだったんだ・・」

「覚えてないの?」

「あのときは戦うことに全力で正直記憶が曖昧なんだよね。」

「うむ。故に、チェルニのあの叫びは魂の奥底にまで染みついた信念であり命題だと確信したのだ。」

「なるほど・・。ていうか、シリウスに聞きたかったんだけど。」

「む?」

「経緯は聞いてるから1500年以上生きてるのは知ってるけど、地獄的に・・と言うより神獣的にはそれって長いの?短いの?」

「そうだな・・。種族によってまちまち故なぁ。」

「そうなの?」

「うむ。フェニックスのような不死鳥やゴーストのような肉体を持たぬ存在であれば他者から害されない限りは永久的に生き、ネズミのような小型の動物型の場合は、長くとも100年少々だったりするのだ。」

「なるほど。じゃあ、ケルベロス・・と言うより狼?ドラゴン?的には?」

「我は扱いとしては狼になるが、長い方だな。平均は500~1000年と言うところだ。」

「そうなんだ・・。あれ?・・じゃあ、寿命があと数十年とかで切れちゃう?」

「それなんだが・・」

「どうしたのよ?」

「我は確かに地獄で1700年は生きた。」

「1500年じゃないの?」

「地獄の門番として補助を含め勤めていた年数が1500年、生きていた年数としては正しくは1762年なのだ。」

「そうだったんだ・・」

「それが、人間界へ存在が移籍されたことで、神の気まぐれか何かは知らぬが、あと2000年は生きれそうだ。元々我は2000年少々は生きる言われていたのだが、その寿命もリセットされたらしい。」

「それってありなの?」

「神の考えていることを知るわけがあるまい?」

「はぁ・・それもそうね。まぁ、チェルニがお気に入りらしいしサービスなんでしょうね。」

「で、あろうな。もしも神に出会えたのなら聞いてみるが良いであろう。」

「そうするわ。」

「あのとき聞こえた声のテンションの高さから推測すると凄くフレンドリーっぽい感じだよね。」

「確かに・・相当はしゃいでたわね。」

「うむ。無邪気な子供レベルだったな。」

すっごいわくわくしながら僕たちのことを楽しそうに見てて助言してる感がこれでもかと出てたもんね。

「まさしくそれだわ。って言うか、チェルニ・・あんたどんだけヤバい戦い方してるのよ!」

「ん?」

「可愛く首を傾げてるけど、あの戦い方は人間としては相当ヤバかったからね?」

「みてないからわかんな~い」

「可愛く言ってもダメ。と言うか、なんであんな速度で怪我が治るのよ。それに、途中腕がもげてたわよね?それも平然とくっつけてるし、くっついてるし治ってるし。」

「って言われてもねぇ?どれと戦ってるときから出来るようになったかは覚えてないけど、気付いたら出来るようになったんだよね。」

「はぁ・・・」

「チェルニ様のおっしゃることもわかりますね。」

「セバス?」

「スキルとは、鍛えてれば鍛えるほど。使えば使うほど成長します。そして、使い方次第でスキルは変化したり類似した別のスキルを入手したり出来ます。それは、各ステータスのバランスによってどういうスキルに変化するか、成長するか入手出来るかが更に変わってきたりします。

ですので、チェルニ様の場合は土壇場で何度も強制的に使用され続けたことと、肉体の自己治癒能力と言いますか修復能力・・まぁ、生きる生物が元々持っている力も並行して成長し、骨や筋肉、血管などもそれに合わせて変化し続けて行った結果、あのように異常な回復速度を持つようになったのでしょう。」

「なるほど・・つまりは、無茶をしすぎた挙げ句の果てってわけね。スキルにしろ、元々の生物としての特徴のどっちにしても。」

「そういうことになります。まぁ、あのクリアネス王国ですし、強くて頼りになるくらいにしか思いませんよ。」

「はぁ・・それもそうね。」

「どういうこと?」

「・・あまり言いたくはないけど、チェルニのその異常な回復速度は人間離れしてるの。それは、人によっては異常だと感じて差別したくなるのよ。」

「あぁ、僕がいじめか差別かよくない扱いされる可能性があるってことだね」

「えぇ。」

「それはわかったし、場合によってはそう言う連中は一通り始末するから良いけど、クリアネス王国なら大丈夫ってどういうこと?実力主義な国だからってこと?」

最悪、その国ごと滅ぼすから。

「それもあるけど、あの国はものすごくおおらかなのよ。」

「おおらかと言いますか、大抵のことは気にしない者たちが集まってるのですよ。」

「そうなの?」

「えぇ。実は現クリアネス王国国王陛下は、元々王族ではなく王族の血は一応引いている公爵家の次男だったのですが、ある日突然前陛下がそんな彼に後はよろしくと軽~く伝えてそのまま引き継いだそうです。」

「・・・」

「当時の王子様とかお姫様とかは?」

「いましたがどちらも引き継ぐ気はなかったらしくあっさり受け入れてやりたいことをやりたいようにやって国のために働きつつ日々を楽しんでるらしいですよ。」

「えぇ・・・」

「セバス・・それ私の初耳なんだけど。」

リリィさんのお顔が引きつってる。

「ちなみに、通常であれば多くの貴族たちからはいろんなクレームや後ろめたいやりとりが勃発するのですが、あの国に関してはあららーで終わります。実際それで終わりました。

国民に関しても、ふ~んで終わりです。」

「えぇ・・・。」

凄くおおざっぱで大抵のことは気にしない人たちが集まってるらしい。

過ごしやすそうで良いからまぁいいや。

「思ったが主よ。」

「ん?」

シリウスは僕のことをあるじと呼ぶことにしたらしい。

「お主の戦法から推測するに、本来は二刀流が得意なのではないか?」

「え?チェルニそうだったの?」

「しいて言うならそうかな?」

「しっくりきた武器がなかった故に二刀流ではなかったと推測しますが?」

セバスさんがそう尋ねてくるので素直に頷く。

「色々武器は見て回ったんだけどどれもしっくりこなくってね。で、この木刀で戦いながら二刀流がさびないようにあんな感じで戦ってたって言うのもあるけど、片腕がダメになったときにもう片腕ででも戦えないとダメでしょ?そう言う気持ちもあったんだよ。」

「なるほど。では、これでようやくチェルニ様は本来の戦闘スタイルになれたわけですね。」

「そうなるのかなぁ?・・記憶がないからなんとも言えないけど確かに二刀流で戦った方がしっくりくるんだよねぇ。」

「木刀が主流でサブでその刀か?」

「そんな感じかな。長さ的にも両方同じ長さだとやりにくくって。」

「そう考えると確かに木刀とその半分くらいの長さのその刀でちょうど良い感じかもしれないわね。」

「だね。」

何気にリリィさんは僕が木刀しか武器を扱わないことを心配してサブか緊急時用の武器を探してくれてたんだけどどれもしっくりこなかったのでお断りしてたところで今回のこれなので大変ありがたいらしくどこかうれしそう。

まぁ、防具に関しては僕の属性魔法の関係上、あっても防具の方がダメになって邪魔にしかならない可能性が高いし、お値段も無駄になる。

おまけに、ほんの少しでもこれ以上重ね着すると動きにくくなって戦闘に支障が出るし、重くなって動きが遅くなってもやっぱり支障が出るから今以上はどのみち無理なんだよね。

「そもそも、チェルニ・・あんた動き速すぎない?」

「そう?」

「リリィ様の言うことはわかります。歩法もあるでしょうし、身体強化関係などもあるでしょうけれど。」

歩法って、セバスさんが言ってるのは足運びとか脚さばきとか歩き方に走り方の総称みたいなモノだよ。

職業が変わったり装備によって適した走り方や歩き方は変わってくるものだから、色々と種類があるんだよ。

「うん。足運びと体重をそのまま移動速度に変換する技術は確かに使ってるよ。」

「そんな技術があるのね・・」

まぁ、気配の強弱をワザと付けることで相手に僕の動きを悟らせにくくさせてたりもするし、ミスディレクションとかまぁ、軽く言うと他にも色々と平行で使うことで僕が素早く動いたのに合わせて、目で追ったり気配で追ったり音で追ったりするといった部分を曖昧にさせてるのさ。

「後は、セバスさんが言うとおり身体強化を使ってたかな・・複数。」

「複数?」

身体強化にはいくつか種類があります。

初級編として魔力を全身を覆うようにして纏わせることで魔力量に比例して全体的に身体能力を上げる方法

次に中級として魔力を体内の血液の動きに合わせて体内から全身に行き渡せることで身体能力を上げる方法

どう違うかというと、初級編の方はやり方は簡単だけど言ってしまうとパワードスーツみたいな強制的に能力を上げるようなモノだから加減をミスすると一気に筋肉痛になります。

ヘタすればそれ以上に肉離れだの何だのと後が微妙に大変になる。

で、次の中級の方はイメージが難しいから習得は難しいけど習得してしまえば初級のように体に負担がかからない程度の強化が可能。

それだと初級より弱そうに聞こえるけど、これの凄いところはそれに追加して初級編の身体強化を重複して発動させることが出来るってこと。

それに、強化と一言で言っても制御出来る範囲を超えた強化だと逆に足枷にしかならないから制御出来る範囲にとどまる中級の方が扱いやすいというのもある。

初級は簡単に強く出来る代わりに制御出来ない範囲まで軽くなっちゃうから逆に実戦に使えるようにするようになるまで時間がかかったりします。


次に属性に特化した身体強化。

こっちは、自身の扱える属性によって出来る出来ないが別れてくるからさっき説明した2つは誰でも出来る代わりにこっちは出来る人と出来ない人がいる。

けど、属性を帯びることでさっきの方法よりも威力が段違いに高いし、負担もさっきのより少ない。

炎属性だと筋肉を強化させることで瞬発力を上げることが出来るから一歩で一気に駆け寄ったり一撃の威力を高めたりすることが出来る、場合によっては空を飛ぶ・・と言うよりジェット機のようにぶっ飛ぶことだって出来ちゃう(つまりはまっすぐ限定)。

風属性だと体を軽くしてアクロバティックな動きが出来るし、音を消すことだって出来ちゃうし、やり方次第では空だって飛べちゃう。

雷属性だと神経や脳の強化をすることで、簡単に言えば目が良くなるからどんな動きも見えるようになるし、扱いが難しい代わりにどの属性よりも圧倒的な速度を雷を全身に行き渡せることで体を動かすという無意識に行っている命令の発動速度を高めて凄く速く行動が出来る。

つまりはよーいドンの後に動くと言う部分だったり、相手が攻撃してきたら無意識的行動で対処するではなく、見てから次どうするか考えてやろうとした方法を急遽変更したりと言ったことが出来ちゃう。

水属性は、水の上だって平気でウロウロ出来るし、なめらかな動きが出来るから細かい身体的テクニックを習得しやすいから主に身体的技術の補助という認識が強いと思う。

土属性は、とにかく防御力というか頑丈さを高めることに特化してるからスピードは身体能力便りになる代わりに防御に特化してる。


光や闇に関しては、一説では複数の属性が混ざることで完成した属性と言われているので混ざった属性それぞれの強みを言ってしまうといいとこ取りしてると言われてるからさっきの5属性より圧倒的に強いよ。


光は、雷と炎

闇は、水(氷も含むよ)、風

そして、光は精神的な癒しを、闇は精神的な攻撃も同時に帯びているから軽く言うと3種類って感じかな。

あ、水は氷にも変化するから氷属性は水属性の一種とカウントされるよ。


で、なんとなく気付いたと思うけど、僕は纏わせるだけとは言え、複数の属性持ちだからそれぞれの強みを同時並行で発動させることが出来る。

一応言うと、属性は1人に1つがほとんどだから僕みたいに遠距離攻撃に転用出来ないということを除いても複数の属性を扱えるのはかなり珍しいんだってさ。

「だから、あんなに速く動けるのに加えて、その小柄で細くてちっちゃいおててでえげつない攻撃力を発揮してるわけね。」

おててって・・子供扱いしないで欲しい。

「うむ。確かに主の攻撃は速く、そして小柄故に軽いかと思いきや想像以上に重く鋭かった故に驚いた。」

「素の身体能力は見た目程度しか出せないから魔力と技術頼りだけどね。」

「武術などのような技術は元々護身術の延長戦という役割を果たしているのでそれでいいと思いますよ。」

「そう考えるとチェルニは、刀を使った肉弾戦タイプに思われガチだけど、接近戦特化の魔法使いと言った方が正しいわね。」

「そう言う認識になりますね。そうするとチェルニ様の種族を考えると相性は抜群とも言えます。」

僕は、魔力の回復速度が速いんだよ。

「おまけに、属性魔法の影響で防御面は折り紙付きだし、攻撃されれば勝手に治るし、防御は更に強まる・・鉄板の組み合わせね。」

「敵からしたら恐怖の何物でもないですね。素早さ特化の相手は大抵防御が弱いと言うのが定則ですがそれを思い切り無視してるわけですからね。」

「高性能な全身鎧を身につけた人が切れ味の良い武器を持って高速移動してるようなモノだから相手からしたら絶対に怖いわね。」

「でも遠距離系がほとんどダメだよ?」

「でも斬撃とか飛ばせるじゃないのよ。」

アレは、どっちかというと技術面の延長戦みたいなモノです。

「それでも飛距離に限度あるし。」

技術力と腕力だよりなところがあるからね。

「それを言うとそうだけど、チェルニなら相手が魔力切れになるまで躱すか切り捨てるか出来るでしょ?」

「まぁ、体力もそれなりにあるし体力を節約する技術も知ってるから出来るけど。」

「ほら、問題ないじゃないのよ。魔力回復系の回復役を使ったとしても飲める量には限度があるし。」

主にドリンクタイプしかないけど、飲めるかどうかは本人の胃袋次第です。

なので、人によっては無理に飲み続けた挙げ句、戦闘中にお漏r・・・コホン、惨事になる事があります。(特に女性からは戦闘よりも恐怖だと有名です)

故に、大食いという訓練を一部ではやってるらしく、場所によってはやり過ぎておでb・・・ぽっちゃりさんというか大柄になっちゃったりする人もいるから魔法使い=横に常に成長期な人と勘違いしてる人も実は結構いたりします。

なので、リリィさんみたいに腰にくびれがあるほどのほっそりした人が魔法使い(つまりは遠距離タイプってことね)だと知って驚く人がチラホラいたりするんだよ。

まぁ、魔力量が多い人なんだなぁとか前衛が優秀だから問題ないのかぁとか思われるパターンはそういう風に勘違いしてる人は大抵そう思ってる人は半数はいるよ。

僕には到底無理なことだね。

子供以上に量を食べれないし


まぁ、その分僕は寝てることが多かったりするけど。

あまり話してないけど、実は移動中、ちょこちょこお昼寝してるんだよ。

なんか、種族的なモノなのかわからないけど、食事量が少ない代わりに寝てる時間が多かったりするんだ。

そういうところも猫っぽいとか言われるんだけど気にしない。

ちなみに、そんな僕をリリィさんがうれしそうに愛でてるから余計に僕はリリィさんの妹ポジションに思われることが多い原因の一つだよ。


お昼寝も定期的に入れないと眠気が酷くって。

特に激しく動き回った後とかだと余計に眠くなる。

それもあって、シャルと歩いてウロウロしてた時は定期的にお昼寝してることもあって余計に移動はのんびりしてたんだけどね。

まぁ、そのせいでリリィさんも移動中の馬代わりを用意しようって言ってたんだけど。

急がないなら正直馬はいらないけど、僕が途中寝ることは確定してるからって言うのもある。

ってところで、馬代わりのリベラ登場。

んで、追加してシリウスも登場。

って感じで、安全面も移動の足も準備万端って感じです。


それに、シリウスの登場は正直ありがたいんだよね。

なにせ、実力はあったとしても僕とリリィさんとセバスさんにシャルにリベラって全員見た目に迫力とかがないから見た目で舐めて近づいてくるアホが多いんだよ。

そこでシリウスがいると軽く威圧するか睨むだけで近寄ってこないから余計な時間を省かなくて済むってわけです。

まぁ、シリウスが仲間になってからは誰とも遭遇してないからそう言う予定って感じだけど。(その予定は外れないと確信はしてるけどね)



「チェルニって、纏いのスペシャリストだったのね。」

「そう?」

「そうよ。全身に纏わせるどころか無駄な部分を省いて改良してたのに加えて、何種類も同時に纏わせてたじゃない。」

「それに、纏う場所に合わせてそれぞれの属性の割合を変えてませんでしたか?」

「セバス・・そうだったの?」

「えぇ、そういう風に感じました。」

「よく気付いたね?」

「ほとんど勘ですよ。」

「器用なことをするわねぇ。」

「僕の魔法自体が元々纏わせることに特化してるから実戦を想定すると魔力量を節約した方が良いでしょ?」

「まぁ、例えどれだけ自分の魔力量が多かったとしても消費は少ないに越したことはないわね。」

「それに、魔力が枯渇すると軽く言って体調不良になりますし、場合によっては気絶することも珍しくないのでその方が良いですね。」

「そんな中でただ全身の必要なところを纏わせただけじゃ満足出来なくて何度か繰り返していく内にどこの部分にはどの属性だけの方が戦闘が楽って気付いて色々試行錯誤したんだよ。」

「なるほど。」

「まぁ、あちこち彷徨いてたからいろんな魔法を纏った魔物と戦ってたこともあってそう言う魔物の特徴からどういう属性はどこに纏った方が適してるとか知ったって言うのもあるかな。」

「なるほど。実戦での経験でもあったのですね。」

「本の中だけでは知ることの出来ない生の情報ってやつね。」

「そんな感じかな。」


さて、次はどんな町があるかな?

と言うより、春の大陸のどの辺りにクリアネス王国ってあるんだろ?

あまり興味がなくて春の大陸にあるとしか知らないんだよねぇ。

なんか、横から自分の故郷くらいしっかり調べとけってツッコミマスターの嘆きが聞こえるけど気のせいだよね気のせい。

うんうん。

「聞き流すなぁぁ!!」

今年もお世話になりました。

来年もよろしくお願いいたします。

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