予想外な状況で想定外な人物
船の中を見て回って判明したこと。
それは、僕が過去にあちこちで腐った連中やヤバい魔物とかを潰して回ったことで助かった人たちがいつの間にか殺戮猫のファン・・いや崇拝者、もしくは狂信者にジョブチェンジしてたこと。
そして、そんな人たちの大半がなぜかこのお船の中のお店に勤めてた。
おまけに僕が男だと見抜く人たちがなぜか固まっていて、そのまま流れるように僕が殺戮猫だとバレてしまった。
まぁ、素直な人たちだったから内緒ね?って言ったら即答で頷いてくれたから良いけど、僕がクリアネス王国第一王子らしい(ステータスに乗ってても自覚ない)というのは広まるようだ。
で、とりあえずレストランにやってきました。
お弁当とかお菓子とか色々と食べ物をもらってるけどどんなモノがあるか楽しみだからとりあえず今日はレストランで、船に乗ってる間で全種類を制覇しようと言うことになったわけです。
「チェルニ様!ようこそいらしてくださいました!何をご用意いたしましょうか!」
と、超ご機嫌なわんこの尻尾が生えている幻視が見えるほどうれしそうにそう言い出したのはこのお船のレストランの料理長さんです。
リリィさんも同じ幻視が見えてるらしく、目をこすりつつも料理長さんのお尻部分をチラチラ見てる。
ちなみに、40歳ほどの中々に良い筋肉のおじさまです。
この人も、僕が殺戮猫として活動してたときに助けられた人たちの1部である。(崇拝者2号で、1号は言わずもがな宝石店のお姉さんである)
「どうも。一通りの種類を分割して楽しみたいと思ってるのですが。」
「そういうことですね。お任せ下さい。組み合わせはこちらでいたしましょうか?」
「そうですね。お任せしても?」
「はっ!」
騎士のような返答をした料理長は足取り軽く厨房へ行ってしまう。
席は、どこでも好きなとこにどうぞと言われてるのでなんとなく窓際へ。
「すっかりチェルニの崇拝者ね。」
「うん・・悪い人じゃないし鬱陶しくもないから問題なしと言うことで。」
「それもそうね。料理の腕前、楽しみだわ。」
リリィさんは公爵家のご令嬢と言うこともあっていろんな料理を食べてるので舌は肥えているのである。
おまけにリリィさん御両親どころかそれぞれの御両親と言ってしまえば先祖代々食べることが好きな人たちが集まってるので暇があればあちこちで食べ歩き(正しくは旅行)したり、ギルドを経由して依頼で料理の腕前に自信のある人たちに料理を作ってもらいに屋敷に来てもらったりとしてるのである。
そのため、あのお屋敷に勤めてる料理人さんたちはそういった経緯があるので実はかなり幅広い種類の料理が作れる腕前なのである。
そんな僕はその人たちにみっちりと教わっているのとレシピも色々教わったりしてるのでいろんな種類のを作れるんです。
そして、10分ほどリリィさんとおしゃべりしてたら料理がやってきた。
「お待たせいたしました!足りなければ言ってください!では!」
大変楽しそうで何よりである。
ちなみに、料理を持ってきたのは料理長である。
他の人たちも一緒に持ってきてくれてるけど、全員料理長に苦笑いを浮かべてる状態。
その料理長は、僕の崇拝者としてすっかりレストラン関係者たち全員に知れ渡ってるし、趣味は料理を作ることなので趣味?が僕相手と言うこともあってテンションが壊れ気味になってる。
「さすが船の上ってところかしら。」
「海鮮系がメインだね。」
いただきますとシャルとリベラもどちらも雑食のため、僕たちと同じモノを専用のお皿に入れてもらって別で準備してもらってるよ。
「おいしいわね。」
「うん。凄く丁寧に処理されてるし、素材の味を活かす感じになってる。」
「調味料で味を潰すようなやり方じゃないのは良いわね。」
「僕は、味が濃いものって苦手で、こういう感じの味付けが好きなんだけど、リリィさんは?」
「私も似たようなモノね。元々スパイスをたくさん使う料理とかは別だけど、調味料とかで味を潰すようなタイプは私も苦手だわ。だってそう言うのって、調味料で自分の料理の腕をごまかしてるように感じない?」
「わかる。僕の場合は、味覚とかの感覚が人よりも鋭いというか神経質というか・・」
「あぁ・・味が濃いと言うより刺激の強いタイプは人よりも強く感じちゃうのね。」
「うん。レモンの酸っぱさとか、唐辛子の辛さとかそういうのはそう言うモノだって知ってるから良いんだけど、調味料で味を潰すようなのだったり無理矢理スパイスで味を強めたりされると作った人の想定外にいろんな味や匂いが口の中で混ざって具合が悪くなっちゃうんだよねぇ。」
「本来ならスパイス同士・・もしくは調味料同士で調和させるか中和させるはずが味覚とかが鋭いせいで、口の中で喧嘩しちゃうのね。」
「うん。」
「にゃう」
「がう」
シャルとリベラも僕と考えが同じらしく高評価のようだ。
ちなみに料理長は、影から僕たちをみていて、そんな僕たちの評価に笑顔でガッツポーズをとってるけど、見なかったことにしてあげる。
「だとしても、あなた・・かなり小食よね。」
見た目の平均も食べてないと言われる。
「何でかわかんないけど、たくさん入らないんだよね。お腹もどれだけ動いてても空きにくいし。」
スタミナ系みたいな胃に重たいタイプだと子供サイズでも残しちゃうときがあるくらい。
ヘルシー系だと子供サイズでぎりぎり・・・いけるくらい?
なので、大抵はシャルと分けて食べてちょうど良いと言う感じです。
「もしかしたら種族の特性として魔力回復が他人より早いからその関係で引っ張られてるのかもね。」
妖精と呼ばれる種族は、主に善人が集まる場所にしか現れず、とどまる土地は豊かで穏やかなところ限定だ。
そのため、妖精が住み着く人もしくは場所イコール良いところという認識になる。
ちなみに、似たようなポジションにいる精霊と呼ばれる種族だが、そっちは妖精がそう言う場所に集まるなら、そう言う場所を作るポジションの種族です。
で、どっちも共通しているのは食べるという行動をほとんど必要しておらず、2~3日に軽く1~2口食べれば十分満腹になってしまうほどで、周囲に漂う魔力を吸収することでその数口の食事すら必要では無くなる。
つまりは、人が食べ物を取り込んで生きているのに対して妖精や精霊は魔力を取り込んで生きているという感じ。
え?
人も魔力を持ってるダロって?
そっちに関しては、魔力がつきたとしても死ぬわけじゃないし、なければ生きていけないと言うわけでもない。
一方妖精や精霊からすると魔力が尽きるというのは死と似たような扱いなんです。
死にはしないモノの、魔力が回復したとしても数年単位で仮死状態が続くし、魔力が回復しなければもっと長い間仮死状態が続くのでかなり大変。
「妖精って食べる必要がほとんどなかったりするから人としての特性が少ないからってこと?」
「可能性はあるでしょ?詳しくはわからないけど。」
「うん、そうかも。」
ちなみに料理長は、僕が小食だと言うことを風の噂からなのか聞きつけてたらしく、僕が余らせないように少なめで、種類は多めに作ってくれてたりする。
そして、僕が知らないことだけど殺戮猫教っぽい集まりは既に存在しており、僕に関する情報はそのメンバーない全員に周知されており、その関係で小食だと知ってたりする。
「にしても、ここのレストランは面白いわね。」
「そうなの?」
「えぇ。良くあるレストランは朝と昼と晩でメニューが変わるのよ。」
「朝はあっさりとか夕方はガッツリとか?」
「そうよ。けどここは、どの時間帯でもメニューは変わらない代わりに自分たちで好きな組み合わせで頼めるのよ。」
ほらと指差された方にあったメニュー表を見てみると、
パンやライス、スープにメインメニューなどのフルコースに選ばれるそれぞれの項目ごとにメニューがいくつかあるようだ。
しかも、フルコースだから1項目ごとに1つは必ず選ばないとダメなどもないし、量もある程度調整出来るようなので自分で自分のフルコースを決めるような感じのようだ。
おまけに、それらのメニューの1つ1つの味付けを頼めば多少アレンジしてもらうことだって可能らしい。
「これなら、自分で自分が好きな組み合わせを作れるから面白いね。」
「えぇ、私も正直初めてだわ。」
お値段は、朝昼晩の3食分はチケット代に含まれているが、それ以外の時間でプラスで何か食べたいときは別料金で頼むことも出来るみたい。
で、その際のお値段は一般的な大衆食堂とあまり変わらないくらいなので豪華客船の中だと考えるとかなり安めだと思う。
それでこの味だからすごく良いお店だと思う。
それと、僕が普段食べる量は実は子供用の量をシャルと分け合ってちょうど良いという感じだったりする。
シャルもそのくらいしか食べないんだよね。
一方、リリィさんは一般的な女性成人レベルは食べていて、リベラは成人男性の5人分くらいで体格的には控えめ?だけど、その分魔力を食べてるから、手元に有り余ってる魔石を食べてたり僕とリリィさんが魔力を上げたりしてる。
そういうのもあるから魔石は一定量(かなり余裕を持たせてる)は手元に残して余剰分はお金が必要なら売るって感じにしてる。
そして食べ終わった後、料理長が凄く恐縮したような感じでおそるおそる僕に尋ねてきた。
「チェルニ様・・大変恐れ入りますが・・サインください!!」
あぁ・・ガチのファンだったんだ。
と言うより崇拝者確定だね。
「じゃあ、サイン代わりにこれ上げます。」
僕は大量に作ってた楽譜と歌詞を3つ分あげる。
セバスさんに売ることになってても一部は僕の判断で渡して良いって言われてるし、この人は悪用することはないってわかるから。
紙の端っこには、僕のサインも入ってるしね。
うねうねしゅしゅしゅって感じのサインってこんな感じ!ってやつ。
「これは・・歌・・・ですか?」
「趣味で描いてるんです。サインも一緒に入ってるので。」
「よ、よろしいのですか?」
「えぇ。いつかその曲を聴いて感想をいただけるとうれしいです。」
「はい!必ず!必ず!!」
その際の窓口をリリィさん家にしておいて去りました。
その際の料理長さんはうれし涙を流しながら幸せ絶頂という感じでした。
音楽を奏でることが出来なかったとしてもいつか、誰か奏でることが出来る人に頼んで弾いてもらい、感じた感想を聞ければそれで良かった。
渡した曲もいっぱい書いた中であの料理長さんにぴったりというイメージだったモノをチョイスしたから。
ちなみにあの料理長は後ほど、手持ちの貯金を大盤振る舞いして優秀な腕前の音楽家へ依頼して渡した歌を弾いて、歌ってもらい、それを録音の魔道具に録音(数個分に複製して)して毎日必ず聞く習慣が出来、素直に感じた感想をフォロスト家へ手紙を送ったそうな。
「あれほど喜ばれると作詞家、作曲家としてはうれしいかしら?」
「そうだね。セバスさんたちも喜んでくれたけどそれとは違う純粋にあんなに喜んでもらえるとさすがに照れちゃうな。でも、うれしかった。」
「確かにあそこまで喜ばれると自分のことじゃなくても横で見てても照れるわね。」
「じゃあ、次劇場に行こう?」
「何かやってるのかしら?」
「さぁ?なかったら僕が歌うよ。演奏はないけど」
「良いわね。」
ちなみに、僕は気付いてなかったけれどこんな称号がこのとき追加されていたりする。
称号
木彫りの黒猫教団教祖
木彫りの黒猫教団とは、殺戮猫を崇める善なる心を持つモノたちの集団であり、目的は殺戮猫関連で偽るモノたちの排除と会員同士での情報共有&情報収集であり、無関係者からすると非常に無害な存在
教祖が目立つのを嫌うため、バレそうでバレない名称を考えた結果がこれである。
ただし、全会員はバレても全く問題ないどころかバッチコイと思ってる。
つまりは、既に教祖になっていたわけだが、今時点では気付かれてない。
そして、称号として表示された時点で既に手遅れという意味でもある。
二つ名と同じく、称号欄もどこかしらにステータス上に表示されると言うことは、多くの人たちにそういう風に認識されたという意味であり、撤回しようとしても既に手遅れという意味でもある。
要するに、ステータスに表示された時点で非公式会員だったものは強制的に公式会員となったようなモノである。
そのため、チェルニがこの称号に気付いたとき手遅れであることをわかったが故に乾いた笑いしか出なかったとリリィは後に語る。
「でもなぁ・・」
劇場にやってきました。
劇を使うような人たちは人っ子1人いないのでちょっとした大広間でしかない空間なので、好きに大声出してくださいという感じの空間でしかない。
なので、好きに歌って問題な品空間です。
まぁ、手が空いてたりする人が僕の歌を聞きにやってきたりするけど気にしない。
「どうしたのよ?」
「確かに歌えるし、伴奏もある程度は出来るけど僕は素人に毛が生えた程度だから歌いながらは精度が下がっちゃうし。」
僕が言いたいことを察したらしいリリィさんが呟く。
「あぁ・・私も出来るのはピアノとヴァイオリン、キーボードくらいだから、セバスみたいにギターにベースとかは出来ないからねぇ。」
「僕の声の範囲的にもセバスさんの声って凄い魅力的だから。」
「あぁ・・私は結構高い声出せるから女性側の頂点部分って感じだけど、セバスの声はまさしく男側の頂点に立つ超低音ボイスだものね。アレは確かに凄かったわ。」
「どうしても歌を作ると聞いて確認しないとピンとこないところもあるから・・」
「で、歌おうとしたやつがそう言うタイプかギターとかがないと難しい感じ?」
「出来なくはないけど、歌っててしっくりこない部分もかなり出ると思う・・。」
「なるほどねぇ」
「いかがなさいましたか?」
「いえね?ちょうどセバスの声とギターが欲しいって話してたのよ。」
「では、ちょうど良いので私が対応いたしましょうか?」
「そうね、お願いしても良いかし・・・・・・・・・・ら?」
あまりにナチュラルに会話に割り込まれて話をするモノだから僕とリリィさん以外のとある人物とリリィさんが普通に話してて最後辺りでようやく我に返ってフリーズ。
そして、ギギギ・・って感じでリリィさんが隣を見るとセバスさんがいた。
白のドレスシャツに黒のストレートパンツに黒のベストに黒いシンプルな革靴
そして、蝶ネクタイとかネクタイを着けずに胸元のボタンを軽く開けているというラフでありつつもピシッとしたまさしく執事がいた。
装備的には、その下に胸当て代わりの装備と篭手代わりのを装備してはいるらしい。
整えられた銀髪に銀の瞳で、纏う落ち着いた雰囲気はまさしくロマンスグレー
「何でこんなところにいるのよ!!」
思わずといった感じでリリィさんがついに突っ込んだ。
「実は、フォロスト家を退職いたしまして。」
「辞めたの!?」
「正しくは、執事長を次の世代へ引き継いだのですよ。」
「それで、残りの余生を僕たちと過ごしたい的な?」
「そんな感じですね。ご迷惑でなければご一緒しても?護衛も家事洗濯も現役バリバリですよ。」
確かに、年齢的な衰えとかを全く感じさせない力強い生命力を感じる。
なのに、若い世代に引き継いで辞めてきたんだからたぶん、体がたっぷり動く間に楽しいことやっちまおうとかそんな感じがする。
「どうやってここまで来たのよ!」
「少々知り合いと交渉して。」
「セバスさんの獣魔だって聞いてたあのサイとアルマジロと馬が混ざった生き物は?」
かなりおっきかったからいたら目立つと思うしシャルも僕もそれらしき気配を感じない。
「彼は、あまり長期間の行動や住処を変えることを好みません。それに、長年フォロスト家にお仕えしていたためか、ユリウス様と意気投合してしまい、今回を気に獣魔契約を引き渡したのですよ。」
ユリウスさんって言うのは、リリィパパさんだよ。
「・・・良かったんです?」
「えぇ。別れの挨拶は済ませてきましたし、互いに明るい未来に向かった結果ですので互いに互いを褒めあったようなモノです。」
良い方向に向いてるならいいや。
「僕は大歓迎だよ?リリィさんは?」
「・・・ツッコミどころはあるけど歓迎するわ。」
「よろしくお願いいたします。演奏も当時の装備を持ってきましたのでギターはありますよ。調整すればベースに近い音は出せるのである程度のカバーも可能です。」
「おぉ。さすがですね。」
「チェルニ様。私には敬語は不要ですよ。」
「良いの?」
「えぇ。失礼ながら、孫を相手しているような気分にしかならないので。」
「わかった。でもセバスさんは敬語なんだ?」
「こちらは職業病ですね。長年敬語を使ってきた影響でため口が消失してしまいまして。」
「なるほど。あ、僕たちのステータス見せるからセバスさんのステータスがみたい。」
「構いませんよ。」
名前:セバス・ルシャリオ
ランク:A
性別:♂
年齢:61
種族:ハーフエルフ
職業:超人執事
副業:刺繍屋、縫製工
属性:収納
体力:A-
魔力:B-
攻撃:A+
防御:B+
俊敏:C-
練度:S+
攻撃1:【弓術】【短剣】【ナイフ】【異次元収納】【精密投擲】【精密射撃】
特性1:【魔力強化】【五感強化】【腕力強化】【脚力強化】
補助1:【気配操作】【勤勉】【両利き】【技巧】【調合】【舞踏】【執事業】【執事のポケット】【収納術】【脳内図書館】
自動1:【感知】【察知】【探知】【野生の勘】【虫の知らせ】【夜目】【荷物軽減】【鮮度維持】
衣類:戦闘用執事服セット
武器:白夜の大弓、投擲ナイフ&短剣
装飾:浄化のハンカチーフ、魔のギター
証:フォレスト王国フォロスト公爵家のコイン
称号
真の執事、無名のストリートライバー
種族
ハーフエルフ
魔法の扱いから自然と共に大変長生きする美形が多い種族であるエルフの血を半分引き継いでいる。
ハーフエルフの特徴は、見た目はタダの人間だがそれ以外のエルフの特性を持つ。
弓矢の熟練値と、自然に溶け込む技術が上がりやすい。
職業:超人執事
その名の通り、主のために動き、存在自体も自身の内心も悟らせず主の内心を見抜いて先回りしてスマートに行動出来る。
それらの執事として必要な技術全般の熟練値が上がりやすく、見た目が細身なまま身体能力が高いことが特徴。
属性:
収納
様々なワザや魔法で収納することが出来る。
攻撃1:
【弓術】
弓を使った物理攻撃
努力次第で熟練度は上がり、弓も破損しにくくなり、命中率が上がる。
【短剣】
短剣を使った物理攻撃
努力次第で熟練度は上がり、短剣も破損しにくくなる
【ナイフ】
ナイフを使った物理攻撃
努力次第で熟練度は上がり、ナイフも破損しにくくなる
【異次元収納】
どこからともなくどこかの空間へ自身の荷物なら何でも制限なく重さを感じさせること鳴く仕舞うことが出来る。
鮮度は、そこら辺に放り出しているときと比べると5倍くらいは長持ちする
【精密投擲】
モノを投げる際に対象への命中率が大きく向上する。
身体能力と相手を狙う冷静さと目の良さに威力は依存する。
【精密射撃】
狙い撃つことに関して熟練度が非常に上がりやすくなる
特性1:
【魔力強化】
魔力を使用した様々な技術を強化することが出来る。
魔力量や、消費魔力を鍛錬次第で鍛えられやすくなる。
【五感強化】
5つの感覚(嗅覚、味覚、視覚、触覚、聴覚)を魔力を込めることで強化できる。
様々な方法で使用すればするほど鍛えられる。
【腕力強化】
腕を魔力を込めることで強化することが出来る。
魔力を込めずとも日々の鍛錬で他の部位よりも鍛えられやすくなる。
【脚力強化】
足腰を魔力を込めることで強化することが出来る。
魔力を込めずとも日々の鍛錬で他の部位よりも鍛えられやすくなる。
補助1:
【気配操作】
自身の気配を薄くすることも濃くすることで威圧として放つことも可能
【勤勉】
勉学から家事洗濯などの生活スキル、戦闘技術、職業スキルを自身なりに習得しやすくする技術
努力次第で習得速度や熟練度は上がりやすくなる
【両利き】
右利きでも左利きでもないため、左右どちらの腕でも同じだけの技術を発揮することが出来る
【技巧】
様々な技術を習得し、熟練度を上げやすくする。
【調合】
素材を使用してお薬などを作成出来る
品質は丁寧さと知識に比例する
【舞踏】
様々な踊りが上手になりやすい。
努力次第で様々なことに関する動きに優雅さと色気が増す
【執事業】
にかかわることが一通り出来る。
それはまさに万能執事
技術の向上に比例して気配を他人に悟らせないようにしたり相手の考えていることを見抜きやすくなる
【執事のポケット】
ポケットに入る大きさであれば10倍は1つのポケットに収納することが出来る
【収納術】
大抵のモノであればコンパクトにしまうことが出来る。
当然仕舞った荷物が破損したり型崩れする心配は無用。
【脳内図書館】
今まで経験したことや見聞きしたこと、本で一度でも目を通したことがあった内容は全て忘れずに記憶することが出来る。
それらの情報があった状態でわずかな噂話があった場合、その真偽は自動的にここに保管された記憶と照合し、真偽を判断させることが出来る。(正確性は非常に高い)
自動1:
【感知】
自身の周囲の状況を感知する。
【察知】
自身の周囲の状況を察知する。
【探知】
自身の周囲の状況を探知する。
【野生の勘】
いわゆる第六感
なんとなく思いついたことをおろそかにしてはいけません。
【虫の知らせ】
自身と自身の大切な者たちに対する危険なことをなんとなく気づくことが出来る。
なんとなく思ったことをおろそかにしてはいけません。
【夜目】
どんな暗闇でもよく見えるようになる。
【荷物軽減】
様々な方法で収納した荷物の重さを感じさせないようにすることが出来る。
【鮮度維持】
自身のありとあらゆる荷物の鮮度を5倍は長持ちさせる。
※重複可能であり、下処理した場合は追加で2倍は長持ちする。
戦闘用執事服セット
・白の魔防ドレスシャツ
・鎖帷子
・黒の防刃ベスト
・黒の防刃ストレートパンツ
・黒の戦闘用脛当て兼用革靴
・執事服用魔防&防刃長手袋(黒)
それぞれの装備がそれぞれ、魔法や物理攻撃を軽減させる。
サイズはいつもぴったり。
白夜の大弓
白銀7割にそれとなくマーブルに黒銀が3割混ざった見た目をした成人男性ほどのサイズの弓
弓に魔力を注ぐことで矢と弦を生み出し、自動でセットしてくれる。
込めた魔力量に比例して飛距離と威力が伸びやすくなる。
この弓を使用している最中限定で視力が倍化する。
浄化のハンカチーフ
白いシンプルなハンカチーフだが、浄化の魔法が込められているため擦るだけで大抵の汚れや呪いは消せる
なんか色々凄い。
それと、僕と同じで半分人じゃなかった。
エルフは普通耳が長く、先が尖っているのが特徴で、美男美女がほとんど。
一方ハーフエルフは、エルフの特徴と人の特徴をそれぞれ引き継ぐことになるから、見た目がエルフに似るか人に似るか・・つまりは、耳が長くなるか否かはだいぶばらつきがあるらしい。
けど、寿命だったり弓の扱いだったり自然に溶け込むことで他者に存在を悟らせないようにすると言ったエルフの特性はきちんと引き継ぐらしいのであくまでも見た目だけ個体によってばらつきがあるんだそうな。
なので、セバスさんは見た目は人の方に似たってことなんだって。
それと、確かに凄く美形だよね。
渋さ?というか大人の落ち着いた感じとかがロマンスグレーって感じの僕が男の人と言えばこんなの!ってイメージしてるまさに理想型。
僕にとっては、ガチムチタイプじゃなくてセバスさんみたいなクール?というか落ち着いた大人!って感じが男の人の理想型だと思ってるわけですよ。
それと、セバスさん副業でお洋服作ったり刺繍したりしてたんだ・・。
後であちこちで無駄に大量にもらったタオルの軍勢(生地の厚さとか色とかも全部バラバラ)をお洋服とかに転用出来そうなのはしてもらおうかな。
「攻撃関係は、弓矢の遠距離とナイフとかの投擲での牽制って感じ?」
「そうですね。後は、ご覧の通り荷物管理になります。」
「てことは、私生活方面とかはだいぶ任せちゃっても大丈夫な感じ?」
「そうですね。執事ですので家事全般も野営関係なども全く問題ありません。お任せ下さい。」
「じゃあ、私が魔法の遠距離、セバスが弓と投擲による物理的な遠距離、でチェルニが前戦で接近戦って感じになるわけね。」
「チームプレイ用で練習とかしなくちゃね。連携とか色々」
「そうね。それはしておいた方が良いわ。まぁ、色々と伝説を残してるチェルニなわけだし、気楽に数をこなしていけば自然となんとかなるわよ。」
「だね。」
「そうですね、殺戮猫様」
「セバス知ってたの!?」
「えぇ、軽い噂話程度でしたがこれまでチェルニ様が倒したらしい大物や犯罪者連中をしていた関係で偶然。それと、大変珍しいお方が仲間になっているようですね。」
「えぇ、縁があってね。」
リベラを微笑ましげに眺めてる。
と言うか、僕のこと知ってたんだね。
「まぁ、とりあえずこれからもよろしくね。」
「こちらこそよろしくお願いいたします。見たところだいぶ荷物が増えてるようですので預かりましょうか?」
「お願い出来るかしら?色々と売るにしろ自分たちが使う分にしろかなり凄い量が増えちゃったのよ。おかげでマジックバッグの中に入れる用のマジックバッグがたくさん。」
「これこそ私の専売特許ですね。それらの管理も合わせてお任せ下さい。」
「えぇ頼むわ。」
装備品以外の荷物をあらかたセバスさんに渡しちゃいました。
そして、セバスさんのギターとリリィさんのキーボードとヴァイオリン(セバスさんが持ってきた)を伴奏に僕は思う存分歌い、偶然聞きに来た人たちが非常に幸せそうだったことだけは一応お伝えします。
そんな感じで色々と頼もしいセバスさんが旅の仲間に加わりました。
僕たち2人とも貴族(僕は自覚なし)だから身の回りのお世話する人というかそう言う方面でのサポート出来る人がいた方が凄くありがたいし、セバスさんの場合は凄い経験豊富だからいろんなことで凄く頼もしい存在。