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馬?いいえ、ドラゴンに乗って港へ

色々あったけど無事にお馬さん枠で走るのが速くてもっふもふなドラゴンをゲットしました。

ついでに、その色々の関係で消耗した消耗品とか便利グッズとかなぜか携帯出来る最高級ベッドとか色々もらったよ。

後は、やたらと果物をもらった。

種類いっぱいなら数もいっぱい。

何でか知らないけど、僕を見る人の大半はなぜか果物をくれるんだよ。

子供にはあめ玉が定番なのに・・って!僕は子供じゃないもん!

あまりにも多いから、ダメになっちゃう前にジュースにしたりドライフルーツにしたりしたよ。

後、リリィさん用にその報酬代わりにデザート用のゼラチンをもらったからその果物の軍勢をグミにしたよ。

一部はゼリーにしたけどどっちも好評だった。


で、リリィさんには小瓶。

中身は化粧品関係だったり飲み薬(種類はいっぱい)。

一部、下心のある表情で媚薬をさりげなく渡した野郎がいたけどしっかりと制裁しておきました。

最後辺りなぜか幸せそうな顔をしながらボコられてたけどみなかったことにする。

媚薬は一応受け取っとくけど。

あと、僕たち2人をまとめてナンパするのもいた・・ある意味凄いよね。

どうもその人たちの認識としては別れさせなきゃ良いんだよね!となったらしい。

で、言葉巧みに誘導しておいしいモノ食べて(相手のおごり)おしゃべりしてそのままさよならしました。

いやーんなことを望んだナンパだって知ってたけど、それを素直に実行させる必要なんてないよね?

まぁ、そっちの方に無理矢理連れて行こうとしたところでシャルが上空にビームを発射して瞬時に素直になったけど。(リリィさんが後でお仕置き代わりにひねもつけしてたけど)

別れてお宿に帰った後、リリィさんが僕に対してそういうことを実行したけどいつものことだよね。(開き直り)


まぁ、大抵の場合僕がニコッと微笑んでおけばみんな素直なんだよね。

それで素直にならないのがたまにいるわけだけど、めんどくさがるというかそのやりとりに飽きてイラッとする感じでシャルがビーム発射するんだよ。

シャルってば短気さんなんだから(そう言う問題じゃないって言葉が横から聞こえるけど気のせい気のせい)

リリィさんは引きつった表情で僕をみてたけど、姫様モード怖いって何?

せめて王子様にしてくれない?

僕男だよ?って何度言ってもお胸をさわさわして確認してるし・・だから成長なんてしませんし、リリィさんの大きなお山は羨んでません。


で、リリィさんの性欲暴走が無事に沈静化したので僕が政敵に襲われる確率が70%から30%くらいになりました。(わーぱちぱち)

けど、その回数分キス魔がレベルアップしたり、僕を胸に埋めたりする数が増えたけど、そっちは窒息させられなければ幸せでしかないので問題なし。

まぁ、押し倒されるのも食われるのも一応これでも男だから好きだけど、リリィさんの場合は回数がすんごいんだもの・・。

押し倒した数が2桁ぎりぎりいかずとも、一度押し倒したら一回フィニッシュして終了じゃないんだよ。

そこから連戦が当たり前なんだよ・・。

この若さで腰痛持ちはいやです。(好きだけど)

と言って抵抗してみたら、腰が痛くならないプレイで絞られました・・・・解決したように思えないOTL



「シャルは女の子でリベラは男の子ね。珍しいドラゴンで性別があるタイプなんて」

二匹の獣魔・・と言うか相棒の股間をのぞき込んでリリィさんがそんなことを言う。

でも、あらおっきいとか言いながら平然とそれを眺めるのは淑女というか貴族令嬢としてはダメだと思う。

しかも、ドラゴンってワニさんと似たような体質らしく男の象徴は仕舞ってる状態が普通のようだ。

なのにリリィさんってば普通に直接確認するんだもの。

シャルのも普通に抱っこしてその部分を見てさっきのセリフ。

言葉が僕は素で、リリィさんは魔道具のおかげでわかるんだから聞けば良いのに。

で、リベラ・・・君は、なんで無抵抗で仰向けになってリリィさんにされたい放題されてるの・・。

リベラは、かなりおおらからしく大抵のことは良きにはからえタイプらしい。


「ドラゴンって性別ないの?」

「基本的にないタイプが多いのよ。だから性別がどっちだとしてもあるリベラは凄く珍しいわね。」

「そうなんだ。でも、性別がないタイプってどうやって増えるの?」

「それは、全ての魔物が謎だからわからないわよ。自然発生するって説もあるらしいけどその光景を見た人はいないし。元々それ以外でも一部は異種間で襲って産ませるタイプもいたり、普通につがいで産むのもいるらしいけど、そうせずともなぜか増えるのもいるし分裂して増えるのもいるから全部が全部ってワケじゃないみたいだから余計に真実にたどり着けないってそういうのを研究してる人が言ってたわ。」

勝手に増えるかどこからか植物よろしく生えてくるか産むか産ませるかの4つって感じなんだね。

「色々あるんだね・・。」

「そうね。それにしても、リベラはホントに速いわね。」

あの町を出発して先に進んでいる最中で、リベラというもっふもふなドラゴンの背中にリリィさんと揃って乗って走ってもらってます。

ものすごい速度を大変ご機嫌に走ってる。(時々交通事故が発生するけど・・一応人じゃないよ?ホントだよ?)

どうやら走るのはすごく好きなのに加えて体力お化けらしい。

で、今は休憩中。(急ぐものじゃないからおやつタイムだよ)


身長的な問題でリリィさんの前に僕がまたがって座ってるんだけど・・背中というか肩にお胸が押し付けられて幸せな一方、リリィさんの手が時折怪しいところに手が伸びてるので、ある意味気が抜けない状態です。

軽くさわさわする程度だから大丈夫と言えば大丈夫だけど・・スリットの間から手を突っ込まないで欲しい。

大好きなチューしてあげるから・・って言ったら会話を交わすごとに区切り区切りでチューするようになった。


・・まぁ、お外で移動中に絞られるという公開処刑よりは断然マシかぁ・・と現実逃避。


町を出るときに、町の人たちや町長さんたちからはホントにいろんな旅に便利そうなモノや食べ物、消耗品などをもらったからお金は一切減らず・・・と言うより増えた。

ギルドで売ったりしたからと言うのもあるし、あの町で色々と依頼を受けたりお悩み相談みたいなのをしたりしてたからその分だね。

僕たちがやたらと報酬金(現金)を受け取りたがらないから現物を報酬代わりに差し出す人が増えた。

食べ物とか薬草とかお薬とかその他の消耗品とか。

・・・ただ、報酬を求めて助けたわけじゃないから断ってただけなんだけどなぁ・・でも、あんなうれしそうな顔で渡されたら否定出来ないじゃないか。

で、受け取ってしまったため、報酬は現物支給で!と認識されました。

その辺りが足りてたらなぜか報酬とイコールと認識されたランクの魔石か、タオルをくれるけど。

タオルはいくらあっても使い用はいくらでもあるからもらうけども。


まぁ、現金で浮けとるっちゃうけとるけど・・お偉いさんとのやりとりとかギルド経由の報酬とか。


リリィさんが冒険者ランクが無事にAランクになったよ。

まぁ、ご褒美代わりにリリィさんの気が済むまで超濃厚で超長いチューも食らったけど。

”は”ではなく”も”と言った時点で察して下さい・・リリィさんが幸せそうならまぁ良いかと思うことにする。

どんなに鍛えても、腰砕けからは逃げられないらしい。

性欲が落ち着いたとは言え、そう言う行為が互いに好きなのは確かなので・・ね?






そんな感じで旅は続くわけだけど、いろんなことを経験しながら好きな食べ物で判明したことは、

リベラは果物全般(酸味のあるタイプが特に好きみたい)

シャルは脂身の少ないお肉(と言うよりお肉全般で脂身も好きみたいだけど少しで十分ってくらい)

僕は、お魚全般(特に白身タイプ)

リリィさんは、甘いもの全般



で、リリィさんの好きなモノに関してだけど、特にお気に入りなのはふわふわしたスポンジ系なモノよりもプルプルした食感とかプニプニと言うかぐにぐに?って感じのタイプがお好みらしい。

砂糖の甘い!って感じじゃなくて果物を使ったりした素材の味を活かした優しい感じの甘さが特にお好みらしい。

まぁ、砂糖の甘い!って感じのも好きと言えば好きらしいからどっちかと言えば・・くらいの感じみたい。

だからって、僕のほっぺとか太ももとかお尻をほおずりして堪能するのは違うと思うんだよね。(無抵抗の僕も僕だけど)


お料理はリリィさん家の料理人さんたちに一通りの種類は教わってるよ。

前菜からデザートまで一応フルコースの種類は一通り。

出来上がった物の味の感想はセバスさんが言うには自宅に帰ったときのそれっぽい感じらしいけど。

メイドさんたちもおかんの味がするとか言ってたけど。

せめてオトンにしてくれない?

僕男だよ?

みんな知ってはいても納得はしてくれないけど。

「そうなのよねぇ。普通においしいのになんか知らないけどチェルニのご飯ってすっごいほっとする味がするのよ。これ・・不安いっぱいの時に食べさせられたら泣くわ。」

そんなに?

それになんでシャルとリベラはわかるわかるみたいなリアクションしてるの?

確かに一緒にご飯食べてるし、君たち雑食だから味は普通にわかるだろうけど。


「それで今ってどのあたり?」

「そうね・・妙にトラブルに巻き込まれては解決してる割に結構なペースで進んでるから3日くらいで港に着くんじゃないかしら。」

「・・・」

だってしょうがないじゃないですか。

立ち寄った村や町がどこもかしこも中身の腐ったあほがいたから気の向くままに成敗したり、

そこを占拠してる山賊もどきの軍団がいて殲滅したり、

農産品がなぜか育たないとかで川の上流に住み着いてたえぐい数の毒の集合体なスライムを倒したり、

植物に成りすませて潜んでたせいで人がいなくなる事件が発生してて実はその植物が人を食べるマンイーターって植物で、1体倒したらその周り(町の外だった)にはえぐい数のそいつがいたり、

金属で出来たゴーレムが大量発生してるとかで、いろんな種類の金属で出来たゴーレムがいっぱいいたから倒したり

悪徳町長がいて税金だのなんだのとやりたい放題なのがいたから成敗したり

違法な人身売買をしてる商業の大企業のトップがいてそいつを成敗したり

動く森があると思ったら全部木の魔物で、1本1本もバオバブレベルでえげつないサイズなのに数も森といえる数だったとか

違法なことをする連中がこれでもかと潜みまくってやりたい放題してる違法集団の町っぽいとこがあってそいつらを粛正したりと


どれもそのまま放置できるはずないじゃないですか。

元々僕は、そう言う腐った連中が大嫌いなんだから。

実際シャルと2人で世界を放浪してたときも僕のことを認識される前に闇討ちして壊滅させたのだって10や20じゃ済まないし。


・・・まぁ、そのせいで妙な呼び名が噂話で飛び交ったけど。

この島には伝わってなさそうだから黙っていようそうしよう。



え?

何ってやつか教えろって?

えぇ・・・”殺戮猫キリングキャット”ってやつだよ。

基本黒っぽい服装ばっかりだし、シャルも黒いのもあったんだけど、闇夜から突然猫を連れた黒いナニカが音もなく痕跡も残さずに始末するって噂話が流れたんだけどね。

だってさ、のうのうと生きてるんだよ?

そいつ等の行動のせいで自殺すらしかねないくらい人生に絶望している人がいるのに他人事のようにしているどころかそうなって当然とでも思ってる傲慢さで当たり前のように。

・・実際自殺している人はいた。

僕はそう言う奴らが大嫌いだ。

自分がどれだけ泥を被ろうとも僕は腐った連中を絶対に潰す。

証拠がなくて捕まえることが出来ないと言う奴らばかりだったから。

そいつ等は無駄にそういうのを隠すのが上手だから。


だから、僕が始末するし、そいつ等の悪事をそいつの拠点中にばらまくし、関係者も全員様々な方法で始末する。

そして、始末した後、最も酷かった被害者さんの家数カ所宛に果物と魔石を数個。

それから砂で「殲滅完了」ってその人の部屋の地面に見えるようにおっきく書いておくの。

砂で書いておかないと文字をぺんとかで書いたら筆跡がどうのとか言われるじゃん?

けど砂ならさっと払えばほら消えるから便利。

それをみた翌日に自分を苦しめてた人が始末されているか捕まった!って情報が来たところで、

あのメッセージは誰だ!

ってなったんだけど、それがさっきの噂話と混ざって義賊:殺戮猫キリングキャットとなったってわけさ。

そのせいで、”他人の不幸を喜んでいると殺戮猫キリングキャットが闇夜に紛れて断罪しにやってくる”って都市伝説が出来ちゃったからちょっとやり過ぎたかな?

と思うけど、後悔はしてないし、必要があれば続けるつもり。

・・今は、そのときと違ってリリィさんとのダブル身分があるからそれでどうにかなってるから殺戮猫キリングキャットとして動く必要性はだいぶ減ってるけどね。


闇夜の死角から襲うときに不意にシャルの目がキランと光るんだけどそれがより恐怖を醸し出してたとかなんとか。

アレだよね。

斬られる前にナイフがきらっと光ると恐怖心煽られる的な。

まぁ、そのせいで謎の殺人事件発生!とか謎の事件でどこぞの施設が壊滅!とか合ったんだけど、

証拠もないしやられた対象が黒いことをわんさかしてたから謎の指名手配犯探し!みたいにはならなかったから僕は犯罪者じゃないよ?

たまに無駄に権力を持った屑がいたけどそう言う連中は横繋がりのある連中も腐ってなければいろんな手段で脅迫してトラウマを植え付けて自首させるように仕向けたし。

当然これまで結構な数を始末したけど、一切バレてないよ。

だから殺戮猫キリングキャットは、裏世界の人たちにのみ有名って感じのポジションで、

噂の流れた土地だと義賊的な扱いになってる。

・・・リリィさん相手でもこの件は自分からしゃべるつもりはないんだけどね。

バレたら話すけど。



相当腐ってたら殺すけど大抵は記憶をなくしてトラウマを植え付けるレベルで動けないように再起不能になるまでボコボコにして、そいつ等の拠点もがれきの山にしただけだけど。

大変なんだよ?

バレないように静かにいろんなの壊すの。

それ以来、腐った連中は僕を警戒して潜むようになったから潰すために探すのがめんどくさくなったけど。


「まぁ、結果的に良い経験になったからいいし、臨時収入もあったしお金が減ることなく消耗品を補充できたし、特産品とか色々もらえて面白かったし。」

あちこちで報酬金のお金をもらったり、旅に使う色んな消耗品を報酬代わりにもらったり、それぞれの町や村の特産品をもらったりしたので収入はあってもなぜかお金を使う頻度が少ない気がする。

で、そのたびに僕とリリィさんの身分を使って黙らせた挙句に実力行使したからね。


物理的にボコボコにしたから、予想外な実践経験が出来たと思う。

だとしても、腐った連中多すぎない?

「たちが悪かったのは、私たちは偶然見つけて殲滅しただけっていうのに実はそれぞれの原因が全部共通してる組織で、結果的に私たちがあちこちで解決していくうちに自滅して別稼働してたそいつを調べてる部隊がとどめを刺したとかなんとかで、私たちの活躍がなかったら捜査がまだかかってただのむしろ解決しなかったかもだのと言われてみなさいよ・・・。チェルニが脱走する理由が分かったわ。」

脱走したのは、SSSランクらしいヤバい連中を倒した後の是非褒美をなんとかかんとか言ってた人たちに関してだよ?

ホントだよ?

「でも、ものすごくたくさん入るマジックバッグをもらえたのはラッキーだったね。」

おまけで言うと、助けた人の中にアクセサリー系を作るのが得意な人がいたから僕が持ってたあのSSSの魔物の落とし物の1つをリベラ用に加工をお願いしたところこんなのが出来たよ。



ガーディアンリング

白金色のシンプルな足輪。

装備することで自身の魔力を自身に纏わせた際の防御を倍加させる。

その防御は物理と魔法、どちらも適用される。



リベラの守り部分をどうしようと思ってたところでこれだったから凄く助かったよ。

本人(本ドラゴン?)も気に入ってるみたい。

「そうね。今まで使ってたのもその中に仕舞うことで流用できるし。」

元々使ってたマジックバッグと収納袋の合計値の10倍を軽く超える規模なんだよ。


「救いの天使って称号が、無駄に活躍してるせいで僕たちを見たら祈る人が増えた気がするけど。」

「言わないで・・時々天使の輪っかは非常時以外隠してるんですか?って真顔で言う人がいたんだから・・。」

いたんだ・・

「僕何て、背中の羽は隠してるか見えないようにしてるんですか?ってすごい不思議そうに聞かれたよ?」

「あぁ・・それは私はいつも思ってる。種族が種族だしそのうち生えてきそうよね」

「・・やっぱり?なんとなくそうなる気がしてるけど気のせいってことにしてる。」

「あぁ、理由はわかるわ。」

「それと、二つ名決定おめでとです」

「ぅぅうう!!それを言わないで頂戴!」

「かっこいいと思うけど。」

「それはそうだけど・・なんかムズムズするのよぉ!」

どんな二つ名かと言うと、「水神天使」ってやつです。

かっこいいよね。

リリィさんって水魔法を使って相手を殲滅するじゃん?

で、タダのお水じゃなくて聖なるお水を出せるじゃん?

他にも治療というかそれに似たようなのとか浄化とか出来るじゃん?

ステータスがアレだから、そんじょそこらの相手には負けないじゃん?

遠距離タイプだけど。

それで、美人じゃん?

スタイル良いじゃん?

性格も良い感じじゃん?

で、そんなリリィさんが水を自在に操り、聖なる力を持って悪しき者を打ち倒す凄い巨乳美少女って感じになって、混ぜたりこねたりした結果、

水神様とか、神子様とか女神様とか色々呼ばれている内に誰かが1事、呼び名をきちんとしたのを1つに統一しようぜー!

と言いだして、最終的に混ぜればよくね?となって、気付けば、水神天使と言う呼び名で決定して、あっという間にその呼び名は広まりました。

だとしても、凄い巨乳美少女って、凄い活躍した巨乳の美少女かな?

それとも、すんごい巨乳をお持ちの美少女なのかな?(確かに凄いけど)

どっちだろうね?(これを口にしたらリリィさんに腰砕けの刑にされるから言わないけど)


当然のようにえげつない速度でその名が広まったね。

なぜ神と天使を混ぜたという台詞が聞こえる気がするけど、僕と揃って救いの天使とか言われてるのと水神という言葉は必ず使いたかったとかなんとかだとか。

そのため、通称水神様か天使様のどっちかで呼ばれてる。

最終的に水神令嬢とか言われてたけど。

時々ky・・・って何かを言いかけようとしたけど、きょにゅうを言おうとしたのかな?

まぁ、僕自身も木刀の歌姫だって同じくらい広まってるから僕の名前の前に木刀姫だって言われるようになったよ。

でも、確かに二つ名は姫だけど、身分としては王子なんだよ?

男なんだよ?

みんな信じてくれないけど。

凄く微笑ましげな表情でそうなんだねーと聞き流されるし、ステータスでそこを見せてもみなかったことにされるし、説明しようとするとリリィさんにお胸に埋められて黙らされるし。


で、木刀持った和服の軽装装備の黒猫を連れてるのって僕くらいだしね。

おまけに木刀が何をどうしても折れずに燃えたり痺れたり凍ったりしてても全く問題ない物体を振り回してたらバレるのは当然だと思う。(隠す気はないけど)


と言うより、木刀もって外を彷徨く冒険者自体が初心者でもあり得ない。

いたとしたら模擬戦とか訓練しているとき限定で実戦で使おうとする人はまず皆無。

故に簡単にばれるってワケ。

時々親切な人が僕を迷子の令嬢だと思って警備の人のところに連れてって親御さんはどこに?と親切に聞いてくれる人がいるけど、良い迷惑です。

その後、慌てた表情で保護者枠のリリィさんがやってきて私よりも年上の旦那ですって二重にも三重にもリリィさんの台詞に驚きのリアクションをさせながら僕を抱っこして連れてってくれることだって少なくなかったりする(むぅぅ)

その後凄くリリィさんは慰めてくれるけど・・膝に乗せてお胸に僕を埋めながら。(喜んで甘えるけども)

でも僕思うんだ。

確かに身長も体重も子供扱いされるレベルだって自覚はあるけどさ?

木刀を持ってるのもどうやらその勘違いを加速させてるらしい。

それを加速させてるのはリリィさんの溺愛の仕方だと思うんだ。

誰がどう見ても過保護なお姉ちゃんだもん。

しかも、仕返しのつもりでお姉ちゃん♪って言ってもうれしそうに受け入れるし・・。(仕返しにならなかった)

まぁ、リリィさんとのそう言うスキンシップも大好きだけど。

だからリリィさん、僕の考えていることを見抜かないで下さい。

うれしくて再度お胸に顔を埋められるのは・・・うれしいし幸せだけど。

って、僕はツンデレしたつもりはありません。

だから、さっきの拒否っぽいのはつんつんじゃないです・・まぁ、デレてるのは否定しないけど。




とまぁ、そんなこんなで港町にたどり着いた!

と思ったら

僕たち「・・・・」

船っぽいモノはあちこちにあるけど船!とはっきりと言える物体がどこにもない港町にたどり着きました。


おやぁ?

門番さんとお話しして町に入らせてもらうついでに聞いてみる。

「何かあったんです?」

「あぁあ・・船が全部ダメになってるんだよ。」

「えぇぇ・・」

「何か事件か何かで?」

「まぁなぁ・・君らは知ってるか?ここら一帯に潜んでた腐った連中が軒並み始末されたってやつ。」

「それってアレですか?通りすがりの旅人が偶然を装って悪い人たちを潰して回っていて、それの黒幕を追ってた人たちと最終的に協力して完全壊滅させたってやつ。」

「そうそう」

・・言わないけど僕たちじゃん。

言わないけど。

「それと何か関係が?」

「連中、ここの船を使って外に逃げようとしたんだよ。で、一部は乗る前にどうにか出来たんだが、一部は既に乗って行っちまってなぁ。で仕方がないから船ごと破壊して海の無屑にしたってわけさ。」

「それなら無事な船が1つか2つはあるような気がするんですけど。」

「それがなぁ・・捕まえた一部のアホが集団で自爆用の魔道具を無理矢理発動させちまったんだよ。」

「無理矢理?」

「そうそう。あの魔道具ってさ・・本来なら鉱山とかで穴開けたり大型の魔物相手に使うんだけどさ、そいつ等自分たちの自爆用で使っちまいやがった。おまけにアレは、正しい手順で使わないと威力が想定の10倍になっちまうんだよ・・はぁ。」

「それで残りの船も全部ダメになったのはわかったんですけど、怪我人とかは大丈夫ですか?」

「そっちに関しては大丈夫。魔法で治せるのがいたから協力してもらった。だが、船に関しては材料が圧倒的に足りないんだよ。職人はどうにかなるんだが。」

「材料って例えば近くから持ってきたりとかじゃダメなんですか?」

「それをやってても足りないんだよ。それが、あちこちに転がってる船っぽいナニカさ。」

「あぁ・・・」

「ちなみに材料って何があれば良いんです?」

「木材がメインだが製材でも金属でもその辺りなら何でも良い。まぁ木材は特に数が欲しいんだが。」

僕たち「・・・」

リリィさんと目を合わせて意見が一致したから頷く。

「僕たちその辺りのを偶然たくさん持ってるので使います?」

「マジか!それは助かる是非頼む!」



全員「・・・・・」

門番のお兄さんの顔が引きつってる。

「な、なぁ・・嬢ちゃんたち・・確かにいっぱい持ってるのはわかったんだが、何をどうすればそんな少人数だって言うのにこんなえげつない量があるんだよ。」

「てへ?」

「いや、可愛くごまかされてもなぁ・・。」

だってさぁ・・

とんでもなくでっかくてえげつない数で群れてる木の魔物が軍勢で押し寄せてくる町を救ってそれらを回収したり、

石とか金属とかで出来てるゴーレムがやたらと集まってくる場所があるからそれらも訓練がてら殲滅して

3カ所くらい人同士のごたごたで救った町から報酬代わりに石材に木材に金属系の素材をやたらと大量にもらったりしたんだよ。


で、どこで売れば良いかな?って言いつつ手元に残ってるんだもの。

それもあってリリィさんのステータスが爆上がりしてたりするんだけど。

と言うよりそれが原因で水神天使様になったわけだけど。

僕が木刀姫って呼ばれるのが加速したのもそれらだけど。


一部では救いの天使様はスタンピートキラーだとか悪人キラーだとかなんとか言う人がいたけど。

そのくらいいっぱいいたんだよ。

終いには、素材だけ渡しておくから住む場所が決まったらこれらの素材を使って家でも建ててくれよとか言いながら町とかのお偉いさんからえげつない量の素材を別枠でくれたりもしたり。

・・物資提供なら受け取ってくれるという僕たちの謎の噂話が加速した挙げ句の果てがこれだよ。




「え、えぇっと・・いろんなトラブルに巻き込まれては解決していく内にこれらを落とす魔物だったり、報酬代わりにお金を拒否したら現物支給でこういうのをくれたりという感じで色々と偶然が重なったんです。」

「あぁ・・なんとなくわかった。・・・って・・ん?」

僕をじっと見てどうしたの?

と言うより腰?

腰フェチ?

・・冗談はさておきみてるのは木刀。

あぁ・・・察した。

「君たちさ・・・もしかしたらなんだけど、通りすがりにうざい連中を潰して回ってたりしない?」

「潰して回っていると言うより偶然立ち寄ったところに屑がいたから気の向くままに殲滅しただけですが?」

「後、スタンピート被害のある町とか救ってない?」

「実戦訓練をしたいときに魔物が固まってたところがあってそれを潰したりはしましたよ。」

「・・・」

「・・・」

「って、嬢ちゃんたちかよ!さっき俺が言った噂話の旅人って!」

「あ、バレました?」

「バレるわ!木刀なんぞ持って旅してるのは君くらいだし!いたとしても故郷の近くを散歩がてら彷徨くやつくらいだっつぅの!」

おぉぉ

「ナイスつっこみ」

「うっせぇわ!」

ぱちぱちぱち。

「いや、拍手もらってもうれしくねぇわ。」

リリィさんがわかるわかるみたいな顔をして肩をポンポンしてる。

「で、そっちの嬢ちゃんは嬢ちゃんで何で俺にわかるよみたいな悟った顔してるんだ?」

「ツッコミマスターだからです。」

「うっさいわよ。天然ボケは黙ってなさい。」

お胸に顔を埋められて強制的に黙らされました。

そのやりとりで察したらしい門番さんは

「あぁ・・・なるほど。俺と同類か。」

「はい・・でも好きなんです。」

「そう言う距離感が心地良いって感じか・・わかるわぁ。っと、長話もアレだな、とりあえずこれだけあれば、ここの船は全部作れる。・・ちなみに魔石もあるか?」

「想像を超える気色悪いくらいありますよ?さっき言った連中を倒したときの分とか、報酬代わりにもらったりとか」

「あぁ・・・そっちはあの素材の山の半分の数で良いわ。・・って、話を勝手に進めてるが譲ってくれるか?当然報酬はちょいと時間かかるが用意するし、色も付ける。」

「良いですよ?報酬は無理しないくらいで」

「マジか!助かる!ホントに助かる!船が出せない港町なんぞ材料のない料理店みたいなもんだ・・船が動かせないから港としては死んだも同然なんだよ・・・ホント助かる!・・・あぁ、確かに天使様だわ。祈るのもわかるわ。」

と良いながらお兄さん(年齢的に30歳くらい)は僕たちに膝を突いて祈り始めた。

・・・・あ、周りの人たちも僕たちの会話を聞いて正体を知ったらしく祈り始めた。

「・・・僕たちを教祖にした宗教団体とか今後出来たりしないよね?」

「それを言わないでちょうだい。・・冗談じゃなくなる気がするから。」

「素材だけ置いて脱走したらダメかな?」

「そんなことすれば、無償で提供してくれた身も心も天使様って感じで信仰者が増殖するわよ。」

「・・・・それはもっとやだ。」


確かに手元にえげつない量でたまってた素材の使い道が出来て良かったし、それで助かる人たちがいるから良かったんだけどその代償が僕たちを教祖にした崇拝者軍団の誕生とか嫌だよ?

祈るなら僕たちの代わりに神様にしてよ。

そっちの方が絶対良いから。

僕たちを祈っても得なんてないから。

なんか祈ったら癒やされるとか、運が良くなりそうとか言ってる人がいるけど気のせいだから。



はぁ・・お船はどうにかなりそうだけど・・・どうしようかなぁ色々と。

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