甘えん坊の彼女に、僕は思う存分甘えさせてあげる!
“甘えん坊の彼女に、僕は思う存分甘えさせてあげる!”
僕の彼女は、かなりの甘えん坊だ!
だけど? 普段の彼女は冷静で冷たい印象。
僕と二人きりの時だけ、僕に甘えてくれる彼女。
そんな彼女が僕は愛おしい。
男なら誰でもいい訳じゃない感じが僕は好きなんだ!
色仕掛けで、男を吊るような女じゃない。
僕だけの大事な彼女。
だから僕と一緒に居る時だけは、彼女に思う存分甘えさせてあげる!
僕だけの彼女だから、当たり前のように彼女にだけ僕は甘い。
・・・でも? 彼女の女友達で僕に色仕掛けで誘惑してくる女がいる。
彼女からも“彼女には気を付けて!”と言われているのだけど...。
何故? そんな女を連れて来るのか?
彼女は僕を試しているのかな?
彼女が言うには、“男関係以外は、物凄くイイ子”らしい。
だけど? 僕がもしその誘惑に負けてしまったらどうするつもりなのだろう?
僕だって男だし! 彼女の女友達はかなりの美人だ!
彼女は僕が絶対に浮気しないと信じているはず。
それなら、僕は彼女の女友達の誘惑を上手く切り抜けるしかない!
あの時の僕は、そう思っていた。
*
・・・数ヶ月後。
彼女の女友達から直接僕に連絡がきたんだ。
『壮史君、今度の日曜日空いている?』
『えぇ!? どういう事?』
『ふたりでデートしてほしいの。』
『僕には、香奈江という彼女がいるんだけど!』
『勿論知ってるよ! 演技でいいのよ、今日だけ彼氏のフリをして!』
『だから、どういう事なんだよ!』
『“今付き合っている彼と別れたいの!”』
『・・・えぇ!? そ、そういう事ならいいよ、』
『じゃあー○○に5時にきて!』
『あぁ、分かった。』
僕は“この子が最近、好きになった彼の役を頼まれる。”
今彼女と付き合ってる彼氏は、どんな奴なのだろう?
【演技】をしないと別れられないほどしつこい男なのだろうか?
取りあえず、待ち合わせの場所に僕は行った。
『こっちこっち! ごめんね、』
『・・・べ、別にいいけど、』
『こんなの香奈江にバレたら怒られるよね?』
『当たり前じゃん!』
『壮史君は、何も言わなくていいから! 黙って私の横に座ってるだけで
いいからね!』
『・・・う、うん。』
・・・数分後、彼女の彼氏がやってきた。
僕は彼女の彼氏を見た瞬間、“美女と野獣”だと直ぐに分かった。
強面のガタイのいい男が彼女に話しかける。
『すまない、待たしたか?』
『ううん。』
『“隣の男が最近、雪が好きになった男か?”』
『・・・そ、そう。』
『・・・ど、どうも、』
僕はヒヤヒヤしながら、彼女の彼氏に挨拶をする。
『雪の事、本気で好きなのか?』
『やめてよ、そんな言い方!』
『・・・い、いいんだ、』
『どうなんだよ!』
『勿論好きです!』
『・・・そ、そうか、』
『これで分かったでしょ!』
『・・・まあな、』
『これで、私と別れてくれるんだよね?』
『・・・あぁ、』
『じゃあーもう行こう、壮史君。』
『“一つだけいいか?”』
『えぇ!?』
『まだ、なんかあるの?』
『“雪の事、よろしくな!”』
『・・・あぁ、は、はい。』
『じゃあーもう行くね! バイバイ!』
『あぁ、』
彼女の彼氏は、見た目に反して凄くイイ人だった。
彼女の事を一番に考えている。
でも? どうしてそんな彼と彼女は別れたいのか?
『あの人、見た目と違って凄くイイ人じゃん! なんで別れたいの?』
『えぇ!?』
『・・・まあ、いいんだけどね。』
『“好きな男性ができたからだよ。”』
『そ、そう、』
『ううん。』
なんかぎこちない感じで彼女とは分かれた。
彼女が“好きになった男性って僕の知ってる人なのかな?”
少し家に帰っても気になった。
相変わらず、僕の彼女は二人きりの時は甘えん坊。
・・・でも? この日から、彼女の事が少しづつ気になる
ようになった。
僕は彼女に隠れて、たまに彼女と二人で会うようになる。
彼女もまた僕の彼女と同様で“僕と二人きりの時は甘えん坊。”
見た目とのギャップが僕には可愛く想えた。
ふたりの甘えん坊の彼女に、僕は思う存分甘えさせてあげる!
まさか!? ふたりの彼女を同時に好きになるなんて!
僕にも想像してなかった事だけどね。
最後までお読みいただきありがとうございます。




