フリマアプリ
100円。
コンビニで飲み物を買う分にはそれほど気にしない額であるが、フリマアプリとなるとなぜか、その100円を渋ってしまう。
どうしても買いたい商品があった。古書である。
全体で出品は二つのみ。400円と700円。
安い方を買いたいので、400円で買えばいいのだが・・・最低出品額である300円で購入したいと思ってしまった。
出品者へのコメントにて、100円の値引き交渉。
しかし、その交渉の最中に・・・400円で誰かに買われてしまった。
――うわああああ400円で買っておけばよかった・・・。
残る出品はひとつ。しかし、700円。いやあ、高いって・・・。
しかし、今後出品があるとは限らない。40年以上前に絶版になった本である。今買わないと、もう二度と出会えないかもしれない。
――買うか・・・。
700円出して、最後の出品を買った。
そして、その30分後。
同じ古書が出品された。
300円だった。
読んでいただき、ありがとうございました。