018 : 研究
俺は今、トドメの森の中にいる。そして今は日も落ちて、そろそろ寝床を決めないとヤバイ時間だ。
アオ爺から危険と言われて、おれは剣を生み出して装備し、準備をしている。だが、俺は襲われることはなかったら。てか、まだ一回も遭遇してないんだがどういうことなんだ?
俺は寝床に、最適なところが探しながら森を進んでいくと、そんなとこどこにもないことに気づいた。ここは森だ。そしてここは戦場だ。そんな甘い考えは持ってはいけない。
俺は近くにあった、幹の太い木にもたれかかって座る。もうここでいいや。俺は目を瞑って寝る準備に入る。
グゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜
あっ、ヤベ。お腹鳴っちゃった。てか、メッチャお腹空いた。どうしよう俺、食料持ってきてなかった。クソー、なんか持ってきときゃ良かった。
今日は何も食わずに寝るか。そんな時、俺の頭にビビッと名案が思い浮かぶ。それは
『俺には神器があるじゃん。それで食べ物を創造を含まらせて作っちゃえばいいじゃん』
て感じだ。
俺は再度確信した。俺の能力TUEee!どんだけ用途があんだよ。はっきりこれがあったらなんでも出来ちゃうんじゃね。いや、なんでも出来ちゃうわ。
俺は創造する。美味しい食べ物。だけど、早く食べれるもの。俺は具材がパンに挟まれているものを思い浮かべる。
「《食料》」
俺の目の前にサンドイッチが光の粒子によって作り出されていく。俺はそれを両手で優しくキャッチする。
俺はこの森を何時間歩いただろうか?確かあの村を出たのが丁度、太陽が真上にあったときだったから6時間か7時間くらいだ。メッチャ疲れた。てか、もうガチの方で歩けません。俺はこれを食って、すぐに寝ると心に誓う。だが、その誓いはすぐに破れてしまった。
俺はサンドイッチを一口かじる。
パク モグモグ ??
なんと言えばいいのだろうか。美味しくも、無いし不味くもない。てか、味がない。どういうことだ?俺はサンドイッチを創造したはずだけど?
俺は思考を広げる。
1、『俺の能力は形までは創れるけど、味などのところまでは再現できない』
→これは、今の結果のまんまだ。
2、『自分の力が弱まっていて上手く創造出来ていなかった』
→今日はアイナの母さんと話したり、アオ爺と戦ったり、メッチャ歩いたりと疲れてたからな。
3、『この能力には不具合が生じるときがある』
→これは極めて可能性ら低いな。もしそうだったら、この神器使うの恐怖でたまらない。
4、『俺のイメージ不足だったから上手く創れなかった』
→これあり得るかも。
俺は4つの仮定を導き出す。この中では3以外かなりの可能性がある。一つ一つ試していこう。
まず、1だが、これは今さっきの結果だから省いていこう。
その次に2、だが、2も今の身体の状況じゃ無理だから省きます。
そして、最後の4。これは今でも確かめるのは安易だ。俺は4を試すことにする。
俺は頭の中で、サンドイッチの手触り、匂い。そして材料が持つ食感や味を思い浮かべる。トマトの甘酸っぱさやドロドロした食感、レタスの野菜特有の草の味やシャキシャキとした食感、卵の卵白の甘さ、パンに使われている小麦や手触り。
このすべてを頭に入れ、創造をする。
「《食料》」
俺はまた、光の粒子からサンドイッチが生まれるのを眺める。そしてまた、優しく掴む。そこで俺は驚いた。今さっきのとはこの時点で違っていた。パンの柔らかさ、サンドイッチのパンと具材の匂いが混ざり、俺の食欲を誘ってくる。
俺はすぐさまかぶりつく。
「······」
今、俺が言えることは1つ、
このサンドイッチ、超うめぇーー!!
だけだ。
ここまで、創造することで、こんなものまでも創り出すことが出来た。本当にこの神器、最高!
俺はサンドイッチにまたかぶりつく、さっきより口を大きく開けて。
俺は、その後も何個かサンドイッチを生み出し、食した。最後の方は疲れで、あんまり集中出来ずに少し、失敗してしまった。たが、これによって神器のことを深く知ることが出来た。これを上手く戦いに活かしていこう。
俺はお腹も膨れたので、木にもたれかかって目を瞑る。流石に春の夜はまだ寒い。毛布でも創ろうか。そんなとき、いい考えが浮かぶ、がすぐになかったことにした。その考えは
『神器でコテージかテントでも建てて寝ればいいじゃん』
だ。
とても良い考えだ。だが、そんなことをしてしまったらここに誰か居るよー、と伝えているようなものだ。そんなことをしてしまったら盗賊、山賊の餌食だ。だから俺は毛布を作り出して、ちっちゃく丸まって寝る。そこでまた、いい考えが浮かぶ。
『見つからないように透明化をかけて、寝れば見つからないじゃん』
これは完璧だ。
「《透明化》」
俺は安心して眠る。明日も頑張ります。