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010 : 復讐

 2話の初めの部分のハクヤの設定に白髪ってことと身長は中の下っということを加えました。

 俺は意識を取り戻す。あの暗闇の世界から抜け出されたようだ。俺はゆっくり瞼を開くとそこに見えたのは……


 「ガネルド!」

 「神を呼び捨てにするとは無礼者だな。まぁ、君との仲だ。そのくらい許可してやろう」


 俺は気になることがある。1つは俺の頭に感じる暖かくて柔らかい感触。もう1つはなんで俺は寝ているのに俺の真上に顔があるのかだ。


 「これってもしかして……」

 「これか、これは膝枕ってやつでな」

 「そんなことわかっとるわ!なんでこんなことしてるんだよ!」


 俺は飛び起きる。そしてガネルドと距離を取る。本当にこいつは何を考えてるかわからん。ってか、わかりたくねぇー。


 「こうやったら早く起きるかなーって思ったから」

 「はー、そんなことだろうなと思った。で、俺は神器の使用者に選ばれたんだよな」

 「そう。君は選ばれた。12番目の神器『シルバーリング』に」


 俺は左手の薬指を見る。そこには白金のリングがきらびやかに光っている。これが俺の武器か……って、これ武器でもなんでもないじゃん!あっ、そうか目薬みたいに何か能力発動系なんだろう。


 「なぁ、この指輪の能力はなんだ?」

 「能力は『言葉』だ」


 言葉っか、多様性はありそうだが何か大まかすぎてよくわからない。まぁ、使ってみたらわかるか。


 「なぁどうやって使うんだ」

 「まず、心の中でその言葉のイメージをするんだ。それを言葉にして表せばいい、そしたら物体を創り出すことができる


 よし、やってみるか。

 まずイメージだ。何を創ろうか?そうだ!これからの戦闘のためだ。剣を創ってみよう。剣の形を思い浮かべる。イメージができたら言葉にする。


 「《ソード》」


 すると俺の前に一瞬で剣が現れる。ほんと何の前触れもなく、ぱっと、現れる。スゲーなこれ。


 「他にも何かできるのか?」

 「えーと、他人には無理だけど自分になら能力をかけることができる。例えば肉体強化でもしてみれば?」

 「じゃあ、《肉体強化ボディーストレングスニング》」


 ……えっとなにか起きたんだろうか?


 「なぁ、これで俺が強くなったのか?」

 「そんなこと私にはわかんないよ。自分のことは自分にしかわからない。だから少し動いてみて」


 俺は言われたとおり体を動かしてみる。……なんだこれ!?俺の体は軽過ぎた。たった少しジャンプしただけなのに2メートルくらい飛んでいた。こ、これが本当に俺の体か?自分自身を疑うほど、この能力は凄すぎる。神器とはこれほどまでのものなのか……


 「これがあれば勝てないものなんてないんじゃないのか」


 その言葉を聞きガネルドは笑みを浮かべる。こういう時、絶対悪い事考えてるんだよな〜


 「なら、それを確かめて見ないか?」

 「それってどういう意味なんだ?」

 「この世界にはお前以外の神器所有者が後11人もいる。しかもその中に丁度いい相手がいる。そいつはお前の前世と同じ、魔王だ」


 魔王、か。魔王のことはよく童話なので聞いたことがあるので知ってはいる。多分神器がどのようなものかもわかっている。


 「なぁ、魔王の神器の能力って、物を消す力だろ?」

 「大体はあってるけど少し違うな。神器『ダークピアス』は存在を消すっていう能力の神器だ」

 「存在を消す……それは人間をも消してしまえるのか?」

 「まぁ、そうだな」


 そんなのありかよ。そんなやつ勝てるはずがねぇーだろ。しかも俺の能力と反対だ。俺は創る。魔王は消す。しかも俺の神器より性能がいい。てか、おかしくないか?この差……


 「なんで、こんなに神器によって能力の差があるんだ?」

 「それは、ダークピアスは初代の神が創ったもので、その神は強すぎたんだ。だからそれが能力にも伝わってあんな恐ろしいものが……」

 「神でも恐ろしいものってあるんだな」

 「だって、あの神器で神、とでもいってみろ。私消えちゃうんだよ!」


 そうだな、神をも殺せる神器か。魔王のことはよくは知らないが、魔王の悪名は聞かないから俺の前世のやつみたいに悪くないんじゃないのか?


 「でも消されてないってことは神っていう存在に気づいてないんじゃないのか?」

 「まぁ、そうだな。だけど興味本意でってことも……」


 なんてチキンな神なんだ。自分のことになるとこんなに弱くなるなんて……プッ、やっぱ子供だな。


 「何を笑ってるんだ!」

 「なぁ、お前俺の好みに合わせてその体型にしたっていったよな。だったらアイナの姿になればよかったんじゃないのか。で、思ったんだけどその姿ってお前本来の姿じゃないのか?」

 

 ヤバイバレたー!っていうのが表情に丸見えなので当たっていたってことを確信する。


 「そんなことないしー、私大人だもん」

 「バレバレなんだよ!てか、その身長で大人って笑わせんなよ。どうせ俺より下なんだろ」

 「違う!私、こんな身長だけとあんたと同じだもん!」


 こんなに必死さを出していたらバレルに決まってんじゃん!


 「そんなことどうでもいい!早くいけぇー」


 俺はその声を聞いたときに意識が遠くなっていくのを感じる。どんどんと意識を失っていく。


 「頑張れよ、ハクヤ」

 やっと10話が終わりました。これからも頑張るのでよろしくお願いします。

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