僕だけがおいて行かれてるきがするのは気のせいじゃないはず
「悠里、どうだ?」
「思った以上にいい所ですね」
僕の知らないところで何かが進んでいる・・・
一体どうなってるんだ?
「いや、あの?神波先輩?まずここはどこですか?」
「見てわからないのか?」
うん。まず現状確認をしないと。いきなり移動したのは置いとくとして、見えるのは商店街。ただ、売っているものがおかしい。なんで剣が売ってるんだ?しかも変な色をしている液体っぽいものとかある。この地域の飲み物か何かかな。
「あの...?もしかして?」
「ん~?」
くっそ、楽しそうだなこいつ。
「異世界とか.....?」
僕は不安になりながらも聞いてみた。
「いかにもそうだ」
「あ、やっぱ?」
?????なんで千里がしってるんだ?
「ねぇ、なんか優斗が固まってるんだけど」
最初から落ち着いてるなぁとは思ってたけど悠里も知ってんのか?振り返ると悠里はきょとんとした顔でこちらを見ている。
「おい、千里、悠里。なんでお前らはそんなに冷静なんだ」
「なんでって言われても...逆に瀧は知らなかったの?」
「おう」
てかこの状態で混乱しない方がおかしいだろ。
奥のほうからは、夏目先輩と神波先輩がなにかを話している。
「あいつを美術部に誘ったのおまえか?」
「あのなぁ、神波。俺はそこまで馬鹿じゃない」
???なんの話だろう。
「あの?僕を誘ってくれたのは2年の雪野っていう人でしたよ?」
「雪野?だれだそれ」
「司だよ。名前のほうで呼んでるから忘れたのか」
「あぁ司か。あのバカじゃ説明とかしてないかもな」
あの、話がみえないんですけど。
「ごめん。何も説明できてないけど取りあえず集合場所に行かないと。そこで説明するよ」
なにがなんだかよくわからないけど、僕の中で何かが崩れていくような気がした。