常識は覆される
僕の常識は日毎に覆される。
ちっちゃい頃は、世界が小さくて、狭かった。
小学生になって少しだけ世界は広くなった。
中学生になると流石に世界の広さの全部を知った。(気がする)
こんなふうに何でもないけど、発見の連続がとても楽しかった。
でも、さすがにこれはないと思う。
「おい、準備は出来たか?」
「はーい」
神波先輩の声に反応する。
僕以外は。
「どうしたんだよ?来いよ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「なんだなんだ?知らなかったのか?」
「・・・・・知らないもなにも・・」
僕の前にはなぜか大きな魔法陣が描かれている。
「これは、なんなんですか!まったく聞いた覚えはありませんよ!?」
「って言われてもな」
「まぁ、説明は着いてからでもよくない?」
「夏目先輩。。。。」
「混乱してるんだよ。な?大丈夫だから付いてこいよ」
やっぱりいい人だ。僕はこの人についていこう。
「まぁ、もういいですけど。準備って何がいるんですか?」
「いや、得になにもいらないよ」
「そうですか。だったらさっさと行きましょう」
そう言って、僕は魔法陣の中央に立つと、みんなも入ってきた。先輩が
「ゲート・オープン・アルクシア」
そう言うと、魔法陣は僕らを光で包み込んだ。
そして、次の瞬間僕はゲームの中の商店街らしき場所に居た。