2/7
これから始まる部活動
「遅かったな、何してたんだ?お前ら以外全員揃ってるぞ」
夏目先輩は笑ってそういった。ああ、今日もかっこいいなぁ。いつかは僕もあんなふうになれたら
「いいなぁ」
「ん?」
あ、しまった。つい心の声が出てしまった。
「いやぁ、ちょっとw」
「なんだそれw」
気を付けないと。危ない危ない。全部が全部漏れなくてよかった。
「さっさとしてよ。準備終わってるんだから」
同じクラスの千里が声を荒らげている。あいつは怒らすと怖いんだ。言われた通りに僕の荷物を片付ける。
「悠里、僕のかばんは?」
「は?」
「こっちだよー」
先輩・・・なにしてんの?
なんで先輩は僕のカバンを漁ってるんだ。しかも、筆箱の中からカッターとか危ないものばっかり出していってるし。あ、危ない物って言ってもただ単なる偶然だよ?しまった、ペン箱もとられた。
「んー。ちょっと今日使うからかな」
何にだよ。。。。
そんなこんなでこれから物語が始まろうとしていた。