表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

記念日シリーズ

節分

作者: 尚文産商堂

「鬼はー、外ー。福はー、内ー」

高校2年の井野嶽桜(いのだけさくら)が、家の庭で豆まきをしている。

「本当は四方にするのがいいんだけど、そうも言ってられないからな」

桜が豆をまいている姿を、家の中から眺めているのは双子の弟の幌の同級生である宮司(みやつかさ)だ。

神社の出身ということもあってか、こういうのには少し詳しい。

その宮司の近くでは、幌が鰯を塩焼きにしていた。

「柊なんてないから、代わりにミントにしてみたんだ。爽やかな感じになってると思うよ」

豆まきを終えた桜が家の中に戻り、焼き立ての魚の匂いを胸一杯に吸い込んでいる。

「確か、年の数だけ豆を食べるんだよね」

桜が宮司に確認をする。

「そ。数え年が本当らしいけど、満年齢でも大丈夫」

誕生日も過ぎているから、17粒食べるという計算だ。

桜は、それを一粒ずつ数えていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ