黒の
掲載日:2011/01/09
黒は太陽に殺された色
太陽の魅力にとり憑かれ
愛しい太陽の赤に
燃え続ける太陽の熱に
太陽の眩しいくらいの明るさに
尊敬する太陽の偉大さに
誰にもない太陽の強さに
太陽の優しい暖かさに
本当の太陽の冷たさに
近づいて知った太陽の残酷さに
太陽の本性に
黒は知らないうちに殺されていた
けれど、黒は太陽を恨んではいない
愛した太陽に永遠に消えない痕をつけてもらい、泣いて感謝をするだけ
太陽が黒を捨てても、黒は太陽を傍で見上げ続ける
黒は愛されていると信じて疑わない
だから、太陽の日差しを浴びる他の物に嫉妬し、黒色に変える
地上の物が気づかないうちに、浸蝕する
そして最終的には殺してしまうのだ
黒の太陽への執着は尋常ではない
太陽は見向きさえしないのに
黒は殺された…しかし、生きている
黒は太陽がある限り、何度も蘇るだろう
黒が消える時は、必ず太陽を飲み込んだ後だ
とあるCMを見て、ふと思い付いた短編。
黒は愛されている訳ではない。太陽の殺意を愛情と思い込み、離さないようにしているだけだ。それを人間は利用しているだけ。物理の理論なんて所詮こんなものだ。頭が足らない子供でも、こんな簡単に証明できる。ちっぽけだ。
ありがとうございました。




