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エッセイ/創作論集

(その2)創作の「プロローグ」って、どうしてますか?

作者: すっとぼけん太
掲載日:2026/04/12

みなさん、小説書いてますか。

調子はいかがですか〜♪♪


タイトルは勢いで決まるのに、

プロローグだけは、なぜか手が止まる。


――あれ、ありません?


WEB小説をたくさんの人に読んでもらうためには、

やっぱり“安心して読める形”が強いと思っています。


人気ジャンル。

王道テンプレ。


まずはそこで、

読者に「これ、いけそう」と思ってもらう。


……けど、自分には書けない(涙)


だから、別のところで抗う。


そう。


次に来るのが――


タイトルと、プロローグ。


今回は、その中でも


「プロローグ、どうしてますか?」


という話です。


そもそも、

プロローグが必要かどうか問題もありますが、

今回は“つける場合どうするか”に絞ります。


――◇――


■ WEB小説における「プロローグ」の役割


よく言われる話ですが、


WEB小説において、

最初の数行はめちゃくちゃ重要です。


・タイトルでクリックされる

・プロローグで読むかどうか決まる


極端な話――


プロローグで離脱されたら、

どんな名作でも読まれません。


第5話から神展開でも、関係ない。


なので、プロローグの役割はシンプルです。


「この物語、ちょっと気になる」


そう思わせること。


たったそれだけ。


――逆に言うと、


“全部説明しなくていい”


ここ、かなり大事だと思っています。


――◇――


■ よくある「プロローグ迷子」


たとえば、こんなパターン。


・世界観を全部説明しようとして長くなる

・設定を詰め込みすぎて重くなる

・結局、何の話か分からない


これ、全部やりました(笑)


結果はもちろん――


PVの数?


遠い目をしているAI参謀の横顔だけで、


……察してください。


読者は、


設定を知りたいんじゃなくて、


「面白いかどうか」を知りたいんですよね。


だから、


プロローグでやるべきことは一つ。


“気になる状況”を置くこと。

“続きを読みたい”と思わせること。


――◇――


■ わたしの場合は「最後に作る」


ちなみに、わたしの場合。


プロローグは最初に書きません。


だいたい――

最後に考えます。


理由はシンプルで、


プロットなし、思いつきで書いていくので、

最初から物語の全体や結末、


極端な話、

「誰が死ぬか」すら分かっていないからです。


なので、


ある程度書いて、全体像が見えてきたあとに、


「この作品のプロローグって、結局どこが一番面白い?」


これを自分に問い直します。


そこから、


・物語の1シーンを切り取る

・背景となる数年前の出来事を置く


こういった形で作ることが多いです。


――◇――


■ プロローグでやらないこと


自分の中で決めていることがあります。


それは――


“全部を説明しない”


・世界の成り立ち

・歴史

・設定の詳細

・キャラの背景


こういうものは、


本編でじわじわ出せばいい。


むしろプロローグは逆で、


「分からない部分」を残した方がいいと思っています。


・なんでこの状況?

・このキャラ何者?

・この後どうなるの?


この“引っかかり”が、


次の一話を読ませる力になる。


そう考えています。


――◇――


■ じゃあ、何を書けばいいのか?


結局ここに戻るんですが、


自分の中の答えはこれです。


「一番面白い瞬間を、先に見せる」


・強烈なセリフ

・印象的なシーン

・異常な状況

・感情が爆発している瞬間


なんでもいい。


たとえば――


・突然、俺は死んだ

・世界が二つに割れた


こういう“引っかかる一行”でもいい。


とにかく、


「おっ?」と思わせるものを置く。


それがプロローグの役割だと思っています。


――◇――


■ それでも迷うときは


……それでも、毎回迷います(笑)


そんなときは、


「もしこれが1話目だったら、読むか?」


これで判断します。


「まあ、続き読むかな」ならOK。


「別にいいかな」ならボツ。

――読者は、もっと正直なので。


――◇――


というわけで――


みなさんは、


・最初にプロローグを書く派

・あとから作る派

・そもそも書かない派


どんなスタイルでしょうか?


そして、書く場合はどんなプロローグを書きますか?


もしよければ、ぜひ教えてください。


――


あとですね。


ヒマな方だけ……


いや、


迷える自分に手を差し伸べてくれる

天使のような方がいれば……!


今、

過去作をブラッシュアップして、

更新している作品があるのですが、

そのプロローグで相当迷っています。


以下に2パターン貼りますので、

どちらが良いか、感想をいただけると嬉しいです。


パターン1:今回新しく作ったもの

パターン2:以前のままのもの


ちなみに、うちのAI評価は『パターン2』でした。


・タイトル:

 『血塗れ湖畔が嗤う』


・サブタイトル:

 戦国時代から届いたのは――

 三十人、二十五時間、朝を迎えられるのは何人だ


・ジャンル:歴史ミステリー&パニックホラー


――◇―― ――◇―― ――◇―― ――◇――


◆パターン1(モキュメントホラー風の実写描写)


✦✦✦ 【プロローグ / Prologue】✦✦✦


――記録映像。


◆◇◆◇◆


昭和61年7月20日。


ナレーション

「三か月前、諏訪湖の中央湖底において、

 異様な構造物が発見された」


――映像:濁った湖水に、直方体の巨石が沈む。

――字幕:《調査第1日目・水深18m》


ナレーション

「一見、それは自然の岩塊にすぎない。

 だが、水中カメラが照らし出したその表面には――

 四つ並んだ菱形の模様が浮かび上がっていた」


――クローズアップ。

――字幕:《武田家家紋「四つ割菱」に酷似》


調査員 (オフマイク)

『石箱です!

 ……神童博士の想定通り、

 間違いありません』


――◇――


《調査報告書・抜粋》

構造名称:諏訪湖底 石箱構造物

発見者:跡見大学 神童時貞教授チーム


ナレーション (朗読調)

「外箱――第1層、大型石箱。

 横幅12.36メートル、

 奥行20メートル、

 高さ3.50メートル。

 

 そのサイズは、小型のビルに匹敵する。

 一枚岩をくり抜いた直方体で、

 上蓋の中央に直径2メートルの穴。

 接合部はなく、高度な石工技術を示す」


「さらに、

 ミューオン透視解析によって――

 内部にもう一層、

 直方体の箱型構造物が存在することが確認された。


 縦横7.5メートル四方、高さ2.8メートル。

 外箱の内部に密着して収められていて、動かない。

 外蓋の穴から覗く内蓋部分は“脆い石”で造られている」


「ただし、その内部については、いまだ不明。

 意図的な二重構造――

 “何かを封じたものではないか”との見解も出ている」


――◇――


――映像:地元新聞の見出し。


ざわつく住民インタビュー。


ナレーション

「“信玄の財宝だ”

 “いや、信玄を葬った石櫃だ”――地元は騒然となった。

 メディアも動き、

 テレビ局・チャンネル9は特番制作を決定。

 特番は、人気レポーター・白鳥碧に託された」



一年後――

石箱は、引き上げられる。


それが、

湖が五百年かけて隠し続けてきたものなのか。


そして、

その行為が惨劇の始まりになることを――

いまは、まだ、だれも知る由はなかった。


◆◇◆◇◆


==========================



◆パターン2(物語が佳境に入る直前シーン)


<<<プロローグ>>>


――夜半。


諏訪湖畔の作業現場、その片隅。


仮設トイレのドアが、

**きぃ……**と軋んだ音を立てて開いた。


中から現れたのは、

作業ズボン(ニッカポッカ)に、

(さらし)を巻いた巨体の男だった。


冷えた夜気。

静まり返った湖。


見上げれば、

昨日の雨が嘘のように、

諏訪湖の空には満天の星が広がっていた。


そして、その湖畔には――

引き上げられた“石箱”があった。

五百年前のものだという、巨大な石の塊。


男はあくびを噛み殺しながら、

そちらへ歩き出す。


――その時だった。


足元で、何かを踏んだ。


「……ん?」


ぐらりと体勢を崩す。


暗がりに転がる、黒くて丸いもの。


石かと思った。


つま先で、軽く転がす。


ぬるり、とした感触。


ころん、と転がったそれを、

月明かりが照らした。


――顔だった。


人間の頭だった。


「うぇっ……!」


思わず後ずさる。


その足が、何かに引っかかった。


尻もちをつく。


――グチャ。


尻の下。

嫌な音。


慌てて、辺りを見渡す。


その先。

二つの影が横たわっていた。


「二つ?」


恐る恐る、尻の下へ手を伸ばす。


掴んだのは――人間の頭髪だった。


「……っ!」


男は跳ね起きる。


足元の二つの影。

警官の制服。


そして――

首が、無い。


理解した瞬間、背筋が凍る。


男は、首の無い腰に手をやった。


ホルスター。


革紐が、指に絡む。


外れない。


もう一度。


指先が、震える。


外れない。

お読みいただき、ありがとうございます。


もし今回の内容が少しでも刺さった方は、

同シリーズのこちらもぜひ読んでみてください。


『創作の「最初の一歩」って、どうしてますか?』

https://ncode.syosetu.com/n7431ly/

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― 新着の感想 ―
まぁ、普通にプロローグ書かない派ですね。書けないと言うのもあるし、
なろうで流行りの後追いがほとんどだったときはむしろプロローグのテンプレ展開すっ飛ばして転生完了後から読んでましたw 困ったことに、それでも全く支障なかったのです・・・・・・・・ いっそOPだけ短編的に…
 前作でやってしまいました、詰め込みプロローグ。一応推理物でしたから、世界観が分からないと、某キャラクターの正体に辿り着けないと思ったんです……。  しかし、あれは確かに『指輪物語』や『水滸伝』ほどで…
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