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蒼天の狼  作者: 豆腐
3/7

番外編第一話「スローン、服を買う。」

こんにちは、豆腐です。

今回は番外編。

スローンが服を買う話です。


今回の前書きは、スローンの簡単な解説です。



名前:スローン・オルブライト

コールサイン:SKYWOLF(スカイウルフ)

性別:女性

年齢:30歳

身長:160cm

体重:56kg

所属:アストラ連邦軍 / 空母フェンリル所属

部隊:ヴィトニル隊(4番機)

元職業:航空機整備士

スリーサイズ:

バスト:88cm

ウエスト:63cm

ヒップ:90cm



容姿:

白い長い髪

蒼空のような青い目

いつも少し微笑んでる


性格:

明るく元気なお姉さんタイプ

面倒見がいい

行動力が強すぎる


趣味:

機体の整備、改造

ゲーム

模型作り


好きなもの・こと:

戦闘機

平和

食べる

作る


嫌いなもの・こと:

不自由

人に利用される

見下される


ポリシー:

「仲間は絶対に助ける」





蒼天の狼第二話と第三話の間のお話。

彼女は空母に来てからずっと対Gスーツを着ていました。

それを見かねたハルトマンは、服を買うように促します。


しかし、売店にはシンプルな服しか売っていません。

すると、ハルトマンは空母フェンリルを近くの港町に停泊させ、スローンを半ば無理やり行かせます。


はたしてスローンはどんな服を選ぶのか……


それでは、番外編。

「スローン、服を買う」

お楽しみください。

空母フェンリル。

通称『狼たちの巣』。

エースパイロットが多く所属する、超巨大空母だ。


その格納庫の片隅で、一人の女性が機体の下に潜り込んでいた。

「ここをこうして……」

レンチを回す音。

オイルを注ぐ音。

金属が落ちる音。


長い白髪を束ねた、ヴィトニル隊4番機パイロット。

名はスローン・オルブライト。


本来なら整備士の仕事を、彼女は自分でやっていた。


その様子を見ていた一人の男。

名はアルヴィス・ハルトマン。

ハルトマンはスローンに言う。

「…それはお前の仕事じゃない。」


「…でも私整備兵なんだけど。」

スローンは答える。


ハルトマンはスローンの言葉に続けて言う。

「元、だ。」

「他の者の仕事を奪うな。」


スローンは不服そうに言う。

「奪ってない。」

「手伝ってるから。」


「…はぁ……」

ハルトマンはため息をついた。


ふと、ハルトマンの目がスローンの服に行く。

緑色の、油まみれの対Gスーツ。

ハルトマンは聞く。

「…ほかの服はないのか?」


スローンは答える。

「…ない。」

「全部あの基地に置いてきた。」


ハルトマンは少し黙り込んだ。

そして、

「…売店で買ってこい。」

そう一言。


しかし、隣にいた整備兵が反応した。

「いやー、この子に売店の服は似合わないっすよ。」

「服屋に行ったほうがいいですって。」



ハルトマンはその言葉を聞き、考えた。

そして、静かに言った。

「…この空母を付近の港町に寄港させる。」


───格納庫が静まり返った。


「……今なんて?」

整備兵たちは顔を見合わせる。


ハルトマンは続ける。

「港町で服を買ってこい。」

「艦長命令だ。」



スローンが瞬きをする。

「……え?」


少し黙って、スローンは叫んだ。

「ええええ!?」

「職権乱用だよ!」


ハルトマンは続ける。

「職権乱用には入らない。」

「それに艦の風紀に関わることだ。」


「だからって……」

スローンは黙り込んだ。


「いいか、艦長命令だぞ。」

ハルトマンなそう告げた。


スローンは小声で一言。

「…了解。」








空母フェンリルは近くの港町に寄港した。

ただ一人のパイロットに服を買わせるために。

明らかに異常事態である。


…ただ、空母フェンリルではたまにこういうことが起こる。


だいたいハルトマンのせいである。



スローンは下船した。

…しかし、その横にはハルトマンがいた。


「なんでついてくるの……?」

スローンは呆れてハルトマンを見る。


「お前のためだ。」

ハルトマンは静かに言う。



周囲の人々は驚いている。

そんな予定は聞いていないのに港に軍艦が寄港しているのだ。


「おい、なんで空母が……?」

「わからないが、異常事態ってことはわかる。」


軍事マニアはキラキラした目で空母フェンリルを見つめ、

一般人は唖然として空母を見つめている。



そして、町を歩いているスローンとハルトマンも注目されている。


「おい、あいつら軍人だぞ。」

「一人は対Gスーツだな。」

「もう一人は艦長服だ。」

「艦長服!?」


スローンは周りの視線やざわつきを感じていた。

「…なんかすごい目立ってる……」


ハルトマンは静かに言った。

「無視しろ。」

「面倒なことになる。」


「了解……」

スローンは呆れていた。


港には、巨大な空母フェンリルが堂々と停泊している。

その周囲には人だかりができている。


補給船で行けばこうならないのに……




しばらく歩いて、スローンたちは服屋にたどり着いた。


店員が笑顔で出迎える。

「いらっしゃいま……」

しかしその笑顔はすぐに消えた。


「え……」

「軍人!?」

店員たちは驚愕した。

なぜここに軍人がいるのだろうか。


しかも片方は対Gスーツ、もう片方は艦長服だ。


ハルトマンはスローンを見て言う。

「この子に似合う服をくれ。」


スローンは言う。

「私たちの艦長がごめんなさい…」


店員たちは顔を見合わせた。

「…この方の?」


ハルトマンは答える。

「そうだ。」


店員はスローンの服を見る。


油まみれな緑色の対Gスーツ。

本当に服を買いに来たのか?


「えっと…」

「普段はどんな服を着ているんですか?」

店員は聞く。


「整備服…ですかね。」

スローンはさも当然かのように答えた。


店員は頭を抱えた。

本当に?

本当に服を買いに来たのか??


「そういうわけだ。」

ハルトマンが相変わらず真顔で言う。


一瞬の沈黙。


「と、とりあえず試着してみましょうか!」

別の店員が言った。


しばらく経って、店員がいくつか服を持ってきた。

白いシャツ、

黒いズボン、

黒いジャケット。

「こちらなどいかがでしょう?」


スローンは服を受け取り、見る。

「…なんか違う。」


ハルトマンは言う。

「それでいいだろう。」


「でも……」

「なんか気に入らない。」

スローンは服を店員に返した。


「はあ……」

店員は首を傾げた。

こんな服なのに別のがいいのか…


「…自分で選ぼうかな。」

スローンは店内を歩き出した。


ハルトマンはそれを黙って見ていた。



数分後、スローンが服を持ってきた。

フリフリで、超派手な。

まるでアイドルが着るような服。


ハルトマンはスローンの持ってきた服を見た。

「…こんな服もあるんだな。」


「そういう問題じゃないでしょう!」

店内は半ば叫んだ。

「こんなの普段着には向きません!」


「…そうなんだ……」

スローンは不思議そうに言った。

一体どこで日常的にこんな服を着る人を見たのか。


「一体どうすれば……」

軍人に服を売った経験なんてない。

ましてやこんなイカれた軍人にも売ったことはない。

店員は頭を抱えていた。


すると、店の奥から何者かが現れる。

この服屋の服を見事に着こなしているお爺さんだ。

「……そういうことなら、私に任せてください。」


店員たちは振り向き、叫んだ。

「店長!!」



店長はスローンを見た。

対Gスーツ、

油、

工具入れ。

「……ふむ。」


店長は冷静に語る。

「動きやすく、かつ丈夫な服。」

「すぐお持ちいたします。」


「流石は店長!」

店員たちは歓喜した。

やっと終わる。

これほど嬉しいことはない。


「なんでわかったの……?」

スローンは恐怖した。

服を見ただけでなにが欲しいか分かった。

どうなっているのだろうか。


ハルトマンは黙って店長を見ていた。




しばらくして、店長が服を持ってきた。

白いファー付きジャケット、

黒い防弾チョッキ風ベスト、

シンプルな白いシャツ、

黒いズボン。

「これを着てみてください。」


「…はい。」

スローンは不思議そうに服を見た。

シンプルな服。

私に似合うだろうか。


スローンは試着室に入った。



数分後、試着室のカーテンが開いた。

スローンがゆっくりと姿を現す。


一瞬、店内が静まり帰った。

今まで見たことのないほど秀麗な見た目のスローン。

服は少し大きいが、それが逆におしゃれさと機能性を作っている。


そして、スローンが一言。

「これ買います!!」

スローンは目を輝かせていた。


店員とハルトマンは驚愕した。

あんな油臭い服を着た人がこんな美しくなれるとは。


店長は、予想通りと言わんばかりに微笑んだ。




会計が終わった。

服は着たまま帰ることにした。

元の服はハルトマンが抱えている。


すると、店長が店の奥から服を出し、スローンたちに見せた。

「こちら、サービスです。」


横縞の淡い色のパーカー。

パステルカラーと言うのだろうか。

メインの色はピンク。

そして、白と青の大きな横縞が一本ずつ。

ふわふわで、大きくて、柔らかそうな服。


「…いいんですか?」

スローンは聞く。


店長は答えた。

「はい。」

「初めて服を買った記念に。」


スローンは不思議に思った。

なぜ初めて服を買いに来たのが分かったのか。

しかし、そんなこと考えても仕方ない。

「ありがとうございます!」

スローンは勢いよくお辞儀をした。


ハルトマンは、笑顔でその様子を見ていた。

スローンの表情は、どこか誇らしげだった。





空母フェンリルが出港した。

軍事マニアたちは名残惜しそうにフェンリルを見送っていた。



スローンは空母の格納庫へ赴く。

先ほど買った服のまま。


「ただいまー!」

スローンが格納庫に現れた瞬間、整備士たちは一斉に工具を落とした。

「…おい。」

「誰だこの美少女……!」


「…みんな、どうしたの?」

スローンは不思議そうに言った。


整備士たちは騒然とした。

「この声スローンだ!」

「まじかよおい!」

「スローンってこんな美少女だったんだな!?」


「美少女って……」

30歳のスローン。

美少女と呼ぶにはいささか老けているが、そう呼べるほど彼らには若く見えているのだろう。


すると、ハルトマンが対Gスーツを抱えて格納庫にやってきた。


整備士たちは途端にすべてを理解したかのような顔になった。

「…やっぱり艦長のせいか。」

ここまで読んでくれてありがとうございます。

豆腐です。


兵器を紹介したいところなんですが、肝心の兵器が出てきてません。

なのでGHOST乗っている第四世代戦闘機の説明をしようと思います。



F-12A スワロー


基本仕様(量産型)

機体名:F-12A スワロー

世代:第四世代戦闘機

エンジン:単発ターボファン

乗員:1名(単座)

最高速度:マッハ2.2


特徴

軽量で整備性が高い

実在する戦闘機で言うとDassault Mirage 2000に近いシルエット

昔の連邦の主力機


GHOST使用

機体名:F-12A スワロー

世代:第四世代戦闘機

エンジン:単発次世代ターボファン

乗員:2名(複座)

最高速度:マッハ3以上


特徴

次世代エンジン搭載

複座式

マーキングや機体番号が消えている

黒色塗装


バリエーション


F-12A スワロー

制空戦闘機型(基本型)


最初に量産された主力戦闘機。

軽量な機体とデルタ翼により高い機動力を持つ。


乗員:1名

最高速度:マッハ2.2

任務:制空戦闘 / 迎撃




F-12B スワローII

マルチロール戦闘機


A型をベースに電子機器と兵装を強化した型。

対地・対艦攻撃能力を持つ。


主な変更点

レーダー強化

兵装搭載量増加

多用途ミッション対応




F-12C ストライクスワロー

攻撃機型


地上攻撃を重視した改造型。


特徴

装甲強化

低高度安定性向上

大型対地兵装搭載




RF-12 スカウトスワロー


偵察機型

武装を減らし、偵察装備を搭載した型。


特徴

高解像度カメラ

電子偵察装置

長距離燃料タンク




TF-12 トレーナー

練習機型


F-12の操縦訓練用。


特徴

複座式

操縦教官席あり




XF-12

試作型


F-12の最初の試作機。

実験用エンジンや新技術のテストに使われた。





次回は第三話。

空母フェンリルは補給のため港に停泊していました。

スローンが下船して散歩をしていると、一人の少女と出会います。

その子供は戦争孤児でした。

15年前、生まれたての時に親を失って、軍の施設で孤独に育った少女でした。

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