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女神と未来への計画

これはこの物語の最新エピソードです。皆さんに楽しんでいただければ幸いです。

公爵ヴィンドゥンスブルクは、

孫のケンとともに

この異世界の経済を管理していた。


近年、

理由は分からなかったが、

農業生産は四割も減少していた。


ケンは公爵の地図を眺め、

ある一点を指差した。


「この土地は?」


そこには、

広大な空白が広がっていた。


公爵は言った。


「永遠の土地だ」


永遠の土地は、

人々の記憶が始まる以前から

そこに存在していた。


だが、

どんな種も芽吹かず、

どんな作物も育たなかった。


理由は、

誰も知らなかった。


一方その頃。


キョニエットは、

毎日戦っていた。


自分自身と。


彼女を模した

彫刻と絵画の軍勢と。


数では、

常に彼女が劣っていた。


毎日、

敗北した。


ムラタロウは尋ねた。


「なぜ、

 兵に命じて

 壊させない?」


キョニエットは答えた。


「それでは意味がない」


「私自身の手で

 倒さなければならない」


「 女王としての誇りと、

 民の敬意を

 取り戻すために」


そのとき、

キョニエットは思い出した。


かつての歴史の教師の言葉を。


『テデセウスの書』


その書には、

所持者を

宇宙的存在、

神へと変える呪文が

記されているという。


キョニエットとムラタロウは

旅に出た。


壮大だった。

だが、

語る必要はなかった。


彼らは

テデセウスの書を見つけた。


そして、

城へ戻った。


キョニエットは

呪文を詠んだ。


その瞬間、

彼女は生きている宇宙になった。


生きた宇宙。


女神。


彼女は、

自らの本質を

余すことなく

民衆に示した。


彫刻と絵画は

逃げ出した。


女神には、

敵わなかった。


恥じ入り、

姿を消した。


そのころ。


ヴィンドゥンスブルク公爵は

コップに水を注いだ。


それを

宮殿の庭に置いた。


木の頂上まで登り、


そして、

その水の中へ

身を投げた。

このエピソードを楽しんでいただければ幸いです。次のエピソードもすぐにアップロードします。

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