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異世界即興入門

これは、私がシュールレアリスト的なオートマティズムで即興で作った物語の最初のエピソードです。皆さんが楽しんでくれることを願っています。

キリトは引きこもりだった。

ある日、理由も前触れもなく、魔法と幻想の異世界に転送された。


だがその世界では、引きこもりから勇者になった者が異常なほど多かった。

勇者は溢れていた。

供給が過剰だった。


経済の基本法則がそこにもそのまま当てはまっていた。

供給が多すぎれば、価値は下がる。

勇者も同じだった。


この世界では、勇者は特別な存在ではなかった。

尊敬もされない。

報酬も安い。

多くの人々は勇者を安い労働力として雇い、家の掃除や雑用をさせていた。


キリトも例外ではなかった。

彼はハンク・ウィルカーソンという質素な商人のもとで働くことになった。

給料は最低賃金だった。


ある日、キリトは一本の魔法のほうきと出会う。

その名はマクレトロン。


マクレトロンは言った。

「この国の王を殺す。

勇者が蔑ろにされるこの仕組みを壊すためだ」


キリトは笑ったが、ほうきは本気だった。


マクレトロンは約束を果たした。

王は死んだ。


王には三人の息子がいた。

ギュリエール、グリメロ、ジェラルド。


新しい王を決めるため、選挙が行われた。

三人とも勇者たちに約束した。

自分が王になれば、勇者が正当に評価される社会を作ると。


当選したのはギュリエールだった。

だが彼は約束を守らなかった。


彼は毎日のように宮殿で宴を開き、食べ、飲み、踊った。

そして、ある夜。


魔法のバケツ、ヴリティオが現れた。

ヴリティオは宮殿を水で満たした。

ギュリエールは溺れて死んだ。


グリメロとジェラルドは狩りに出ていたため、生き残った。


再び選挙が行われた。

今度はグリメロが勝った。


だが彼も約束を守らなかった。

彼は宮殿に奴隷のハーレムを集めることに夢中になった。


その夜。

一本の草の葉が怒った。


草の名はエオス。

エオスは夜のうちにグリメロの喉へ入り込み、彼を窒息させて殺した。


残ったのはジェラルドだけだった。


ジェラルドもまた、約束を守らなかった。

彼は税金を引き上げた。

そして黄金のコインで満たされた巨大なプールを作り、毎日その中で泳いで遊んだ。


そのとき。

豚の脂の塊、ティタノスが現れた。


ティタノスは成長し続け、やがて巨人の大きさになった。

そして宮殿を破壊した。

ジェラルドもろとも。



この最初のエピソードを楽しんでいただければ幸いです。次のエピソードはすぐにアップロードします。

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