π
レーンをまたぐと何千回みても興味をひかなかった地面は初の注目を浴びおぞましい彼岸の門と化した。
無意味にただ存在し続ける物体であり続けることを自身で否定し拒否する、
その高尚な行為はBlack hollのように絶望を伴ってなお美しさを体現するだろう。
素晴らしいじゃないかっ!他の動物なんかじゃできない、、、、人間様だけだ!!自分で自分を消せるのは!マイナスを0にできる、自力で!覚悟で!!終わらせられるんだ、、、!!!
放せ放せ放せ!!!!!放せ!!!!!!
落下を始め
無
気
力
だった心は、自決を推奨した精神は一瞬にして裏切り最大限の恐怖を脳に発す。
おちる おち るおちるおぢるおぢるおぢるおぢる
目から水分が漏れて溢れて止まらない
泣いて泣いて泣いては溢れた雫はわが身と等速となり宙に浮く
クール気どってもうボロを出して、情けないね、、笑える
おちていく程、空気は冷え、涙と星は輝きだし、すべてが宇宙が純度を増し存在価値を証明する。
おちておちておちていく
吐き出せなかった苦悩でにじんで歪んでしまっていた月に焦点を向けるとやがて完全な真円に近づいていく
そしてπとなる刹那、自分だけの宇宙は消えた