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異世界へ

B〇at Saberって知ってます?

上手い人の動画を見て書きたくなったので書てみました。

初めてなのですが、書くのって難しいですね…


ワイヤレスVRヘッドセットを装着し、飛び込んだ世界(ゲーム)で私は剣を振る。

剣とは言っても、見た目でいえばソードやブレードかな?

(手にした物で右手は青く左手は赤く光ってるしね。ビーム的な。)

その世界(ゲーム)は、飛んで来るブロックを両手に持ったブレード?で斬って行くリズムゲームの世界。

私はその世界と現実との両方を動画に撮り、合成し動画投稿サイトにアップしている。

画面奥から自分へと流れてくる大小様々な赤と青のブロックを、同じ色のブレードで斬って行く。

手首だけで細かく斬らなければならない小さくて早いブロックや、回転するかの様に身体を使って斬らなければならない大きなブロックなど。

そして、ただ斬るだけではなく破壊不可能なブロックを避ける必要もあるので、まるで殺陣をしているかの様。

普通の人は止まったままプレイするのに対し、私は前後左右にと飛んだり跳ねたり無駄に回転してエンターテイメントとして見応えがある物へと進化させたパイオニア…らしい。

(ネットでは結構有名なんだけど、顔出しはしてないから誰も気付かないしクラスでは居ても居なくても気付いてもらえない様な存在だし)

少し前に登録者数が100万人を突破したのにだ。

(動き回るのは、楽しくプレイするのに必要なだけで意識はしてなかったんだけどね)

今日は、急いで学校から帰ってきてすぐに撮影の準備をして現在準備運動(アップ)中。

収録されている全ての曲は、流れてくるパターンを記憶しているので、どの曲でもほぼ同じ結果。

「はい、レジェンダリーレベル1308フルコンボ!」

まあ、多少リズムのずれはあってもミスはしないので毎回こんなもんだ。


しかし、今日は特別だ。

なんと、有り難い事にこのゲームの開発チームと近々行われる大型アップデートのプロモーションとしてコラボ企画をする事になり、私の為に新たなモードを作ってくれた!

「では始めますか!」

テンション爆上がりで追加パッチをインストールからのプレイ!

起動したメニュー画面の説明では、なんでもこのモードはレジェンダリー級な難易度で尚且つ斬る避ける全てのブロックがAIにより完全ランダムになって二度と同じパターンにはならないらしい。

しかも通常とは違い360度!

「え~無理じゃない?急にレベル上がりすぎじゃない?」

説明の最後には『クリア出来るとは思ってませんので』だって。

「そお言われると逆にヤル気出るよねー」

と、言いながら曲を選択。イントロが流れ出す。

「っ!」

すごい早さで顔を目掛けて飛んで来たブロックを紙一重でかわす。

「忙しい!」

通常よりも少し広い180度のステージ。

なんとか凌いでいるが、今でもギリギリなのにどこかのタイミングで360度に変わるのだろう。

(近づいて来るエフェクト音が少し大きく設定されてるから、来る方向やタイミングはなんとなく掴めるけど)

ミスこそ1桁だがついていくのがやっとだ。

そして、曲の山場でブロックはついに360度からに。

「わーーーー!」

背後から来たブロックに対処出来ず、どんどんミスのカウンターが増えプチパニックになりながらも最後までプレイ。

結果は、ミスによるマイナスで規定得点に届かず失敗。

「いや無理でしょこんなの!」

たまらず弱音を吐く。

「背後とか来るのが解っても赤か青かわかんないじゃん!ランダムだから覚えても意味ないし!」

メニュー画面の説明を思い出す。

『クリア出来るとは思ってませんので』


悔しいので、何度も何度もプレイする。

こっちにだってプライドがある!

(明日から大方連休で良かった。絶対クリアした動画を投稿してやる!)

寝食を疎かにしながらプレイし続ける。

(AIによる完全ランダムって言ってるけど、クリア不可能なパターンにはならないみたい。開発者の意向なのか不自然な動きや無理な動きを要求する事もないのよね。それにしたって、反応や動きは相当なレベルを要求されてるけど。)

連休も半分以上が経過して、なんとかクリアは出来る様にはなったが、こんな物では納得出来ない。

(規定ギリギリのクリアではドヤ顔出来ないもんね!)

それからもプレイし続ける。

(アニメや漫画の達人の様に気配を読む!プログラムされた癖を読む!普通に考えて無理だけど!それでも!)

この世界ならば、そう思い大方連休最終日。


(今回いけるかも)

正面から来たブロックを右手で袈裟斬りにし、返す刀で水平に薙ぐ。

頭部へのブロックを屈んでかわし両手をクロスする。

両手の逆サイドのブロックを斬ればターンしてから両手を揃えて斬る。

許されたヒットゾーンを最大限使って前後左右に動きながらタイミングを取り次々と斬り進む。

(最後のパート!)

未だミスはなく最終局面へ。

下から掬い上げる様に斬りながら背後へと視線を向け連続して来るブロックを右手だけで細かく素早く斬る。

(気配なんて読めないけど、プログラムの癖なんて読めないけど!こう動かしたら繋がる、無駄が無いって感じが!楽しい!!)

AIが、忖度して気持ちよくプレイさせてくれているかの様に次々とブロックが斬られて行く。

ここに来て撮影している事を思い出し、フィニッシュは派手にスピンしながら踏み出し最後のブロックを斬る…

つもりで踏み出した足が地面を捕らえる事はなかった。

「え?」

崖から落ちるかの様に、右足に続き身体が下へと吸い込まれていく。

そのまま落下し始めた身体と共に意識も落ちて行った。



未だ意識ははっきりしないものの、自身が寝転がっている感覚があった。

(ぶっ通しでプレイしすぎて倒れたのかな…)

幸い痛みはなく痺れたりもない。あるのは空腹感くらいか。

ただし、目を開けても真っ暗だったのでビックリした。

はっきりしない意識のおかげか慌てる事なくVRゴーグルの存在に気付く。

「壊れちゃったのかなー」

身体を起こしVRゴーグルを取ると屋外にいた。

「なんで?」

視界には広がる草原。およそ日本ではない場所だ。背後には聞いた事もない動物の声がする森。

「ウソ?夢…だよね?」

ベタに自分の頬を抓る。痛みを感じ、手を離す。身体が震える。

「本当に!?ウソだ!!信じられない!!」


「異世界キターーーー!!!」

「やったー!やったー!はははは」

嬉しさのあまり泣きながら飛び回る。

この異常事態をすんなり受け入れるくらいにはライトな小説が大好きだった。

「もう学校に行かなくてもいいんだよね?満員電車に乗らなくてもいいんだよね?」

ずっと思っていた。行けるものなら行きたいと。

しばらく喜んでいると足元の存在に気付く。

刀身が薄く赤と青に光る二振りの剣。

疑うまでもなく自分の大好きな世界(ゲーム)が現実になった。

「すごくキレイ」

彼女の目に映る全てが美しく見えた。

無理矢理感が…

無駄に書きすぎて短編では終わらないのでわけます。

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