第五幕宴
蒼月達が次に目覚めると元の場所に戻っていた
「みんな大丈夫?」
そう蒼月が頭に手を当て首を振りながら言う
「私達は大丈夫それよりニアは?」
ニアとは僕のことである
何故僕がニアと呼ばれるようになったかそれは…
「あなたその名前じゃあ転生者だってばれちゃうから新しい名前を考えてあげる」
そうルサルカは言う
「確かにねわかるやつにはわかるからね」
そう言って二人は考え込むそしてルサルカが思い付く
「ニアはどう」
僕はそれを聞いて首を縦に振ってうなずき
「いいよそれで…」
そうして僕はニアと呼ばれるようになったそして
「僕も大丈夫」
そう答える
そしてふと月明かりに照らされた湖に映った自分を見て
「えっええー」
その姿を見て驚くあまり後ろに倒れた
「確かに怪人蒼月でてっ言ったけど何で女なんだよ」
少しだけ怒っていた
「ニアはこれからどうするの?」
そうクレアに聞かれた
「とりあえず何処か拠点になる場所を見つけてそこから仲間を増やしていこうて考えているの」
そう僕が考え込みながら言うと
「じゃあ私達の村に来る拠点を探す手間が省けるから良いと思うけど」
クレアが言ったことに僕はさすがに聞いた
「えっ!良いのか?」
そう聞くと
「良いとは思うけどとりあえず伯父さんに頼んでみるよ」
クレアがそう顔に手をあてて言った
すると急に熊達が止まったその衝撃で熊車の中のソフィアはクレアの膝の上で寝ていたがクレアが身をていして守ったことにより無事だった
ノエルも疲れて寝ていたが止まった衝撃でクレアの肩に寄りかかっていた頭が胸にいきソフィアを守ろうと必死だったクレアの手が首を抑える形になりクレアの胸に押し込まれる形となり手で胸を少し押しかろうじてできた隙間から
「お姉ちゃん…苦しいから…手ぇ離して」
それを聞いたクレアが慌てて手を離し
「あっごめんね大丈夫?」
そう言うと
「ぷっはぁ危ねぇ死ぬかと思った」
ノエルはハァハァと息切れしながら言う
一方僕は止まった衝撃で頭を打ち数秒間気絶してそしてフィムの膝に着地した
そしてフィムはなんとか踏ん張って座っていてそこにニアの頭が膝に乗った
そしてニアが目を開けるとフィムが見下げていたそして周囲の状況を慌てて確認しフィムの膝からムクッと起き
「ごめんね」
「いえいえ!ニア様こそ無事で何よりです」
そして僕はクレア達の無事を確認したあと熊達に
「どうしたの?」
そう僕が聞くと熊達が「思念伝達」で
(申し訳ございません前に光が見えたので止まったのです)
そう言った後クレアが熊車の出入口を開けて熊達が見た光を見た
するとその光はだんだんとこちらに近付いて来てそしてクレアがその光をよく見ると手に松明を持ったエルフ達がいたそのエルフを見たクレアが
「クロード伯父さん」
クレアがそう言うとノエルとソフィアも出入口から顔を出しそのエルフを見て飛び出して抱きつくとそのエルフは倒れこんだ
「おぉお前達無事だったかぁ本当に良かっ…」
そう言おうとした次の瞬間そのエルフの目に入ったのはクレア達が出てきたところから出てきたニアとフィムだったそれを見て
「お前かぁお前が可愛い姪達を拐った奴隷商人は許さないぶっ倒して…」
「伯父さんちょっと待ってその子達は…」
クレアからクロードと呼ばれたエルフがニアに襲いかかろうと飛んだ数秒後クロードの後ろに立っていた女性のエルフから蹴りがクロードの股間に直撃し無言で悶絶したそして
「人の話はちゃんと聞かなきゃねクロード」
「何するんですか!アレンさん」
クロードは地面に這いつくばって股間をおさえながら後ろに立っている女性のエルフに言う
「そうだよ伯父さんちゃんと話を聞いて」
クレアは頬を膨らませて言う
そしてクレアはこれまでの経緯をクロード達に説明した…
「えっ!君達じゃないの?」
クロードは驚いた様子で聞く
「違うよむしろこの子…ニアに救われたの」
クレアは自らの口で説明した
「勘違いして申し訳ないそして俺の姪達を助けてくれてありがとう」
クロードはニアとフィムに頭を下げ謝罪と感謝の意を表した
「それで伯父さんにお願いがあるんだけどニアを私達が住んでる村に住まわせてくれないかなぁ」
クレアが僕と話ていたことを口にする
「どうして?」
クロードはクレアに問いかける
「実は…」
クレアが経緯を説明しようと思ったその時ニアの腰にくくりつけた布袋から到底その袋には入りそうもないサイズの水晶の玉がありその玉が光始めた
この袋と玉はルサルカが非常時に連絡ができるようにと渡してくれたものそしてこの袋も玉をいつも肌身離さず持ち運びできるようにもらったアイテムなら何でも入れられる「アイテム袋」
そしてニアが光っている玉をアイテム袋から取り出すとニア達の前にひ映像が映し出されたその映像の主はルサルカだったそして
「それは私が説明しましょう」
「ルサルカ様」
クロード達はその映像を見てから座礼をした
「この子はこの世界を破壊しようとする時城怜奈を倒してもらうために私がこの世界に招き入れたのだからこの子に協力してほしいのお願いね」
「ハッ畏まりました」
僕に話てくれた内容を簡潔にしたのをクロード達に説明しそしてルサルカの映像が消え水晶も光を失う
「まぁそう言うなら仕方ないこれからよろしくね」
クロードは首に手をやりながら苦笑いをして言ったそしてクレア達が暮らす村についたそして
「「乾杯」」
何故か宴が始まっりあれよあれよのどんちゃん騒ぎ
自分の肉をのせた皿と熊達のための肉をのせた皿を2つ計3枚の皿を持って熊達のところに行き熊達に二頭の熊用に持ってきた皿を渡すすると熊達は手を器用に使い皿を持っちその皿を地面に置きその場に座りそして一礼し「ありがとうございます」そう思念伝達で言う
そして僕も熊達の近くに座り皿を地面に置いて肉を食べようとしたすると横からクロードが近付いてきた手には木でできたジョッキを両手に持っている
「これブドウでできたジュースだから良かったら飲んで」
クロードが左手に持っていたジョッキを僕にさしだす
「ありがとございます」
そう言ってクロードの左手からジョッキを受けとるそして二人は一口ジョッキの飲み物を飲んで少しの静寂が支配する
そして少しした後クロードが口を開く
「ニア俺の姪達を助けてくれて本当にありがとうそこでおりいった話というかニアには知って欲しいんだあの3人の事を」
頭を下げそう言うクロードその瞬間空気が少し重く感じた
「どうゆう事?」
ニアは恐る恐る聞いてみる
「あの3人の父親と母親はもう死んでいるんだもちろん3人はこの事を知っているでも不躾なのは重々承知しているでも頼む俺に何かあったら3人を守ってくれないか」
クロードはクレア達を助けたニアだからこそこの話をしたその表情には出さなかったが内心では自分の不甲斐なさに憤怒しているのだろうニアはその事を察して
「わかった」
そう即答したのだろう
そして僕は何となくそうなんじゃないかそう思いクレアの妹達を守る姿を自分の姉のと重ねていた
「ありがとう!さぁて肉取ってくるかぁ」
クロードはそう言って自分のジョッキを持ってその場から立ち去った
ニアはふとクレア達を見たそしてずっと感じていた懐かしさの正体がわかった
(クレアって僕の姉ちゃんと同じじゃあないかだからかクレアを見て少し懐かしく感じたのは)
内心そう思っていた
(妹達に抱きつくところと世話焼きなところも妹達の溺愛ぷりも姉ちゃんそっくりだなぁ)
ニアはそう心の中で思い懐かしさを噛み締めながら少しの恐怖を感じていた…
クロードが立ち去ってようやく肉にありつけると思ったニアは自分の皿に手を伸ばし一枚の肉を指でつまみ上げ口に入れるするとあまりの美味しさに頬っぺたに手を当て笑みを浮かべた
すると前から肉がのった皿を片手に持ったフィムがきた
フィムは僕が手づかみで肉を食べるのを見て
「ニア様こちらをお使いください」
自分が持ってきた皿の上に置いてあったフォークをとり僕にさしだす
「いいよフィムが使いなよ」
僕は口の中の肉を飲み込んでさしだした手をフィムの方に戻す
「いいえそう言うわけにはいきません」
フィムが怒った表情で語気を少し荒らげて言うそして
「では私が食べさせます」
フィムがほほえみそう言う
(えっ正直恥ずかしいんですけど)
僕はそう思っていたそして
(彼女がいなかったからこうゆうのに慣れてないからドキドキする)
僕は心の中でそう思い背中は変な汗が流れて顔を赤らめていた
そしてフィムが僕が取ってきた皿の肉にフォークでさし僕に食べさせようとし僕も仕方なく口を開けて食べる
「美味しいですか?」
「うん美味しいよ」
ニアがそう答えるとフィムは満面の笑みを浮かべるそして
「でっこれからフィムはどうするの? 」
「決まっております。ニア様に忠誠を誓ったんですからどこえでもついていきますよ」
フィムそう答えるその表情は笑みを浮かべているがその目は覚悟を決めた目をしていて
「そう。」
僕は関心がなさそうに答えるそして
「じゃあお前達はどうするの?」
僕は熊達にも聞いた
「我々もついていきます」
熊の一匹が「思念伝達」でそう答える
「同じく」
もう一匹の熊もついてくるみたいだ
「そう。本当に僕についてくるんだね」
僕はフィムと熊達に本当についてくるのか確認した
「はい!」
フィムと熊達が力強くそして覚悟を決めた返事だったそして僕
「わかった。君達三人の忠誠受けとるよ」
それが僕の初めての仲間になったそして
「じゃあ一言言わせて僕に“様”呼びは不要だよ」
僕はとにかく様呼びが嫌で嫌で仕方なかったそれにむずがゆかった
「いいえそう言う訳にはいきません」
フィムと熊達が同時に怒っていた
「主従の関係ははっきりさせないといけません」
頬を膨らませて怒ってそう言う
「そうですよ私も同意見です」
「そうだそうだ」
熊達もフィムの意見に賛同した
そしてフィムと熊達が何とお呼びするのか考えているとフィムの思いつく
「じゃあ「お嬢様」というのはどう」
フィムの提案に
「それはいいね!」
「確かに」
熊達も賛同しうなずく
「はぁわかったよそう呼びたきゃそう呼びな」
僕は顔を赤らめて恥ずかしながらおれた
「ありがとうございます」
フィムが笑顔でそう言う…
そしてフィムからまた肉を食べさせてもらった後
「お前達に名前はあるの?」
僕は熊達に何気なく聞いてみた
「いいえございません」
一匹の熊が答えた
「そうじゃあ僕がつけてあげるよ僕が呼びにくいから」
僕が何気なくそして呼ぶのに困らないために名前をつけようとしていた
「宜しいのですか?」
先ほど名前はないと答えた熊が聞いた
「いいから仲間になった証として受け取って」
「はい!」
二頭の熊が互いの顔を見てうなずきそう答える
「じゃあ姉のお前はヒガンで妹のお前はキキョウな」
ニアから左にいた熊に「ヒガン」右にいた熊に「キキョウ」と名付けた
「ありがとうござい…」
ヒガンが木にもたれかかると
「お姉ちゃ…」
姉を心配したキキョウが姉の側に行った瞬間桔梗も木にもたれかかった
「おい!大丈夫…」
僕もヒガンとキキョウが心配になり近付いた
次の瞬間ヒガンとキキョウに仰向けで倒れこんだ
「お嬢様!!」
心配したフィムがニアの元に駆け寄る
「良かった寝てるだけかぁ…」
そう言って一安心したフィムだった…
一方ある国の一室では
「よく来てくれた表を上げよ」
そう玉座に座る女性が言うその隣には騎士の鎧を着た女性が立っていた
そして一人の男が玉座の前の12段はあるだろう階段の前で左足の膝をつき右手を地面につけた
「お前に例の4人を下げ渡す」
玉座に座る女性がほおづえをつきながら言う
「ありがとうございます」
そう男はそう言う
「もう下がっていいよ」
玉座に座る女性が言うと男は下がり玉座をあとにする
「良いのかあいつにあのあの4人を渡しても?」
そう騎士の鎧を着た女性が玉座に座る女性に聞く
「良いよそれであいつが滅びれば良いと思ってるからそれに…」
すると玉座に座る女性が横にある柱をみるするとそこから一人の商人のような風体の女性が出てきた
「何かわかったの?」
玉座に座る女性が商人風の女性に聞くすると
「ええやっぱりあいつだったよ」
商人風の女性が玉座に座る女性に含みを持たせた言い方をする
「やっぱりね」
玉座の女性は玉座に背をつけて言う
「信憑性はあるんだろうな?」
「クライアント命のうちをなめてるの体に聞いたから信憑性は高いよ」
騎士の鎧を着た女性に自身がやったことを自慢するように商人風の女性が言う
「どうしますか?」
玉座に座る女性に聞く
「ほっといて良いよ」
玉座に座る女性は何処か落ち着いた様子で言う
「良いんですか?」
騎士の鎧を着た女性が聞くと
「良いよ忘れたのあそこには私の手の者がいるの」
玉座に座る女性は身体を伸ばしてそう言う
「そうでしたね」
騎士の鎧を着た女性が少し笑って言う
「何かあったらうちの小飼のやつから連絡があるからそん時は報告にくるから」
商人風の女性がほんの少し笑みを浮かべてその部屋から立ち去った
「フフフ楽しみだなぁあいつが絶望する顔が」
玉座に座る女性が不気味に笑いそう言う…