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短編集

チョウケイ

作者: 荒木凪

 とある依頼が事務所に舞い込んできた。

「友人が美味しいと絶賛していたチョウケイ?の肉を食べてみたいんです。しかしながらそんな部位どこを探しても見つからなくて...どんな依頼でも解決してくれるあなた方に是非とも!」との事だった。

 しかしながら、どんなに探しても確かにそんな部位は見つからなかった。ネットで調べても全くこれといった収穫はなかった。

 そんな中、所長である青羽は夜な夜な出かけては昼頃まで寝るといった生活を行っており、全く探す気配が見られなかった。

「所長もちゃんと探してください!」と、ついに意見したが、全く聞く耳持たずだった。

 事務所自体所長と私の二人しかいないのにも関わらず、所長も何もしてくれないとなると、いよいよ私一人で探す他ない。だがしかし、これといった情報を掴むことが出来ないまま時は流れていった。

 そんなある日だった。朝帰りした所長から肉を投げ渡された。

 曰くこれがチョウケイという部位らしい。依頼人に渡すと満足して帰っていった。何はともあれ一件落着だった。

「にしてもよく見つけられましたね。どうやって見つけたんですか?」

「依頼人の友人の行動を張ってたからな」

「確かに、友人に直接聞いた方が早いですもんね!」と言いながらリモコンに手を伸ばし、テレビをつけるとニュース番組がやっていた。

 ニュースの内容は、『ふくらはぎを削がれた男性が廃工場で見つかった』という旨だった。

「にしても連続行方不明事件の次はふくらはぎを削がれる事件なんて、物騒にも程がありますよね」

「...あぁそうだな」

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