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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

無人駅のトンネルに棲む黒い女【夏のホラー2020】

作者: 江渡由太郎 原案:J・みきんど

 これからお話する恐怖体験は、私が小学五年生の頃に実際に体験した出来事である。


 あっという間に夏休みが終わり、まだ通常の生活リズムに戻らないまま倦怠感を引きずりつつ、新学期の学校生活が始まった。


 教室では夏休みに海へ行ったとか山でキャンプをしたなどの話題の他に、夏休みの宿題はどこまで終わったなど友人たちと話していた。


 夏休み明けで緊張感のない雰囲気を感じた担任の奥村先生は、年配の女性としてはやや低い声で一つの提案をしたのである。


 それは、心機一転ということで二学期に入って直ぐに教室内の席替えを行うというものであった。


 席替えの方法としては黒板に教室内の座席配置を描き、そこに順不同に数字を割り当てた。


 それから教卓の上に広げられた四つ折りの小さな紙をくじ引きで引くことになる。


 引き当てた数字が新しい座席になるというもので、公平的なやり方で進められたのだった。


 全員がくじを引き終わり席替えを開始しました。


 私は教室の後ろの位置に当たる新しい席に着くと、一番後ろの席には前田真希という名の暗い性格の女子が席に着いた。


 前田真希は教室に友達もいなかったため、いつも一人で学習ノートに何かを黙々と書いているといった印象しかなかった。


 クラスメイトの誰一人として、前田真希はのそのことについてそれ以上詮索もしなかったし興味も持たなかったのである。


 誰も前田真希に対して関心がなかったというか、同じ空間に存在しているのかさえ気にならないほど空気みたいな透明人間のような存在であった。


 誰もが前田が一人で毎日のように学習ノートに向かっている。


 その姿を視界の隅にとらえても、宿題をしているとか漫画の絵でも描いているのではと勝手に都合よく解釈して決して確かめることもしなかった。


 私はそんな彼女に好奇心で話しかけ、いくつかの話題の話に興味を持った。


 学校から帰宅後、私は一人で自転車で遊びに出かけた。


 向かった先は小学校から少し離れた中学校の近くにある古びた小さな駅であった。


 何故、そこへ向かったかというとその前田真希がクワガタがたくさんいる森があると教えてくれたからである。


 それともう一つ教えてくれたのは、その森の近くにある電車の駅である上野幌駅の高架下トンネルには入ってはいけないというものであった。


 無人駅のトンネルを抜けた先に見える廃屋は幽霊の棲家になっていて、駅での人身事故はそこに棲む霊に引っ張られていると噂が絶えなかったそうなのだ。


 高架下のトンネルではそこを通ると人が消えるという神隠しのような出来事もある。


 そんな噂からから地元テレビでも心霊スポットとして紹介されたこともあった。


 そんな薄気味悪い駅とトンネルと廃屋のある通りを通らなければ、クワガタがたくさんいるという森には辿り着かない。


 日が沈む迄には帰宅する予定なので、今回は下見を兼ねて目的地へ行ってみる程度にしたのだ。


 その無人駅の高架下のトンネル前で自転車を止めた。


 ジメジメとした湿気と無数の落書きがその場所をより一層陰鬱な気持ちにさせた。


 周りには樹木が生い茂る山と蛇のように蛇行した川があり、この一帯だけが不自然なほど未開発地帯といった感じである。


 トンネルは呼吸するかの如く、勢いよく空気を吸い込んでいた。


 トンネルが生きているというそんな印象を受けた。


 何だか、急に胸騒ぎを覚え、その場から一刻も早く立ち去りたいという切迫した感情に襲われた。


 ふと、トンネルの入口付近に稲荷の祠があること気づき、再びトンネルへと視線を戻すと長い黒髪の色白で細身の女性が黒いワンピースを着て立っていた。


 あまりの恐怖に無我夢中で自転車を漕いで帰宅したのだった。


 ある日の授業中、奥村先生が生徒に国語の教材プリント用紙を配り始めた。


 前の席から後ろの席へと配布さられたプリントを前田に渡した時に、私は彼女のそのノートが目に入った。


 ノートは見開きで使われており、そこには平仮名や片仮名が語音順に記載されていた。


「それ何?」


 私は好奇心からついそのノートについて訪ねてしまった。


「これは……エンジェル様」


「何それ!?」


 前田の聞き取りずらい小さな声から聞こえた”エンジェル様”という初めて耳にする不可解な単語なるものが何なのか、更に好奇心が駆り立てられた。


 前田は無人駅のトンネルであった女性からエンジェル様を教えてもらい、エンジェル様がお告げをしてくれるのだと話してくれた。


 自分を守護してくれる守護天使又は守護霊と呼ばれる霊的な存在が降霊し、降霊術の手段として用いられる交応盤に守護霊なる目に見えない霊的な存在が、その言葉をプランシェットを使って示してくれるというものであった。


 私は半信半疑であったが、母親から以前コックリさんの話を聞いたことがあったため、それと同様のものなのではないかと思ったのだ。


 私は実際にコックリさんをやったこともなければその儀式をその時は見たこともなかった。


 ましてや、コックリさんの儀式のやり方すら知らないため、前田のエンジェル様が名前こそ違うがコックリさんなのだろうと勝手に結論づけた。


 私と前田の会話を盗み聞きしていた周りの女子たちは、授業と次の授業の合間にある短い休憩時間になると前田の周り群がりはじめた。


 前田真希のエンジェル様という言葉に対し、興味本意で近づく者もいれば半信半疑で近づく者もいた。


 遠目でその光景を見て馬鹿にしている者や関心がない者と様々であった。


 前田は今まで誰からも相手にされず声もかけてもらえなかった存在が、今この瞬間は教室の中で一番注目されている存在となっていたのだ。


 女子たちはしきりに前田にお告げとも占いともとれるエンジェル様という霊的な何かを実践して欲しいとねだった。


 休憩時間が短いため一人だけならと引き受けた前田はノートに手書きの交応盤に向かって意識を集中させていた。


「エンジェル様。 エンジェル様。 今ここにいらっしゃいますか?」


 前田は文字盤を見つめながらそう呟いた。


 手に握られているプランシェットの代用品として鉛筆が”はい”という単語に向かって移動して示した。


 それを見ていた周りの女子たちからは黄色い声が飛んだ。


 星川舞子は前田に一番最初に占って欲しい内容を告げていた。


 それは、星川が好意を抱いてる男子は何処にいますかという内容である。


 星川の女子友達はそれがこの教室に居ないことを知っていた。


 インチキ占いなら無難な答えとして”この教室にいます”と答えるだろうと意地悪な質問をしたのだ。


 前田の手に握られている鉛筆は平仮名を一文字ずつ示し始めた。


「と」


 前田は小さな声で読み上げた。


 次々と平仮名や片仮名の文字を示していきやがてそれは止まった。


「となりのクラスにいる」


 そう前田が答えた時に星川を含めた女子たちは半信半疑という感情から驚愕の表情へと変貌し、彼女たちはあきらかに動揺していた。


 授業が始まるチャイムの音で前田を取り囲んでいた女子たちは一斉にその場を立ち去った。


 その光景は猫の集会が終わって解散するように見えて滑稽であった。


 授業中でも前田はあのノートに夢中であった。


 まるで恋人であるかのように大切にノートを扱っていた。


 授業が終わり給食を食べ終え、昼休みになると再び前田の周りに女子たちが集まりだした。


 私も見物人の一人として前田が行う交霊術を見ていた。


 女子たちは我先にと言わんばかりに前田に未知なる占いをせがんだ。


 前田は次々とそれに対応しては、女子たちは喜びの声をあげている。


 前回のテストの点数を質問しては、前田が答えた数字が当たっていると喜び、明日の天気を聞いたりと本当に正解しているのかさえ疑わしいものだった。


 私はその光景を見ていて女子たちが前田をかついでいるようしか見えなかった。


 テストの点数は本人しか分からないことだし、片想いや両想いかなどはどちらでも関係ない質問である。


 好きな色や食べ物などは間違っていても前田の答えた答えに対して当たっていると言っているようにも受け取れた。


 そんなことが数日の間続くと私がいる教室には知らない顔の生徒たちまで集まるようになっていた。


 隣のクラスの同級生から他階の上級生のクラスの生徒まで前田のエンジェル様がよく当たるという噂を聞き付けて、多くの野次馬が集まるようになっていた。


 教室に集まり過ぎて収容しきれず、廊下にまで列ができるほどであった。


 誰からも相手にもされなかった前田が今では有名人のように学校内で知られる存在となっていた。


 あまりに毎日繰り返しエンジェル様という交霊術を行っているために、ただでさえ華奢な体格の前田は益々窶れていき顔にも疲労が表れていた。


「何か体調悪そうだよ。もうエンジェル様するのはやめたら?」


 ある日、私がそんな前田を心配してそう言った。


「やめられない……皆がして欲しいって言うから……」


「断ればいいよ」


 私はそう提案した。


「そんなことできない。エンジェル様を止めるとトンネルの女の人に怒られる……」


 そう言った前田の眼は虚ろで、何かに操られているとか憑依されているのではないかとさえ思えたのだった。


 前田はその後も益々エンジェル様にのめり込み続け、授業中もずっと交霊術を一人で続けていた。


 何をエンジェル様に尋ねてはいるのかも分からないが、私を含めて周りの生徒たちもその前田の姿に次第に嫌悪感しか感じなかったのだ。


 エンジェル様による交応盤を用いた降霊術にも飽き始めた女子たちは前田に他のことは出来ないのかと持ち掛けた。


 同じ交霊術でも自分の体にエンジェル様の霊を直接降臨させたものがあると前田は言った。


 エンジェル様を降霊させるのはとても危険なのだと最初は躊躇しがちに断っていたが、周りの女子たちに半ば押し切られる形で降霊を始めた。


 私はそれを近くで見ていたが、前田に何かが憑依する瞬間も分からなかった。


 瞼を固く閉ざしたまま、前田はノートに鉛筆で円が連なった螺旋を描き始めた。


 初めて見る不思議な光景に皆が固唾を飲んで見守っていた。


 円を描く筆圧が徐々にではあるが高くなり始めた。


 そしてノートに描かれた文字は蚯蚓が這ったようなものであった。


「やめろー!!」


 そこにはそう記されており、握られている鉛筆が前田の手の内で真ん中からへし折れた。


 そして椅子の背もたれに寄りかかりながら天井を見つめた状態で前田は意識を失っていた。


 女子の一人が前田の肩を恐る恐る触れてから声をかけた。


「前田さん……」


 教室の後ろにあるフックにかけてあった生徒たちの上着や荷物が一斉に床の上に落下した。


 そして、網に入れて吊るされていたサッカーボールがゆっくりと転がりながら、開けられていた教室の後ろ扉から廊下へと出て行ったのだ。


 その光景に教室の誰もが凍りつき身動きすることさえできずに見入っていた。


 暫くすると担任の奥村先生がサッカーボールを抱えながらやって来た。


 女性教員は教室のただならぬ雰囲気を察した。


 いつもと違う険しい表情から、何が起きているのか必死に理解しようとしているようであった。


 教室の中では怖い体験をしたために泣いている女子生徒もいた。


 奥村先生はぐったりとして天井を見つめいる前田の姿を確認すると、傍らまで近づき前田の名前を呼んだ。


 呼吸をしているが意識がないと判断し、奥村先生は私に隣のクラスへ行き男性教員を呼んでくるように言った。


 星川には保健室へ行って先生に救急車呼んでくるように頼んだ。


 私も星川も急いで教室から出た。


 この後、前田は救急車で搬送されたのだった。


 次の日、前田の姿は教室にはなかった。


 三日後、前田は登校した。


 意識を失ったのは発作だと診断され暫く安静にしていたのだ。


 その日から前田の周りに集まる女子は激減していた。


 異質な存在を見る目が前田に向けられているのが、私にも感じられた。


 いまだに前田の元に集まる女子生徒は前田を本物の占い師か預言者又は守護天使の代理人のように接して信者のように振る舞っていた。


 ある女子生徒は前田のようになりたいとエンジェル様との交信の仕方を教わっていた。


 ある日の放課後、男子生徒がコックリさんとの交信のやり方を図書館の本で見つけてきた。


 男子生徒二人で硬貨に触れながら数字や平仮名や片仮名など語音が書かれた紙の上で儀式を始めようとしていた。


 それを見物人する生徒は私も含めて四人であった。


 入谷と田口の二人はコックリさんとの交信も初めてであり何だかぎこちなかった。


 見ている私にもこれは何も起こらないと思えた。


「コックリさん。 誰か死にますか?」


 入谷がふざけてそう質問した。


 すると、入谷と田口の指先にある硬貨がゆっくりと動き出した。


「ち」


 最初の文字を示した。


 入谷と田口はお互いにお前が動かしているんだろうと言い合っていると再び硬貨動き出した次々と文字を示している。


「ちだひろえしぬ」


 そう文字が示されると二人は慌てて硬貨から指を離してしまった。


 そして、コックリさんを帰すことも忘れて皆慌てて帰ったのだ。


 ”ちだひろえ”とは上級生でこの学校の生徒会長と同じ名前だったのだ。


 翌朝、奥村先生からこの学校生徒が亡くなったため、朝はこの場で校長から放送で伝えられるお話と黙祷をした後、体育館へ集合することとなった。


 千田広恵が亡くなった原因は上級生にお姉さんがいるクラスメイトの女子生徒の話で分かった。


 学校から帰宅後、千田広恵は母親と近くの大型ショッピングモールへ出掛けた。


 千田は母親と近所の女性が井戸端会議をしている間、疲れたと言って近くにあったベンチに腰掛けていたそうなのだ。


 母親が井戸端会議を終えて、ベンチで座りながら眠ってしまった娘に声をかけたら、亡くなっていたということであった。


 病院で死因を調べたり死亡解剖したが、何処にも異常がなかった。


 死因は原因不明の突然死とされた。


 私はあのコックリさんが原因なのではないかと一瞬脳裏を過ったが、あれは子供の遊びで現実に人が死ぬわけがないと恐怖心を抑えながら自分を納得させた。


 後日、入谷と田口にコックリさんのことを聞いたら覚えていないというのだ。


 あの時、周りにいた私以外はコックリさんをしたことさえ何故か忘れてしまっていた。


 最初は皆で私をからかっているのかと思ったが、皆真顔で困惑していた。


 私だけが何故か記憶が残っている謎を知ることが恐ろしくて、自分自身でもいつの間にか記憶を封印していた。


 前田は相変わらず交霊術の自動筆記を授業中に行っていた。


「無人駅の黒い女が言ったんだもん……」


 この行為が自分自身の存在意義でもあるかのように、そこが自分の居場所なのだと前田はエンジェル様に執着していた。


 激しくノートに何かを書き綴る様子があまりにも異様であり、近寄りがたかった。


 奥村先生もそんな前田の行動に釘付けになっていた。


 次々とノートを捲っては何を書いているのか分からないが、前田自身が自分の行動を制御不能に陥っているようであった。


 教室中のクラスメイトの視線全てが前田真希に向けられている。


「止まって!」


 前田はそう叫びながらノートが裂ける程の筆圧で螺旋を繰り返し描き続けた。


 前田のノートがぼろ布のように変わり果て床に落ちると、今度は机の盤面に螺旋を描き続けた。


 ノートが落ちる音で奥村先生は我に返り前田の傍へ近づいて行くと、前田は白眼を向いて口から泡を吹きながら椅子に座ったまま後ろ向きに倒れて動かなくなった。


 教室にいた女子生徒たち全員が一斉に悲鳴をあげたり泣き出した。


 隣のクラスで授業をしていた先生が慌てて教室に入ってきた。


 奥村先生も動揺して何をしていいのか分からなくなっていた。


 隣のクラスの男性教員は前田を抱き抱えて保健室へ行くと言って出て行った。


 皆に自習と告げて、奥村先生も後を追うように出ていくと暫くして副担任の年配の女性教員がやってきた。


 何も心配いらないと生徒たちを安心させたり、泣いている生徒や嘔吐してしまった生徒の対応をしていた。


 そんな教室の状況を廊下から覗き見ている黒い女性の存在には私以外誰も気づきはしなかった。


 前田は救急車で搬送され一週間後に登校した。


 この事件は前田の発作と集団パニックで処理された。


 実際にあの場にいた者たちでなければあの異常な状況の本当の恐怖は理解できない。


 前田はこの事がきっかけで再び誰も近寄らなくなった。


 前田も親と先生からエンジェル様を今後してはいけないときつく注意されたそうである。


 私はあれから数十年経過しているが、今でも前田真希と千田広恵のことを思い出すのである。


 小学生の頃に体験したこの出来事は本当にエンジェル様だったのだろうか、コックリさんが命を奪ったのではないのだろうかと疑問を拭い去れない。


 前田真希は母親と担任奥村先生に、無人駅のトンネルにいる女の人にエンジェル様を教えてもらったのだと話したそうなのだ。


 その駅に不審者の女性が現れるから近づかないようにという奥村先生からの話があってから暫くすると、前田真希と同じような出来事があって他校でも起こり始めた。


 数年後、そのトンネルはバリケードで覆われた後、完全にトンネルを埋めてしまった。


 トンネルを埋めて、稲荷の祠も撤去した現在ではあの忌まわしき記憶しか存在しない。


 だが、この出来事はトラウマのようにいつまでも私につきまとっているのだ。


 あの時、前田真希がノートに書いていた文字”やめろ”という文字はエンジェル様の警告などではなく、前田本人の心の叫びであったのではないかとさえ思えてならい。

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