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歪みの対処任務1-7

 強大な力を持つ魔法使いを打ち破った執行会の秘策。


 フォークスの首から提げるプレートが発光して魔法使いの暗黒正四角形体を砕き、中に潜む魔法使いになんらかの損傷を与えたその理論に好奇心が抑えられないアレッタは、フォークスの大雑把な説明に自分なりの考えを付属させて理解し始めていた。


「このプレートの攻撃は、一回使うと一カ月は使えないんですよ。それはね、えっと、神の加護を充填させなければいけないのです! だから、この加護を使う時はよく考えなくちゃいけないんですよ。私も使うの初めてでビックリして興奮が抑えられないです!」

「これは執行会全員が持っているんですか?」

「どうなんですか、先輩?」

「申請すれば誰でも持てる。だが、俺は持ってはいない。基本的にはお前と組んでるからな。お前が一人持っていれば後は一般の加護さえあれば事足りる」

「えぇ、じゃあ先輩が持っててくださいよ。これ、結構重いんですから!」

「神様の試練だ」

「なら頑張ります!」


 単純で真っ直ぐな子だな、というのがフォークスを除く三名が思った。


「残る問題は歪みだが」

「時間を取られたからね。かなり成長されてるけど、かなり無理をすればなんとかなりそうだ」

「早く消滅させちゃいましょう! それで、歪みは何処ですか?」


 柊とカレッジが視線を合わせた。


「ここの土地が歪みそのものだね」

「地面をよく見てみろ」

「地面」

「ですか?」


 アレッタとカレッジが言われた通りに地面へと視線を落とす。


 土色より濃い線が伸びている。線を辿って視線向けていくと遠くで交わったり、複雑に絡み合ったりしている。


「歪みの模様が地面に描かれているんだ。分かりづらいよね」

「つまり、地面を抉っちゃえばいういわけですね!」

「そんなに単純じゃない。この土地そのものが歪みだ。抉った所で本質は土地にある。ここいら一帯を消失させなければならん」


 ならば早期にやらねばならぬと、四人は神秘を展開した。


 植物が地面を抉り、地面を結晶化させていく。


 炎の剣と天使が民家を含む周囲のモノを燃やし尽くしていく。


 だが、歪みは意思を持っている。


 歪みの防衛反応が働き、我を害そうとする因子を排除しようと異形の群れを吐き出した。


 一瞬にして百を超える異形の群れが四人を取り囲み、捕食に濡れた牙を剥く。徐々にその包囲網を狭めていく。柊やカレッジは異形の相手もなれているのか動揺したそぶりを見せない。フォークスとアレッタは少し身構える。


 異形という存在に何度も苦しい思いをさせられたアレッタにとって、一種のトラウマだった。それでも、自分はaランクの魔術師だという心意気で魔術を使って異形を薙ぎ払っていく。


 それでも尽きることなく異形が裂けた空間から雪崩れ込んでくる。


「キリがありません! 柊先生、このままでは魔力も持ちませんよ」


 魔法使い相手にだいぶ無理をした。柊も結晶をばら撒いて空間の亀裂を結晶化させようと試みるが、異形共が身を挺してそれを阻んでくる。


「ふん。感覚で分かっているのか、歪みに操られているのか、何としてでも亀裂を守る気でいるようだ」

「困ったね。このまま消耗戦が続いて不利になるのは僕等の方だ。それに、亀裂を閉じてもまだ本命の歪みを消失させなければいけない。ああ、困ったなぁ」


 そんな時だった。


 空間の亀裂が瞬間的に消失した。


 この困った状況に一筋の亀裂を入れたのは、本来この場にはいない者だった。

こんばんは、上月です



次回の投稿は27日の22時をよていしております

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