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蜘蛛の糸 現代vr.  作者: ふうせん
2/4

十文字羽地屋の過去

そう、あいつらのせいで――



少しばかり、俺の過去の話をしよう。


小学生のころ、俺はクラスで人気者だった。

女子にはキャーキャーと騒がれ、クラスで目立つ存在のグループも

俺がリーダーだった。


まあ、男子でグループを作るのは珍しいのかもしれないが、俺の学校では一クラス四十人と人数が多いため、幾人かのグループに分かれて遊ぶのは

ごく自然だった。



だがある日、俺は転校する事になった。

クラスメートには凄く悲しまれて、御別れ会のときはみんなで泣いた。

だが担任だけは軽蔑のまなざしで俺をみていたが…。



その時の俺の担任教師は新人で、俺らのクラスが教師人生の中で

最初の担任だったらしい。だからなのか、担任は

なかな教室内をまとめられず、イライラしていた。

でも俺が、学校際の出し物を話し合う時担任よりスムーズに

進んでいくし、担任の言うことをきこうとしない問題児達も

俺が注意すれば一発でおとなしくなるからだ。

そんな俺に、担任は新人教師として嫉妬していたのだろう。



まあ担任は、俺がいなくなって清々したという顔でお別れ会を

締めたが、この学校はいい学校だったと今でも思っている。


けれど、次の学校は最悪だった。俺よりイケメンでリーダーシップも

あって、その上親が会社の社長だとかで金持ちの男がいたのだ。

別に、そいつのことが気に食わなかったわけじゃない。

単にかっこいいと思ったし、その時は素直に憧れた。

でも、そいつの良いところは見た目だけ。中身はサイアクな

奴だったのだ。


俺が転入してきたことによって、そいつの人気は俺と半々くらいになった。

そのことが、どうも癪に障ったらしく、それから

俺に嫌がらせを始めてきた。初めは俺の悪口をネット上でつぶやいたり…

そのうち、直接的な行為になってきた。靴箱のなかに生ごみが入れらたり

体育倉庫の中に閉じ込められたり…この時は本当に死のうかと思った。

そのうち、クラスの奴からもいじめられ、学校中から無視される

ハメになった。


その時はもう六年だったから、あと少しの辛抱だと思っていたが、

そいつら・俺を苛めていたグループと同じ中学になってしまったのだ。


ネットの力は怖い。小学生だったころの俺の生活が

中学の奴ら全員にばれていたのだ。だから、中学にあがっても誰も近づきはせず、イジメは収まるどころかどんどんエスカレートしていった。


そのまま、高校も一緒で  もう最悪だ。

いつまでこんな生活しなきゃならない。

もう死のうか、、だが死んだらあいつらの思うツボだ。

絶対に見返してやるッ!



――ゼ・ッ・タ・イ・二・!


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