7話:勇者と国
Side:八雲玲二
「ようこそ、私達の国 自由都市リベルテへ。」
俺は、目を覚ますと目の前に金髪の美女がいた。よく周りを見るとどっかの神殿かのように豪華な作りの建物だった。
そして、どうやら俺だけではなく、同じクラスの龍峰春樹、千里志登、白雪奏、神楽坂瑠璃、そして、朝倉裕司の5人がいた。
それよりも、気になることを言われた気がする。俺が言う前に白雪が先に聞く、
「え、勇者?」
「はい、そうです。あなた方は私達に勇者として召喚されました。そして、私がこの国の王女のリベルテ=メイ=フューネです。」
聞き間違いじゃなかった。俺はここから逃げて、旅に出たくなる気持ちを抑える。けど、ここぞとばかりに龍峰が質問した。
「説明してください。なぜ俺達を召喚したのですか?」
龍峰が王女に聞いた。
「それは、私のお父様にあってからでいいでしょうか?」
「わかりました。」
「はい、それでは私についてきてください。」
そう言うと王女は俺達をすぐ側にあった城へと案内してくれる。
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城に入るとその中は、豪華な作りになっていた。龍峰たちは、城を見て居心地が悪いらしくそわそわしている。
少し、城の中を歩くと大きくて豪華な作りをした扉に着いた。そして、王女はその扉を開けた。
「着きました。」
中に入ってみると金髪のおじさんが王座っぽいのに座っていて、周りに騎士がいた。王女は、みんなが入ると、
「お父様、勇者様を連れてきました。」
「ご苦労だったな、フューネよ。」
どうやら王座っぽいのではなく、本物だったようで座ってるのも国王らしい。
国王がそう言うと、こちらに向きこういった、
「ようこそ、勇者よ。我が名は、リベルテ=メイ=フェイトだ。そなたたちの名前はなんと言う?」
国王がそう言ったあと俺たちも自己紹介をした。
自己紹介が終わった後龍峰がまた、説明して欲しいっと頼んだ。
「説明しよう。そなた達を召喚したのは、魔王が攻めてくると言う神託がくだされたのだ。そして、我々とその魔王と戦ってほしく、そなた達を召喚した。どうか、我々と戦ってくれないか?」
国王は、そう言って頭を下げてきた。
「国王様そんなことをしなくても、俺はちゃんと魔王と戦います。けど、後のみんながやるかは、決まってません。なので、俺達に1ヶ月この世界に慣れるまで返答を待ってくれませんか?」
龍峰がそう言ってくれた。俺としては、ありがたい!これで、出て行く作戦が作れる。よし!
「そなたが言う通りだな、そうだな1ヶ月にまた返事をしてくれ、部屋と食事を即急に準備させる。よい返事を聞かせてくれるとありがたい。フューネ客間へ案内しなさい。」
「ありがとうございます。」
「では、客間へついてきてください。」
俺達は、フューネに案内されて客間へ着いた。中に入ると広くて綺麗な部屋だった。そこにあった大きな机にメイドさんが揃えた椅子にみんな座った。
「皆さん、まず、無理なことを言ってしまってしませんでした。」
フューネはそう言うと頭を下げてきた。
「フューネさんは、悪くないよ。」
白雪がそう言い、俺達は、頷いた。
「ありがとうございます。そして、今から皆さんに渡したい物があります。」
フューネはそう言うとカードを6枚出してきました。
「このカードは、ステータスカードと言います。自分のステータスを見ることができて、しかも、隠したい項目があったら消せて、この世界では、身分証明として使われています。どうぞ。」
フューネは俺達にカードを渡してきた。
「まず、〈オープン〉と言います。するとステータスが出てきます。そして、隠したい場所に〈クローズ〉と言います。隠すなら名前と年齢以外を全て隠すのがよろしいと思います。」
早速、俺達はステータスを見ました。
「オープン」
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名前:龍峰春樹
年齢:17歳
種族:人族
職業:勇者 雷魔導師 聖騎士
Lv:1
HP:300
MP:300
STR (攻撃力):100
DEF (防御力):100
INT (賢さ):100
AGL (素早さ):100
DEX (器用さ):100
スキル
異世界言語理解、鑑定、
ステータス操作、雷魔法、聖魔法、
剣術、身体能力強化、HP回復力上昇
アイテムボックス
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名前:千里志登
年齢:17歳
種族:人族
職業:魔聖騎士 剣闘士
Lv:1
HP:400
MP:200
STR (攻撃力):150
DEF (防御力):150
INT (賢さ):80
AGL (素早さ):80
DEX (器用さ):100
スキル
異世界言語理解、鑑定、
ステータス操作、格闘技
剣術、闇魔法、聖魔法、闘気
アイテムボックス
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名前:白雪奏
年齢:17歳
種族:人族
職業:巫女 治癒魔導師
Lv:1
HP:200
MP:350
STR (攻撃力):50
DEF (防御力):50
INT (賢さ):100
AGL (素早さ):150
DEX (器用さ):200
スキル
異世界言語理解、鑑定、
ステータス操作、祈り、治癒魔法、
聖魔法、薙刀術、魔の泉
アイテムボックス
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名前:神楽坂瑠璃
年齢:17歳
種族:人族
職業:魔導師 テイマー
Lv:1
HP:100
MP:150
STR (攻撃力):50
DEF (防御力):30
INT (賢さ):150
AGL (素早さ):100
DEX (器用さ):100
スキル
異世界言語理解、鑑定、
ステータス操作、風魔法、火魔法、
テイム、アイテムボックス
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名前:朝倉裕司
年齢:17歳
種族:人族
職業:魔槍士 風魔導師
Lv:1
HP:200
MP:200
STR (攻撃力):200
DEF (防御力):200
INT (賢さ):50
AGL (素早さ):100
DEX (器用さ):100
スキル
異世界言語理解、鑑定、
ステータス操作、槍術、風魔法、
闘気、HP回復力上昇、
アイテムボックス
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名前:八雲玲二
年齢:17歳
種族:人族
職業:覇王 創造魔導師 武神
Lv:1
HP:1000
MP:1714
STR (攻撃力):300
DEF (防御力):200
INT (賢さ):250
AGL (素早さ):300
DEX (器用さ):250
スキル
武神、暗殺者、賢者、創造魔法、
異世界言語理解、鑑定、
ステータス操作、覇気、カリスマ、
武器創造、防具創造、武の極み、
煉氣功、豪運、アイテムボックス
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ステータスを見るとアイテムボックスが増えていた。
みんなも、気がついたらしく、白雪がフューネに聞いた。
「フューネさん、アイテムボックスって分かりますか?」
「はい、わかります。もしかして、ステータスにあったのですか?」
「はい。」
「すごいですね。アイテムボックスはスキルの中でも、珍しいなスキルなんですよ。」
「使い方をわかりますか?」
「はい、まず自分に見えない袋があると想像してみて、開ける真似をすると開きます。」
俺達は、言われた通りにやると開いた。
中を見てみるとポイントで買った物が入ってあった。
そして、俺達がアイテムボックスを見終わり、自分のステータスで隠すところにクローズと隠したところで、部屋にメイドが入ってきて、
「お嬢様、準備が出来ました。」
「わかりました。では、皆さん私についてきてください。」
そして、俺達は自分たちの部屋へ案内された後、豪華な夕食を食べて、案内された部屋へ戻った。
俺は寝る前にアイテムボックスに入っていたランダムポーションでゲットした特殊ポーションを取り出して、スキルの鑑定を使ってみる。
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龍心
特殊ポーションの中でも、レアな分類に入る。ランダムに龍のスキルを習得出来る。
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すごい物を当てたみたいだ。
「飲んでみよう!」
飲んでステータスを見てみると、
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名前:八雲玲二
年齢:17歳
種族:人族
職業:覇王 創造魔導師 武神
Lv:1
HP:1000
MP:1714
STR (攻撃力):300
DEF (防御力):200
INT (賢さ):250
AGL (素早さ):300
DEX (器用さ):250
スキル
武神、暗殺者、賢者、創造魔法、
異世界言語理解、鑑定、
ステータス操作、覇気、カリスマ、
武器創造、防具創造、武の極み、
煉氣功、豪運、アイテムボックス、
龍魔法
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「なんだ。このスキル?」
鑑定を使うと、
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龍魔法
龍が使う魔法。攻撃と防御共最強レベルの魔法。魔法の種類で言うと特殊魔法に入る。
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「おお、面白そうな魔法だ。」
俺は、さすがに疲れたから各部屋に付いてる風呂に入って寝る。
誤字脱字があったら教えてください。