39A列車 山と海
だんだんと山の中に入っていく。ここから先はDD51の本領発揮だ。この先函館本線は勾配の緩い線路ときつい線路に分かれる。と言ってもほとんど距離が変わらないから、「カシオペア」にとってはほとんど関係ない。その緩勾配線を上りきるとまた線路が別れる。山を貫いていく線路と海のほうをまわって少し大回りの線路だ。大回りのほうはほとんど通らない。優等列車で海側の線路を通るのは大阪行きの「トワイライトエクスプレス」だけである。
「・・・。」
ラウンジで見ているとどんどん山の中に入っていくのが分かる。あたりは木だけだ。緑の濃い木がどんどん両サイドを覆っていく。
ここを通り抜けたら、次は海が広がる。森付近だ。森付近から噴火湾が望める場所を通る。函館本線は長万部まで噴火湾をのぞみながら、走って行く。遠くを見てみれば太平洋から上った太陽が見える。すぐに森に停車。そして、すぐに発車。優等列車は忙しいものである。大概の駅は30秒しか停車しない。これは優等列車であるものの鉄則だ。
森を発車して、ほどなくしておはようアナウンスが入る。ここからまた車内アナウンスの再開だ。久しぶりに聞く車掌の声である。おはようアナウンスがすんでしばらくたつと八雲に停車。30分ぐらい後には長万部に停車した。長万部からは函館本線を外れ、室蘭本線に入る。結構最近まで函館本線はずっと海側を走って行くルートだと思っていたが、それは大きな間違いだ。函館本線は長万部から外れ、倶知安・小樽方面に抜けて行く山線のことを言い、海側のルートは室蘭本線という別の路線なのだ。昔は山線にも特急(「北海」)が設定されていたが、海側を通るルートが山ルートよりも短い時間で札幌と函館をつなぐことができるために、現在は全ての優等列車が海側ルートを通っている。
長万部を発車して30分後には洞爺に停車。「カシオペア」が発車する5分後には五稜郭で追い越した「トワイライトエクスプレス」が設定されている。「トワイライトエクスプレス」が北海道に入って初めて営業停車を行う駅だ。「カシオペア」は「トワイライトエクスプレス」よりこまめに駅に停車するが、追い抜かれることはない。何とか融通を利かせているのだ。
洞爺を発車して12分後には伊達紋別。後続の「トワイライトエクスプレス」は伊達紋別を通過する。ホームの反対側には白いカラーと萌黄のラインが入ったJR北海道の国鉄ディーゼルカーキハ40系が停車している。この列車は次の「トワイライトエクスプレス」をやり過ごしてからの発車だろう。気長にホームに止まっていた。しかし、こっちは「トワイライトエクスプレス」に道を開けなければならない。30秒停車ののちすぐに発車した。
こんな感じかなぁ・・・。