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34A列車 黒磯

 大宮(おおみや)を発車するとほどなくして、大都会という雰囲気は消えた。沿線には田んぼが増えていく。ここは撮影スポットでもある場所だ。たくさんの鉄道ファンがここにきては鉄道写真や動画を撮りに来ている。僕もちょっと前までは「カシオペア」はそうする対象だった。しかし、今回はそれをする必要がない。なぜなら乗っているからだ。もちろん。乗れない時はほかの鉄道ファンを同じ立場で撮影に来るが・・・。しばらく走るとまた街並みが増えて来た。宇都宮(うつのみや)が近いのだ。宇都宮(うつのみや)走っての通り栃木県の県庁所在地。それなりの都市が広がっている。ここ宇都宮(うつのみや)を発車すると次に来る要所は黒磯(くろいそ)。「カシオペア」は黒磯(くろいそ)に停車することはない。しかし、ここは東北本線(とうほくほんせん)においてとても重要な場所である。電気が直流1500Vから交流20000V(50Hz)に変わるのだ。そして、ここはとても特殊である。

 分からなければ、へぇそうなのかぐらいの反応で構わない。直流と交流と電気方式が異なる場合、ほとんどの線路ではデットセクションと呼ばれる区間を通過することになる。これは電気が通っていない区間を言う。つまり、このデットセクションは両方をつなぐ橋渡しを行っているのだ。しかし、黒磯(くろいそ)駅にはそのようなデットセクションの設備がなく、駅の北と南で電気方式が違う。これは直流と交流の切り替えを当駅で行っているからで、その設備は黒磯(くろいそ)駅よりみることができる。

 問題はそこである。直流と交流の切り替えを行うことができる駅である。なら「カシオペア」などの通過列車はどうやって直流区間から交流区間へ(その逆も)入るのだろうか。これは機関車に特殊な装備をしている。つまり、「カシオペア」、「北斗星(ほくとせい)」を牽引する機関車は直流と交流の切り替えをすべて走行中に行うのだ。これにより、黒磯(くろいそ)駅を減速することなく両列車は通過することができるのだ。

 コンクリートの高架橋が近づいてくると新白河(しんしらかわ)新白河(しんしらかわ)を通過して、また結構長い時間は知ると北の要所の一つ郡山(こおりやま)に到着する。郡山(こおりやま)では30秒の客扱い。郡山(こおりやま)発車19時13分。この10分前に「北斗星(ほくとせい)」が「カシオペア」を追って、上野(うえの)を発ったのだ。


私はここを「北斗星」で通過しました。まだEF81時代でした。さらに2往復でした。

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